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いい塩梅 〜介護のはなし〜

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介護の現場での経験を綴ってます。 楽しいこと 苦しいこと  笑っちゃうこと 壁にぶち当たったこと
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記事一覧

大人だって褒められると嬉しい!

今日も特養時代のお話。

私が勤務していたフロアは25%が経管栄養の方でした。
なるべく離床を!ということで食堂に起きていただいて経管栄養の食事の時間。
早番の職員と夜勤明けの職員で朝食の配膳、食事介助をしていると日勤帯の介護職、看護師が出勤してきて検温や吸引が必要な利用者さんを優先して看護師が対応し、それを追うように介護士が排泄介助をする。
そしてようやく離床介助。処置があったり、午前中に入浴す

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チームプレー

特養で働いていたころの話。

通常の業務に加えて委員会活動や居室担当。
1日の業務を終えて担当利用者さんのケアプランを立てるのも大事な仕事のひとつ。

アセスメントをとって1人1人に必要なプランを考える。
問題点という考え方よりも寄り添い、その方らしく、という観点や勿論、ADLの維持やQOLの向上…
ご家族の希望なども踏まえる。

介護職だけではなく、医師 看護師 PT OT ST 栄養士 調理師

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娘のパワー

娘のパワー

数年前の出来事です。

長女が幼稚園に入園と同時にデイサービスで働く事になった私。
延長保育などを利用して夕方まで働く日もあれば、通常保育の降園時間まで働いたり…
様々だったんですが。

ある日午後1時半までの勤務だった私。
自転車でそのまま幼稚園に迎えに行くので延長保育の予定は入れてなかった日。
管理者が困ってる。
利用者さんの送迎時間がご家族のご都合で遅くなる事に。すると他の方の送迎時間との兼

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苦楽

年が明けて約二週間。
今年は健康第一!!!と漠然とした目標を元に・・・
色々なことに挑戦したいわけです。

いただいた年賀状を読み返す。
特養で一緒に仕事をしていた後輩の女の子からの年賀状のメッセージ
『一番辛かったのも、一番楽しかったのも○○(元職場の特養)でした。』
何度も何度もそこの部分を読み返してしまうのは同じことを
考えていたから。
すっごい忙しくて、すっごい大変なのにすっごい楽しかった

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介護のはじめ④

施設はお昼の時間。
皆様の昼食の様子を見学させて貰えるとの事で大きなフロアへ…

17歳の私には衝撃的な光景でした。
広い食堂のテーブルだけでは足りなくて
廊下までおじいさん、おばあさんが並んでいる。
車椅子に取り付けるテーブルと言っても画板のような感じで、車椅子の背の方で紐で括り固定する。
花柄やチェック柄のビニールエプロンをつけている。食事介助者の方が少なく1人で何人も掛け持っている状態でした

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介護のはじめ③

そして、ドキドキしながら参加する事に決めたのがその初級ボランティアスクール。

うろ覚えなんですが…全4回のスクールで、初回は社協でのボランティア入門講座。
そして老人施設の見学、障がい者施設の方とのぶどう狩り、最後は市のボランティアサークルの紹介。というプログラム。

初回の参加当日…

あれ…いない…同じくらいの年の子いない。
それだけで緊張。
あまりキョロキョロ出来ないけど、見た限りではおじ

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介護のはじめ②。

はい。遡ります。

だいぶ遡って高3の夏。
私のやりたい事なに?

全く思いつかない…周りは進学、就職とそれぞれ夢や目標を持って進路を考えている中、私はやりたい事も、具体的になりたい職業もなかった。
夏休み前になっても焦りもしない私。

幼稚園の頃から言われていた事。

『 誰とでも仲良く出来る 』

今思うとこれは八方美人てこと?なんて思ったりもしたけど…

ありがたいことに、話しやすいとか親し

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介護のはじめ。

プロフにもあるように今は専業主婦な私。
なのですが…結構長い事介護の仕事をしてました。

最初は一般病院の当時、『 老人病棟 』と呼ばれていたところ→長期療養型の病院で医療が中心のフロア勤務→特養。
そして結婚して半年ほどで退職して長女を授かる。
長女が幼稚園に入園してからデイサービスで働く…その後はデイサービスの入浴専門パート。
でもって現在1歳8ヶ月になる長男を授かって退職。

ずっと介護の世

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