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ゲーム・ストラテジーの違い。

柄にもない恋愛の話を書いて、いつもとは別の筋肉を使っていて思った。

ビジネスの話を聞いているときに時々腑に落ちない違和感を持つことがよくある。なんとも言いようのないあのカンジ。それは彼らが「恋愛ではなく、セックスの話」をしているからなんじゃないかと気づいた。

こちらが愛や恋の話をしているつもりでも、彼らからは「ここを攻めると女性は感じる」というテクニカルな答が返ってくるのだ。

これはもう仕方のないことで、写真だのデザインだのファッションだのという「脳内のお花畑」に住んでいる我々とは、ビジネスという単語の定義からしてまったく違う。

俺が撮る写真の報酬は10万円のときもあれば、100万円のときもある。彼らからしたらそんな仕事はビジネスとは呼べないのかもしれない。

この仕組みは誰もやっていないから人より先にやれば市場を独占できる、というような考えは持ったことがない。やりたいことは小学生の頃から何も変わっていない。クラシックを聴く人なんかマーケットが小さいんだからAKBみたいなのをやればいいのに、と言われても困るのだ。

むしろ「誰もがシャッターを押しさえすれば撮れる写真というレッド・オーシャンで自己実現をしたい」という、非効率かつマゾヒスティックな仕事しかしていないのだ。

そこには華麗な勝ち方をしたいといういやらしい欲求もある。「あの人が作るモノは素晴らしい、だからそれを作ったあの人は素晴らしい、いくら出しても私が買いたい」というワンセットの承認欲求のために動いている部分もある。

そのどっちが偉いとかいうことじゃなく、ゲーム・ストラテジーの違いであると思っているから、反対に俺は相手がテクニカルな話をしているときに抽象論を言わないようにしている。新しい仕組みを構築して莫大な資産を持つことを目的にしている人はそれでいい。

彼らが頑張って稼いだお金で最終的に買いたいものがアートであれば、それでいいのだ。

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多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。

ノリだけで言うけど、ノッてます。
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写真家・アートディレクター。着ぐるみの中は繊細です。1964年生まれ。「ロバート・ツルッパゲとの対話」 https://www.amazon.co.jp/dp/4908586071/

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