マガジンのカバー画像

HDRとモニタの校正

34
運営しているクリエイター

#テレビ

正しい画を求めて2⃣ 校正とはなんぞや

続き

校正。Wikiにはこうある。

校正(こうせい、英語: proofreading)は、印刷物などの字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合を、あらかじめ修正すること。校合(きょうごう)ともいう。出版にあたっては、印刷に先立って仮刷りを行い、それと原稿の内容を突き合わせ、誤植や体裁上の不備を正す。文字や数字ばかりでなく、デザインや発色の確認も行い、特に発色の確認を行う校正を色校正(色校)という。

もっとみる

正しい画を求めて1⃣ そのテレビ、表示がおかしくない?

モニタやテレビのキャリブレーションに関し、ネットを探せば様々な情報がある。有償のセミナーもあるが、必ずしも十分ではないことも多いばかりか、認識が間違っているものも少なくない。
SDRのHDR化を追求する4K HDR anime channel、表現に本来の力を与えるためのグレーディング技術と校正を扱うgenuine HDR colourの知識と技術を公開することでその現状に一石を投じたい。

ヨド

もっとみる

HDRプレビュー(疑似)、出来ました

HDRのグレーディングをするのにHDRでプレビューできないと困ったことになってしまうのは言うまでもない。しかしNLEによっては専用のボードが必要であったり、そもそもSDR環境しか用意できないという例もあるだろう。

このような場合、例えばst2084/rec.2020で出力していると、プレビューが非常に薄暗く、コントラストも無いように見えてしまう。

これはst2084で0~100%までリニアな信

もっとみる

HDRでプレビュー、出来ません?

HDR映像を制作する方法はいくつかある。使用するツールもDaVinci Resolve、Baselight、RioやMistikaといったプロフェッショナル向けから、Vegas ProやEdius、FCPやPremiere/AE、TVMW7などの映像編集からハイアマチュアに向けたものもある。
なお、後者については編集機能の機能の一つ、としてカラーグレーディングやカラーマネジメントが統合されているた

もっとみる

明るいSDRと暗いHDR、そしてOLEDという半端物

SDRの映像もテレビで見るときに明るさを上げコントラストやガンマ、彩度を強めてやるとHDRのような画になることがある。

そもそもSDRだからといって現実の輝度を100cd/m2でクリップなどしておらず(実際にそれをすると殆ど真っ白になるだろう)、実際には映像制作上でのさじ加減一つでそれは100000cd/m2にも200cd/m2にもなりうる。

基本的にここでより広く輝度レンジを保ちつつ、必要な

もっとみる