#映像
正しい画を求めて⑪ HDRのメタデータ
WindowsでHDRモードの校正をしっかりやった。。。はずがDeckLinkやコンソール機の出力(※)にLUTを当てても同じように見えない事がある。というか大半はそうなるはずだ。
※なおコンソールの出力に外部LUTで校正を当てる場合、基本的にHDCPを解除する必要がある。HDCP対応の外部LUT BOXがないからである
せっかく時間をかけて校正したのに何故・・・と変な爆裂娘を仲間にしたカスマさん
正しい画を求めて9⃣ 正解のない、白がくる
ここまで全部を読んだならば、あとは実践と経験、機材さえあれば即座にプロフェッショナルな校正を行うことが出来る・・・
と言いたいところであるが、実のところ、ここまで来たものにだけ、もうすぐ白が見える。永遠に合わない、白がくる。
永遠に合わないとはどういうことだろうか
一つは人の目は同じものなどないということだ。
LMS錐体の分布や数が違うことで、同じ色が見えているわけではない。
白は人によっては赤
正しい画を求めて8⃣ メーカーはもっと仕事をしよう?
DispCalで彩度や色相を校正するLUTが作成出来た。
測定時に使用した1D校正と色相彩度補正LUT、これを組み合わせれば輝度マップ、グレースケール、色相彩度が補正されるはずだ。
LUTの合成は先程1D補正で行ったようにDaVinciで行える。
色相彩度補正→1D校正の順に適用し、一つのLUTとして出力する。
出力したLUTをDWM LUTで適用し、CCMXを取り直してからHCFRでグレースケ
正しい画を求めて 7⃣ 測定、いつ終わるんですっけ?
ホワイトバランスを十分に合わせた。輝度マップも十分に精度よく合わせた。
CCMXも更新して仕上がりが十分だと確認できた・・・がこれはまだ始まりでしかない。
以前も言ったが1Dの補正だけでは彩度や色相の補正は出来ないからだ。
彩度や色相の補正を行う3D LUTはDispCalを使って作成する。
セッティングは過去に作ったものをもとにしても良いが、今回は新規作成をしてみよう。
なお、今回は先に1D補
正しい画を求めて1⃣ そのテレビ、表示がおかしくない?
モニタやテレビのキャリブレーションに関し、ネットを探せば様々な情報がある。有償のセミナーもあるが、必ずしも十分ではないことも多いばかりか、認識が間違っているものも少なくない。
SDRのHDR化を追求する4K HDR anime channel、表現に本来の力を与えるためのグレーディング技術と校正を扱うgenuine HDR colourの知識と技術を公開することでその現状に一石を投じたい。
ヨド
HDR、SDRじゃ見れません?
結論から言えばHDRのままではSDRのデバイスでは見れない。
が、だからといって全く見れないわけではない。SDRとしてHDR信号を見ることは出来る。
問題はルックの再現性だろう。
先ず勘違いしてはならないのは、HDRディスプレイとはなにか、である。
st2084/rec.2020を誤差なく完全に表示し、12bit以上を出せること・・などと言えば最も厳密だろうが、今現在それが可能なディスプレイ
HDRはSDRよりも幅広い輝度情報を持っている、という大嘘。
HDR、SDRよりも幅広い輝度情報を持っていて素晴らしいのだ、というのをよく見る。
”想定する表示系”だけ見ればその通りではある。ST2084は0~10000cd/m2を想定しているし、HLGでも今のOOTFでは1000cd/m2を想定している。
では信号としてのそれらは一体どこまでの輝度情報を持ち得ているのだろう。
ここで1枚の写真を見てみよう
四月は君の嘘をHDR化し、それがSDRディ
HDRプレビュー(疑似)、出来ました
HDRのグレーディングをするのにHDRでプレビューできないと困ったことになってしまうのは言うまでもない。しかしNLEによっては専用のボードが必要であったり、そもそもSDR環境しか用意できないという例もあるだろう。
このような場合、例えばst2084/rec.2020で出力していると、プレビューが非常に薄暗く、コントラストも無いように見えてしまう。
これはst2084で0~100%までリニアな信