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心身症としての腰痛・肩こり

本日の参考書籍:

TMS=心の緊張によって生じた筋肉・神経・腱・靭帯の変化が引き起こす痛み。
・心の緊張=受け入れがたいがために、無意識下に抑圧された感情(不安、怒り、劣等感)
・TMSに冒されると、その部位が酸素欠乏になり、筋・神経・腱・靭帯のどこかに痛みを感じる。
・痛みや痺れ、麻痺、筋力低下は脳が指令を出して身体に悪いところがあると思わせようとしている。=TMSの目論見=ほかに注意を引き付けるものを作り出してカムフラージュすれば、抑圧された感情を意識しないで済む。
・もっとも重要なことは何が起きているのかを本人が理解すること。
・この痛みは注意をそらすためのものだという事実に気付き、理解することで痛みは消える。「カムフラージュ」という痛みの存在理由はなくなる。
・注目すべきは「緊張」(=受け入れがたいがために、無意識下に抑圧された感情(不安、怒り、劣等感))であるということを、自分自身が確信すること。
・それを確信したとき、TMSには意識を引き付けるだけの力を失う。カムフラージュは取り除かれる。

・不快、苦痛、きまりの悪さ⇒TMSの発症=レントゲンやMRIでは変形や異常が認められない。または、認められる変形や異常と痛みに因果関係が無い。むしろ、「痛みは身体に起こったことが原因である」という考えが回復を妨げる。
・身体に感じる痛みは、無意識化に抑えつけてある不安や怒りなど不快な感情から注意をそらす機能を持つ。
・このように、不快な感情をカムフラージュする機能を搭載した病気が他にもある。(類似疾患)
・動き回る。動けないという思い込みを捨てる。
・常識的な因果関係を疑え。「スマホ・PC⇒ストレートネックを助長⇒首痛い」健康器具や書籍の宣伝文句、心配する家族からの優しい警告による刷り込み効果に気付け。
・条件付け=インストールされたプログラム=迷信、思い込み⇒新しく、別の情報を上書きすることで解除される
・症状のある部位は無視する。症状への集中は逆効果で、問題を長引かせる。
・人は、これらの感情を抱いていることを周囲に悟られないようにする⇒抑圧⇒緊張を生む
・緊張が無意識下でTMSの発症要因を作り出す
・気づくこと(=自分の症状の原因が緊張なのだ)で、痛みから回復する
・責任感強く、自ら動機付けをし、自らを律し、自ら厳しく批判するタイプ。勤勉、良心的、完全主義、いい人でありたい、感じが良くて世話がうまいと思われたい。重宝されたい。そういう人がなりやすい。
心配性の人⇒危険を予期する傾向が強い。危険でなくても、次から次へと不安が生まれる。
・怒りは信望を損なう感情だと感じ取っている。
・制御不能な感情への恐怖
・大人げない、子供じみた態度、行動、言動を引き起こす可能性のある負の感情全般を自動的に抑圧する仕組みが心にはある
・無意識という水面下から浮上することを阻止するために、防衛(カムフラージュ)をする=巧妙に負の感情を隠蔽する=身体に異常があると偽る⇒痛みに集中させ、負の感情がオモテだって意識されないようにする
・負の感情に対する過剰反応にすぎず、もともとカムフラージュは必要ない
・脳が仕組んだ茶番にすぎない
・具体策:TMSを学び、痛みに対する考え方を変えること
・TMSは、自律神経が緊張に反応して筋・神経・腱・靭帯などを選択してその周囲の血流量を減らした状態(虚血)。
・組織に供給される酸素が不足すると、痛み、しびれ、麻痺、筋力低下という症状が出る。=酸素量が正常レベルを下回った事実を知らせる反応。
・症状のある部位に着目した処置は対症療法にすぎない。効果は一時的である。

・運動中に怪我をするのではないか、といった「不安」も、痛みの原因になる。
・治療の二段階
①症状に関する情報を得て本質を十分に理解する
②情報に従って行動し、脳の習性を修正する
・怒りを学ぶ⇒片田珠美『なぜ、「怒る」のをやめられないのか』
・痛みに気付いたら、心に注意を向ける。このことで、もう痛みには騙されないというメッセージを脳に送る。メッセージが潜在意識に届いたとき、痛みは消える。
・脳に話しかける。「おい、いい加減にしろ」「いつまでも我慢するつもりはない」=主導権を握る
・ドリームキラー「心の問題から気をそらすには、からだが痛めばいいのさ」「治っちゃ困るんだよ、心の問題が浮かんできちゃうから」
・意識が主導権を握る補強トレーニングをする⇒ラニー・バッシャム『メンタル・マネージメント』
・ジョゼフ・キャンベル『神話の力』:子供時代との境界線があいまいでは、実年齢でいくら歳を重ねても子供じみた部分を引きずってしまうだろう⇒子供から大人、通過儀礼の意義を調べる(文化人類学)
・TMSは自律神経を介して発症する心身疾患であり、免疫系とは関係ない⇒免疫力を付ける系の対処はムダ
・怒りの原因を見つけようとすること。何も浮かんでこなくても、見つけようとする。探す。そのことで回復する。


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