親子がちくびでつながる動物
赤ちゃんの育て方は、動物によって様々です。
哺乳類は、お母さんの胎盤から伸びているへその緒で、赤ちゃんへ栄養を届けています。
イシモチは口の中で赤ちゃんを育てますし、コモリガエルはメスの背中に卵が埋め込まれています。
今回は、赤ちゃんの育て方がすこし変わった動物を紹介します。
■ちくびでつながる動物
その動物は母体と胎児が、へその緒ではなく、乳首で繋がります。
その動物とは
カンガルー
■どうやってつながるか
カンガルーと言えば、子どもをポケットに入れて子育てしてるところ想像します。
そのポケットにはじめて入る時、赤ちゃんは母親のポケット内の乳首とつながります。
どうつながるか。
カンガルーの赤ちゃんはとても小さく、2cmほどで生まれてきます。親指より小さいです。
それもそのはず、カンガルーは妊娠1ヶ月で出産します。
生まれたカンガルーの赤ちゃんは、お母さんの垂らした唾液をたどってポケットに入ります。
そしてポケットに入り、中にある4つの乳首のうち1つと繋がります。
どうやって繋がるかと言うと、お母さんの乳首の先がぷくっとふくれて、喉に固定されて。
まとめると
妊娠1ヶ月で、2cmの赤ちゃんが生まれる
→お母さんの唾液を伝ってポケットへ
→ポケット内の乳首4つから1つ選ぶ
→選んだ乳首を吸う
→吸った乳首の先がふくらむ
→合体
■子宮と膣が2つある
カンガルーはほとんどが一度で1匹だけ出産します。
カンガルーの赤ちゃんは紹介した通りとても小さく「妊娠1ヶ月」で生まれます。
なので妊娠してすぐまた妊娠できます。
もっと言えばカンガルーは子宮と膣が2つあります。
もし2つの子宮とも妊娠して、1匹が生まれ乳首と繋がると、もう1つの赤ちゃんの成長がストップして、乳首から離れるとまたスタートします。
だから袋に1匹、子宮に2匹同時に育てられるのです。
実際ほとんどのカンガルーが生殖可能期間のうち妊娠していない期間は少ないらしいです。
すごいミラクルな体!
■赤ちゃんが小さい理由
赤ちゃんが小さい理由は、小さく産む方が負担が少ないから。
出産めちゃくちゃ大変そうですもんね…
▪️草食動物は大変
小さい方が母親の負担が少なくて済みます。しかしシマウマをはじめ、外敵の多い草食動物は、生まれた瞬間にある程度逃げられるように、ぎりぎりまで胎内で育てます
オーストラリアは肉食獣は少なく、また、カンガルーはおなかのしわが発達していました。
カンガルーは、そのしわに赤ちゃんを入れ、運ぶことができたので胎内で赤ちゃんをぎりぎりまで育てなくても良かったんです!
■まとめ
カンガルーが妊娠してからの流れをもう一度
2cmの赤ちゃんが生まれる
→お母さんの唾液を伝ってポケットへ
→ポケット内の乳首4つから1つ選ぶ
→選んだ乳首を吸う
→吸った乳首の先がふくらむ
→合体
へその緒じゃなく乳首でつながるカンガルー。哺乳類の中でも独自の特徴がたくさんあります。また紹介します。
今回のように、妊娠や出産は、動物のいる環境で様々なちがいがあります。
卵に工夫したり、赤ちゃんを大きく産んだり、多く産んだり。こどもに手をかけ続ける人間もめずらしいです。
妊娠や子育てをはじめ多様な進化をとげてきた動物たち。
これからもこのような多様性を紹介していきます!
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