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暗号屋 x DeFimans トークセッション 〜DeFimansの秘密を探る〜-暗号屋note

こんにちは!暗号屋広報です。
先月、8月25日に我々暗号屋初となるX(旧Twitter) Spaceを開催いたしました。
ゲストにDeFimans共同代表の小野さん・佐藤さんをお迎えし、暗号屋代表の紫竹と1時間にわたるトークセッションを行っていただきました。

こちらで今でも聞くことが出来ますので、是非聞いてみてください!
また、以下にインタビューの中で面白かった・ためになった部分を抜き出して、10項目にまとめてみました。こちらも是非ご覧ください!


①DeFimansを一言で言うと…

小野:DeFimansは一言で言うとWeb3コンサルとかWeb3アクサラレーターっていう立ち位置ですね。たぶん初めてWeb3コンサルって言い出したのウチなんじゃないかって思ってますけど。

DeFiだけじゃなくブロックチェーン全般のコンサルをしてまして、DeFiからブロックチェーンゲーム、Web3ゲーム、それからメタバース、NFT、DID、トレーサビリティ、ブロックチェーンの保険とか、セキュリティトークンとか、ブロックチェーン全般の幅広い領域に対して、戦略コンサル、上流からエグゼキューションまでハンズオンで支援するというタイプのコンサルをしてます。クライアントさまは上場企業さまからスタートアップさままで幅広くおりまして、国内と海外が半々くらいになっています。

②DeFimansが強い理由〜何食ったらそんなデカくなるの?〜

紫竹:もうちょっとDeFimansについて聞きたいことがあって、暗号屋との提携のニュース出してくれてた以外で提携しているのが、グローバルで強強の企業さんばっかりだったり、会って話したときに今どこと仕事してるんですか?って聞いたら、かなりグローバル第一線級の、え?あそこと?みたいな企業さんの名前が出てきたり、何食ったらそんなにデカくなるの?みたいな。

一同:

紫竹:どうやったらそうなるんだみたいな。この一年とかそこいらで、そのコネクションは怖いぐらいすごいなーと思って。で、何食ったらそんなデカくなったんですか?

小野:まず2つの視点で切り分けて話した方が分かりやすいんですけど、国内営業は私がやってて、海外営業は佐藤太思がやってるんですよ。

佐藤:小野は英語ディベートの日本チャンピオンで、ぶっちゃけ英語ペラレベルなんで、小野が海外担当で私が国内担当かと思いきや、逆というのがウチの会社の面白いところだと思ってて。

小野:僕ほぼ英語ネイティブくらい喋れるのにぜんぜん喋らないという。逆なんすよ。

佐藤:前職時代からいろんな人とたくさん繋がったっていうところがあって、特に2年ぐらい前ってL2黎明期のときだったじゃないですか。確かすごい早い段階で仲良くなったプロジェクトがLoopringだったんですよね。

2年ちょい前?2年前ってまだzk rollup系ってほぼなくて、Loopringぐらいだったと思うんですけど、新しいところに真っ先にいって、そんときぼくも駆け出しだったんで、今リスナーのヒロリーさんに新しいところなんですかって教えてもらって、そこに片っ端から声かけていろいろコラボレーションしてったら、だんだん仲良くなって繋がりが繋がりを呼んで、みたいな形でしたね。

で、コロナ開けて海外にも出張いけるようになったんで、満を辞してじゃあ対面で会おうよってなったときに海外のDeFi勢だったりL1L2勢が仲良い人たくさん連れて来てくれて、独自のネットワークが築けたみたいな感じなんで、ほんとに地道にコツコツただただ淡々と積み上げていったっていうのがリアルなところですかね。

小野:ETH TOKYOとかIVS KYOTOの時は、来る海外勢にアポ入れまくってましたね。みんな英語出来ないっていう心理的抵抗もあると思うんですけど、あまり積極的に絡みに行かないじゃないですか。それって勿体無いのと、彼らも悲しんでるんですよね。せっかく日本に来たのに、なかなか日本のプロジェクトと繋がれなかったって言って帰ってる人が結構多いんですよ。

そんな中で、ちょっとでもいいから、5分でもいいから話そうよってTelegramすると、だいたいみんな会ってくれますよね。わざわざ日本に来ているわけなので。HALBORNさんもETH TOKYOのときに虎ノ門ヒルズの一階のハンバーガー屋さんで一緒にランチして。

佐藤:めっちゃ具体的に説明するじゃん。笑

小野:伝えたいことがあるんだよ、聞いてくれよって押しかけみたいな感じで。こっちからガンガン、こういうことやりたいんだよって伝えて。
向こうも向こうでメリット感じてくれて。
弊社もコンサルっていうのがあるんで、それで組むみたいな流れになりましたね。

Momentum 6さんもETH TOKYO期間中のDeFi TOKYOとかで、喫煙所かなんかで話して。DeFiのニッチな話、現地のローカル人とできると嬉しいじゃないですか。向こうも日本来て、イベントで(盛り上がっているし)。

③DeFimansとCryptoの出会い

南:月並みな質問なんですが、ブロックチェーン関わっている方に大体まず聞いてみたいって思っちゃうんですけど、クリプトに初めて触れたのはいつぐらいですか?

佐藤:クリプトを買ったのは2017年が初めてですね。証券会社にいたので株とか制限があったんですよね。クリプトだったら出来るので。僕が居たのってマーケットの、デリバティブを扱う部門で、そういうのが好きな人が多くて。「とりあえずビットコインとイーサリアムを買えばいいんだよ」って言われて訳も分からず買ったのが初めてでしたね。そっからちょっと次のファームで会計監査系の仕事をすることになって底値で売らされたんですけど。

一同:爆笑

佐藤:BTC底値で全額売らされました。

紫竹:そこからなんかいろいろ勉強したんですか?証券会社で培った内容と上手く組み合わせていくと、今の太思さんになるってことですよね?

佐藤:最初のDeFi入門編みたいなところは師匠のヒロリーさんに教えてもらいました。今日聞いていらっしゃる、キツネのアイコンの方です。

Uniswapってなんすか?とか言いながらヒロリーさんに教えもらって
そっから週末とかもめっちゃDeFiに触るようになって今の私が出来上がりました。小野さんはどうなんだろうな。

小野:一番正直なこというとですね、僕が大学生のころ母親がリップル買ってたんですよ。いやお母さん、そんな怪しいの手出しちゃだめだよとか言ってて。何やってんのって。

紫竹:お母さんどっから手に入れたんですかね。

小野:分かんないんすよね。仮想通貨くるから、みたいな。そういう怪しいのやめときなよ、みたいな。で、自分が買い出したのは2017年とかですね。
きっかけは高校の同級生とかも買ってて、仮想通貨とかみんな意外と買ったりしてんだ、とか思って買い出したんで、クリプトとの関わりっていうと2017年ですかね自分も。

で、そのときNetflixで働いてたんですけど、2017年2018年とアニメのプロデューサーをやってて、ストリーミングビジネスが成熟してるなって思ってて、次くるやつなんだろうってずっと考えてて、ブロックチェーンかAiだなと当時なんとなく思ってて、2018年19年とか。

DeFiはですね、教えてもらったのはテコテックの鶴崎さんとか藤下さんって言うエンジニアの方々に2021年の頭ごろ教えてもらって。2021年頃シンガポールに移住して、向こうで時間あったんですよね。だからZoomとかオンラインで、みんなウニ(Uniswap)とか寿司(Sushi Swap)とかパンケーキ(Pancake Swap)とか流行ってるけどなんなんすか?って聞いたらセッション開いて教えてくれて。なるほどおもろ!って思って。そこが入り口でしたね。

シンガポールだったんで税金安いじゃないですか。だからクリプトやるんだったら今のうちじゃね?って思ったっていうのもあります。自分で触るのが一番早いなって思ったし。2021年ですねDeFiは。

南:2021年すごい盛り上がりしましたもんね。APY・APRを追いかけまくるDegen的な人がたくさん増えて。

小野:実際イールドファーミングとか当時ほんと稼げて。
利回りよくて給料じゃねこれ?とか思ってましたよ。
置いておくだけでなんでこんな増えるの?みたいな。
それでどんどんDeFiが好きになっていったっていう感じですね。

佐藤:魔界系APRとか懐かしいですよね。

④DeFiはエリートサラリーマンの働いていない証券会社

南:DeFiを興味がない人に分かりやすく説明すると、 どんな感じの例え話で説明出来るかなって思ってて。例えば身近な方に説明するとしたらどんな風に説明しますか?

小野:DeFiっていうかDexの説明になっちゃうかもしれないんだけど、エリートサラリーマンが働いていない証券会社みたいな。

要は金融機関って聞くとですね、皆さんどういうイメージがあるかって、例えば東京カレンダーに出てくるような、イケメンで、慶應卒で、ビシッとスーツ着こなしてて、金曜日は丸の内で合コンやっててみたいな、もしくはツーブロックで、営業ゴリゴリやってて、高学歴の人が、丸の内とか東京のオフィスでパソコンだーって構えてやってるようなイメージがあるじゃないですか。

紫竹:偏見がすごい。笑

小野:結構そういうエリートサラリーマンみたいな人たちって給料高そうじゃないすか。それらの人件費を賄うための手数料が、ごそっと無くなった世界。スマートコントラクトだけがそこにあってアルゴリズムで全部取引できちゃいます。それは手数料安そうですよね。エリートサラリーマンが丸の内のオフィスに居ないんで、っていう世界ですね。DeFiは僕の中で。

紫竹:すごい分かります。

小野:シンプルに言うとそんな感じですDeFiは。誰も丸の内のオフィスに居ないし、サラリーマンのイケメンも別に居ないっていう世界。手数料は別にそんな高くないし、その分、審査とか、規制とか、その辺のリスクがある感じはしますけど、アルゴリズムだけ、スマートコントラクトだけがそこにあるって、なんか美しくていいなっていう。

紫竹:太思さんいかがですか?

佐藤:難しいっすねこれ…僕説明するとしたら「ブロックチェーンにおける価値交換のインフラ」とか言いますかね。

ブロックチェーンが可能にしたことの一つに、やっぱり「取引相手をトラストすることなく価値を移転できる」っていうところがあるわけじゃないですか。価値を交換できる。行き着く先って、そこのインフラなのかなって思ってます。

紫竹:インターネット上に誰でも触れる形で実装されちゃっているのがえぐいですよねえ。

佐藤:規制とかしようがないじゃないですか。そこにあるので。

紫竹:なんか森羅万象だと思うんですよ。自然発生してるというか。
竜巻とか地震とかと一緒で、もういきなりインターネット上に生まれてしまった規制不可能な金融というか。

⑤Dexは闇市っぽい

小野:Dexって最初闇市っぽいなと思ったんですよ。
みんなで何かしら持ち寄って勝手に市場開いているわけじゃないですか。
2つの通貨ペアで流動性入れるとかっていうのも、私はチョコレート2個とクッキー3個を預け入れしますね、みたいなことじゃないですか。それで闇市のプールが出来上がるわけですよ。私は草履2個と下駄3個ね、みたいな。
そうやって闇市(Dex)が出来上がってくると、どんなトークンもあるみたいな。審査とか無い代わりに自由に取引出来て、手数料安い代わりに有象無象のモノがあるみたいな。それが自分の最初の印象でしたね。

紫竹:闇市が警察の管轄になって「古物商」というのが生まれた話になんか近いというか。それが今は闇市は闇市で消せないみたいな感じですね。

小野:消しようが無いですよね。そこにある、空中に浮いてる、みたいな。人が居ない闇市なので。

⑥情報をリサーチする方法

南:DexとかdAppsであるとかプロトコルとか、未知のものを掘っていって、こんなのもあるぞ あんなのもあるぞ、ってやるの個人的にはすごく好きなんですが、一般的にこの「探し方」というか、どうやって情報を得て、どうやって深掘りしているかが分からずにスタックしている人って結構いると思うんですよね。お二方や紫竹さんは新しい情報をどうやって入手することが多いですか?

佐藤:僕は、とあるプロトコルのFounderの人から招待してもらって、完全招待制の、500人くらいの超小規模コミュニティに入れてもらってて。
そっからすごいアルファみたいなのはそっから仕入れていて、あとはもうTwitterで、自分がこんなのあったらいいなみたいなのを片っ端から検索かけまくったりとか、大きいプロジェクトに対して新興系のプロジェクトが営業かけてるのを一個一個みたりとか。真面目な文脈でいくと、ヒロリーさんが DeFimansのリサーチャーで、毎週金曜夕方にディープ系のニュースとジェネラル系のニュースを、ウチの会社のメンバー向けに紹介してくれているので そこをバランスを取りながらやってますね。

南:ありがとうございます。小野さんはどんな感じですか?

小野:いくつかあって、まず一つ目が「佐藤太思に聞く」っていうのがありますね。身近の一番詳しい人に聞く、もしくは聞ける関係値を作る、っていうとこからが勝負だと思うんです。これって別にDeFiに限らず、なんか自分が知らないもの、例えば生成系AIのこと聞くならこの人!とか、経営だったら経営者の先輩だとか、法律だったら弁護士の先輩とか、そういう詳しい方に気軽に聞ける関係値を作るっていうところから、もう多分勝負が始まってる気がしてて、それは一般的に何にでも言える話だと思います。

あと、ほとんどさっき太思が言ってた内容と被るんですけど、Twitterで結構分かりやすく発信してる人っているじゃないですか。DeFiとかクリプト全般について。そういう人をフォローしするのはいいと思いますね。まずはスレッド全部ぱっと見て、自分なりに気になったやつは個別にリサーチしたり触ってみるとかいいと思います。Twitterはみんな情報収集の場として使ってると思いますね。最後は先ほど言いましたが、週1回必ず社内勉強会やってるんですよね。

毎週必ずやるって珍しいと思うんですよ。どの会社も大体なんか忙しくて、何かゴニャゴニャなっちゃうところを、うちは金曜日16時半って決めて必ず毎週やってます。モデレーター(司会者)も持ち回り制にしているんですよ。そうすると一辺倒にならないっていうか、ダレないんですよね。
ちなみに勉強会開放してるんで、他社さんも来たりしますね。交換業者さんとか県事業者さんとか、クローズドでDeFimansの人だけしか参加できないっていうにするつもりはなくて、やっぱいろんな視点が入ってきたりしたらいいと思うので、オープンソース化というかコミュニティ化というか、オンラインコミュニティ化してもいいかなと考えてますけど。

そういうところで、情報を仕入れたりとか、あと聞いたりとかですね。なので自分はそんな結構テクニカルなこともやってなくって、割と一般ピーポーに近い感じの中で情報ゲットしてるところもあるかなと思うんで、特別気になったやつだけ結構調べたりはするんですけど、大体そんな感じですかね。別に秘密の魔法のタレみたいなのは無いです。

紫竹:勉強会行きたい。

小野:是非いらしてください。

⑦プロジェクト自己否定

小野:時間枠取って必ず勉強会を開催ってやらない限り多分みんな自分から自分がリサーチはしないと思うんで。だからこそあえて時間をとってやってるって感じですね。ちょっと見ないうちに全然わかんなくなってるのが多いんで。

例えばいま私は30代前半なんですけど、自分たちが年を取っていってですね、追いつける自信がないわけですよ。そういったときに何か老害にだけはならないように、どういうスタンスでこの後の人生を生きればいいんだろうとかね、よく考えます。

紫竹:確かにもう30代後半の我々としてはですね、確かに老害にならないようにっていうのはすごい難しいテーマですよね。

小野:そうなんすよ。だから昔自分がブロックチェーンゲーム運営してた頃と今じゃ、トークンのストラクチャーも違えばトレンドも違うし、バリエーションも違う。自分の経験値だけで語るのって危険だなってすごい思ってて、自分がアップデートしなきゃいけない。

例えばデュアルトークンなのかシングルトークンなのか、どのチェーン使うのかとか、資金調達のバリエーションとかプレッシャーとか、もちろんコンテクスト知ってる方がいろいろ理解が早いんすけど、なんかそれに囚われてると、あんまりバリュー出せないなって思って。太思とかよく「プロジェクト自己否定」って呼んでるんすけど、それ大切だなって思いますね。
るろうに剣心の斎藤一か何かが、お前の全てを否定してやるみたいな。

佐藤:たまに俺がSlackに上げるやつでしょう。

るろうに剣心第五十二幕「牙を向く狼」より引用

小野:そうそう、お前の全てを否定してやるっていう。「プロジェクト自己否定」みたいなの結構実は大事だと思ってて、アップデートしていくみたいな。問題なのは何か何かを成し遂げていくと、自信があるものほどこだわっちゃうじゃないですか。自分のやり方が正しい、他のやり方はけしからん、と思ってしまう。なので僕自身も言い聞かせてるんですけど、その「プロジェクト自己否定」のためにも毎週無理やり新しい情報を頭に詰め込むしかないかな、という意図もあります。

佐藤:成功モデルとか完璧な正解はない中で、やっぱり過去のものだけを見せてもどうしようもないんで。過去と現在から、将来何が起こるかっていうのを、自分の持ってる知識を総動員して、ちゃんと考える癖をつけましょう、ってめっちゃ真面目なこと言ってますけど。

小野:これ恐怖とか危機感からきてるんすよね。ブロックチェーン領域でコンサルとかやってると、いつこの市場が消えてなくなるかわからないじゃないすか。例えばFTXショックで吹き飛んだ会社もあると思いますし、常にそういう危機感があるんで。いつぶっ潰れるか、ぶっ潰されるか分からないです。例えば日本でDeFiが禁止ですってなったら、CeFimansにしなきゃな、みたいな。そういう常に危険と隣り合わせの怖さからきてる感じはありますね。

⑧海外と日本のテンションの違い

紫竹:思うのは、最近Web3っておそらく1回テンション落ちてるというか、落ち着いてるじゃないすか。そういうのを感じたりしますか普段、最近の勉強会などを通じて。

小野:自分は海外とか事業者から結構感じるんすよ。これ今日も対して言ってたんすけど、みんなめっちゃ辞めてるんすよね。パブリックエネミーみたいな感じで思われてるとこあるなと。クリプトが。アメリカとかもそうですしSECがめっちゃクリプトを締め出したりとかしてて。我々結構海外のパートナーとあのしょっちゅうテレグラムとかでやり取りしてるんで情報交換とか。なんで結構めっちゃ感じますよそれ。日本は逆にまだいい感じだなって。

佐藤:もう、海外勢めっちゃ辞めてますからね。

小野:あんだけ仲良かったのに連絡取れないみたいなのも結構あるんで、気づいたら、日本だけが最後のサンクチュアリになってんのかしら、これは、もしかして、ぐらいに思ってます。

紫竹:暗号屋の代表として思うのは、DeFiとかは締め出し食らう可能性は全然あるんすけど、ブロックチェーンとかその他の周辺技術に関しては、全然使い物になると思ってるんですよね。

佐藤:それは間違いないっすね。

紫竹:だから辞めてる人ってなんか、結構きわきわを攻めてた人たちなのか、それとも流行ってたからやってたみたいな感じなのか、でいうとアメリカとか英語圏ではどうです?

佐藤:取引所周りの人は結構辞めてますね。技術畑の人は、まだ割合残ってるかなって感じですかね。取引所とかVCやってた人がどちらかというと、辞めて業界を去るか。もっといわゆるデベロッパー系のプロジェクトに行っちゃったりとか。そういうのが多いっすね。

小野:それは大体同じで、ファンドとかもすごい良いリトマス試験紙になってるなって思ったのが、もう手のひらを返したように生成AIばっかりにお金出すみたいな。ここで残ってブロックチェーンに張り続けてる人は本当にブロックチェーンの不可逆的なトレンドを信じてる人ってのが分かるなと思いましたね。この時代でもちゃんとアメリカでインフラとかテックにずっと張り続けてるファンドとかキャピタリストっているし、情報発信してるから見てたら分かるんで。ある意味何て言うか、分かりやすいリトマス試験紙になってるなとは思いましたね。それが良いか悪いかは置いといて、分かりやすいなっていう気はしますね。

紫竹:なんかね、綺麗な話ばっかりして、Web3だって言ってたら、いきなりAIになるみたいな話はよくあるし、何なんですかね。

佐藤:逆にまだ残ってるキャピタリストとかめっちゃ仲良くなりますよ。

小野:そうそう、この時代に一緒にやれてるっていうのは戦友というか、絆みたいなものが生まれますよね。

⑨Web2の不便なところ

小野:僕はそんなにスーパーWeb3信者か分からないんですけど、少なからずWeb2は結構不便だなって思うことが多いですね。

こないだ高級そうめんを買いたくてですね。揖保の糸の三振っていう1万円くらいする、そうめんで一番高いやつ、これをどうしても買いたくて。そこで何が起きたかっていうとですね、めちゃくちゃ買うの大変なんすよ。そのためだけに1回しか使わないデパートのアカウントを作らなきゃいけなくて。
住所、電話番号、名前、メールアドレス、クレジットカードの情報登録して、来たメールを認証して、っていう作業を3回ぐらい繰り返して、やっと揖保の糸を買えて。15分かかんのかいって思ってですね。もうそのときに、これコネクトウォレットだけで済ませてくれよ、と思ったんです。

次の日、夜行バスで富士山行ったときも同じことして、1回しか使わない夜行バスのサイトの新規アカウント作って、クレジットカード登録して、バスタ新宿から山中湖行きのバスのチケット買うのに何で20分かかるねんっていう。もうコレ全部コネクトウォレットの支払いでOKじゃんっていう未来が来ないかなと思うわけです。オンラインで買い物する度に、必ず住所電話番号メールアドレス登録クレジットカード登録して認証してって毎回やるんかいコレ、って思うと結構イライラが止まらなくてですね。

なのでWeb2に全然満足してないんですよ僕は。普通にラクしたいっていうのがあるんで、ブロックチェーン使ったユーザビリティはもっともっと全然向上するし、サードアクションについて冷静に見ても、3年から5年のスパンで見ると全然余裕幅あるなって思ってますね。これちょっと怒りをぶちまけた話です。

紫竹:そういうのもウォレットだし、僕、最近追ってる話だとDIDだとかっていう、ちゃんとブロックチェーン関係なく、そのW3Cってインターネット上のいろんなもの、いろんな企画を標準化していく団体に、DIDだとかVCだとかっていうのが、ちゃんと認められてきて、何かその自己主権型のIDを持ちましょうっていう流れがある。

仮想通貨のウォレットももれなくDIDなんですけど、DIDベースでやり取りできるようになろう、っていう流れ自体は結構、DIDサインインをマイクロソフトさんとかが推し進めたりとかするんですけど、なんかそれより決済がやっぱり繋がった方がいいよね、決済のプロトコルが一緒になった方が便利じゃんみたいな話だと思うんで。

⑩さいごに

南:最後に業務提携を結んだ我々が、今後どのようなサービスを展開していくのか、ということと、そこに向けた意気込みをですね、今日聞いていらっしゃる方にお聞かせいただければと思います。いきなり堅い質問ですみません。笑

佐藤:今回こうやって暗号屋さんと業務提携させていただいて、大きく2つのことを一緒にやっていこうっていうところでまとまってるかなと。1つはセキュリティトークンですよね。もう1つは、我々が上流でコンサルしていく中でシステム開発が伴ってくるので、そういった部分ですとか、もっとテックドリブンな領域に関しては一緒にコンサルティングをやっていこうというところで、提携させていただいていて。もう実際に動き始めるものもあったりするわけなんですけれども。そういった形で双方の強みをしっかり出し切って、とにかく付加価値、付加価値、付加価値…楽しく探していければと思っています。

紫竹:なんかもう進めてる話も、さっき言ってたような、何か廃れちゃったWeb3の話というのも、やっぱりテクノロジードリブン、ブロックチェーンっていうものが何に使われるのか、セキュリティトークンもそうですけど、あとは何だろう…リアルワールドアセットとかそういうところにも繋がってくると思った。

なんか地に足ついたプロジェクトが多いっていう印象があります。っていうかもう、多分そういうのしか残ってない気がします。そんな中で一緒にいろいろやれたらなと我々は思っています。あとはグローバル展開も是非打って出ましょう。

小野:僕こういう会もそうなんすけど、発信大事だと思っていて。Web3とかブロックチェーンで結構難しい発信多いと思うんですよ。大事なことって難しいじゃないですか。例えばトークンのオンチェーンの流動性とか、大事だけど難しいんですよ。ただやっぱそういう難しいことを何とかわかりやすく伝えていくっていうのは一緒にやれたらいいなって思ったんです。

紫竹:やりたいっすね!

小野:そこが鍵だと思っていて、マスアダプションもそうですし、何か今業界に興味を持ってもらう、もしくは何か怪しいスキャムじゃないかって思ってる人に対して、いやいやそうじゃなくて、意外と有用性あるんだよって分かりやすく伝えること。

やっぱり大変だと思うんすよね。DeFiとかも分かりづらいし、難しいじゃないすか、ぶっちゃけ。ここをいかにゲーミフィケーションするだとか、何か突破し易くするみたいな、その身近な発信みたいなのが結構僕は大事になるかなと思ってて、その辺も何か一緒にやっていきたいなって思うとこですね。

佐藤:金曜日の夜がいい時間になりましたありがとうございます。

南:夜遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。

いかがだったでしょうか?「成功モデルとか完璧な正解はない」という佐藤さんの言葉に納得するとともに、その中でちゃんと謙虚に情報を収集・分析するDeFimansのお二人の姿勢に、DeFimansの強さの秘密を垣間見ることが出来た気がします。今後も暗号屋 x DeFimansによる発信を行う予定ですので、引き続きご注目ください!

暗号屋との業務提携・協業・その他(取材のご依頼など)のお問い合わせは下記になります。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeByuj67cWYtA6FEiY4z7eguO9X32Hf9Vbi1WqT5bDi5It9Yg/viewform

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