君の髪色が水色だったのは君が青空に限りなく近かったから?

ぼくの感傷が「すー、さいど、」という音を立てて紙で指を切るみたいに心の柔らかいところを切っていく、心のリストカットには長袖も包帯もいらないしお手軽な自傷行為、ルッキズムに殺された君に本当に美しいものを見せたくてぼくはまだ死ねずにいる。きらきら、きらきらとしつこいくらいにまぶしい星がぼくを強姦して泣きたくなった、光るには遅すぎる年齢なんてねぇだろ、くそが、くそが、べちゃべちゃと顔に塗りたくったケチャップを指にとって鏡にF☆U☆C☆Kってかいた、ぼくの殺したいやつはいつだって過去のぼくでした。踏切の音が聞こえないからって理由で引っ越した、音がない暮らしに刹那をみつけられない。隣でギターを弾いてくれる君を探し求めていたらこんなとこまで来ちゃってて重ねたつけまつげがGみたいに見えてきて万引きGメン、ぼくがぬすんだのはどうでもいいひとの心。水色が似合う人って早く死ぬ気がする、水色って死後の色だし。ぼくのピンク色の髪が春の淡いひかりに照らされててらてらと輝いていた。ばかだから信じるしかねぇんだ、どんなにでこぼこな道であろうと。あそこからどろっとした液体が出てきてこれをトイレに流したら倫理観まで流してしまいそうだからやめた、まだぼくは人を殺したくないし。消しゴムを食べて喉に詰まらせた同級生のこと思い出していた。ぜんぶ消えればよかったと思う青春。戦ったから傷ついたんだよって言えるくらいやさしいひとになれたらなって祈ってたんだよ、ずっとずっと前から。「ひとごろし」という声が耳元で聞こえて発狂しそうになってイヤホンをつける、電車には悪意のない透明な殺意が幽霊みたいに漂っているからイヤホンが外せない、音漏れってエロい意味だっけ?とにかく死んじゃったひととセックスしたかったなってだけであいつの凸こすりつけてる、生理中だから下着越しでしか触れない微熱。ここまで届けって思ってたのはいつもあんたの方だったって気づくのが遅すぎた ごめんなさいって言いながらイクのがすきだなんて言うなよなまじで。希望を歌うやつの背中をとんと押して笑っていたい、駅のホームでけらけらけらけらけらと。あっちぃな、初夏の昼下がりに喫茶店でレモネードを飲んだ。あの子のツインテールを引っ張って喘がせたかった、蝉の鳴き声と聞き間違うために。ねぇ、見てごらん、桜が、星のようだよ。

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