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開業ノウハウ|【香り】で集客。嗅覚の記憶は特別?

飲食店における集客方法は様々ですが、その中でも「香り」を活用することは特に効果的です。

嗅覚は他の五感とは異なる特性を持ちます。

記憶や感情に直接強く影響を与えます。

この特性を理解し戦略的に活用することで、飲食店はお客様に強い印象を残せます。

今回は、嗅覚の記憶の特徴や他の五感との違いを踏まえ、香りを用いた集客戦略についてです。


嗅覚の記憶の特徴

直接的な感情への影響
嗅覚は、視覚や聴覚とは異なり、感情を司る扁桃体や記憶を司る海馬に直接結びついています。

つまり脳への刺激がダイレクトに伝わります

そのため、特定の香りを嗅ぐと、過去の記憶や感情が瞬時に呼び起こされるのです。
この特性を利用して、飲食店は顧客に心地よい思い出を連想させる香りを提供することで、再訪を促すことができます。


長期的な記憶の形成
嗅覚による記憶は、視覚や聴覚に比べて長期間保持される傾向があります。

例えば、子供の頃に嗅いだ香りと記憶が、大人になっても鮮明に思い出されることがあります。
飲食店で提供する料理の香りが強く印象に残れば、その香りが顧客の記憶に刻まれ、再来店を促します。


無意識のうちに影響を与える
香りは、意識的に感じるのと同時に、無意識のうちにも人の行動や感情に影響を与えます。

店内にお客様が求める良い香りを漂わせることで、顧客の食欲やリラックス効果を高めることが可能です。



他の五感との違い

視覚との違い
視覚は即座に情報を提供し、意識的に評価されることが多いですが、その記憶は比較的短期間で薄れてしまうことが多いです。

一方、香りは潜在的なレベルで感情に影響を与え、長期間にわたって記憶に残ります。


聴覚との違い
聴覚も感情に大きな影響を与えますが、香りのように直接的に記憶を呼び起こす力は持ちません。

音楽や音の雰囲気はその場のムードを作り出しますが、特定の記憶を強く引き出す力は嗅覚には及びません。


触覚・味覚との違い
触覚や味覚も重要な感覚ですが、それらが記憶に与える影響は視覚や聴覚と比べても限定的です。

特に味覚は嗅覚と密接に関連しており、料理の香りが味を強化する役割を果たします。


香りを活用した集客戦略

排気をエントランスに向ける店づくり
店内で調理する際の香りをエントランスに向けて排気することで、通行人の注意を引くことができます。

美味しそうな料理の香りが漂うことで、通りかかった人々が食欲をそそられ、自然と店内に引き込まれる効果があります。
この方法は、特に繁華街やショッピングモール内で効果的です。

焼肉屋さん、ラーメン専門店、カレー専門店、自家焙煎をするカフェなどでよく見られる手法です。


結論

香りは、他の五感と比べても特に強力な記憶と感情への影響力を持つ感覚です。

飲食店が香りを上手に活用することで、忘れられない体験を提供し、リピート率を高めることができます。

エントランスに向けた香りの排気など、具体的な施策を取り入れることで、さらに効果的な集客が可能となります。

その際は近隣とのトラブル回避、建築基準法や消防法の順守、敷地の越境等、様々な検証と調査が必要です。

設計や施工する業者とヌカリのないやり取りが必要です。適当な検証で工事を進めた結果、後々トラブルとなり、結局やり直し(出戻り工事)。
その結果、お金も時間も使った上で、管理会社や大家さん、近隣と関係が悪化しての再スタートというのは本当に良くある話です(追い出されたお店もあります)。

シッカリと戦略的に集客して繁盛させたいと思いましたら、ぜひ弊社へご相談ください。
様々なアプローチで挑戦を支えます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。



<挑戦を支える力>
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