andcraft 挑戦を支える力

私たちアンドクラフトは、北海道札幌市を拠点として店舗専門の設計・施工を行っています。

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最近の記事

(結果的に)お金の話|飲食店【棚卸】って必要なの?

個人的な主観ですが、個人もしくは数人で運営している飲食店で毎月棚卸を実施している方は非常に少ないと思います。 しかし、コンビニなどで棚卸作業中に来店した人は少なくないでしょう。 棚卸を専門に生業とする業者さえ存在するということは、費用をかけてまで正確に棚卸をする意味があるということになります。 それでは棚卸とはいったいなんなのか? ご存じの方には退屈になると思いますが、以下になります。 と、なります。 それでは、その目的は? 棚卸の目的主な目的として 在庫管理: 現

    • 開業ノウハウ|【基本編】 看板で絶対押さえておくべきポイント

      看板は店舗の顔であり、お客様に最初にアピールする重要なツールです。 看板デザインの基本を押さえることで、効果的にお客様を引きつけることができます。 今回は基本となります。 つまり、絶対に押さえておくポイントになります。 1. 明確で簡潔なメッセージ 看板は限られた時間でメッセージを伝える必要があります。 そのため、メッセージは明確で簡潔であればあるほど伝わります。 文字数を制限し、シンプルな言葉で要点を伝えましょう。 また、看板をみる方の移動速度を考慮し、充分に伝わる情

      • 雑談|侘び寂びに宿る日本の美学【懐石料理】

        懐石料理は、日本の食文化の中でも特に洗練された形の一つとして知られています。 その起源を辿ると、茶道との深い関わりと、日本独自の美学「侘び寂び」に根ざした歴史が見えてきます。 今回は、懐石料理のルーツとその進化について考えてみましょう。 懐石料理の起源 懐石料理のルーツは、禅宗の修行僧たちの食事にまで遡ります。 禅僧たちは、修行の合間に簡素な食事を取ることが多く、その質素さが「侘び寂び」の精神と結びついていました。 特に、茶道の祖である千利休が、この精神を取り入れ、茶の

        • 雑談|飲食店接客【政治】と【宗教】の話はするな!

          飲食店の接客において「政治と宗教の話はするな」というルールは、ほとんどの接客業務マニュアルにおいて基本とされています。 この背景はに重要な理由があり、それを理解しておくことで、お客様との良好な関係を気づきやすくなります。 店内すべてのお客様の快適さと満足度を優先する お客様が飲食店に来る多くの理由は、美味しい料理とリラックスできる非日常な空間を楽しむためです。 政治や宗教の話題は、非常に個人的かつ感情的なテーマであり、信念や価値観に深く関わることがあります。 このような

          独立して初仕事が、最大の失敗|ホントにあったかっこ悪い話

          2017年2月、自宅ガレージで店舗専門の設計・施工会社 ㈱andcraftを一人で立ち上げました。 それまでの職歴は、家具業界で6年、飲食店で3年勤めました。 その後、住宅中心の建築業界に9年いる中で、本社(住宅)、不動産子会社と飲食コンサル会社子会社、3社の取締役を並行しながら様々な経験をさせていただきました。 これらの経験から、弊社は「これからお店をやりたい」といった独立される方の挑戦を支えることを目的としてサービスを考え続けてます。 【物件の検討段階から融資サポー

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          開業ノウハウ|看板が24時間働く営業マンなら、メニューは○○○

          看板:24時間働く営業マン 看板は単なる装飾ではなく、24時間休むことなく働く優秀な営業マンとしての役割を担っています。 常に顧客にアピールし続けるその力は計り知れません。 1. 初対面の印象 看板は店舗の「顔」として、初対面の印象を決定づけます。 魅力的なデザインや色使い、キャッチーなキャッチコピーは、通りを行き交う人々の目を引き、興味をそそります。 この初対面の印象が、潜在顧客を店内に引き込む鍵となります。 2. 常に営業中 看板は昼夜問わず働き続けます。 明るいネ

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          開業ノウハウ|飲食店はステージ:スタッフは俳優として働く

          私は飲食店を訪れるたびに、そこはまるで劇場のように感じることがあります。 スタッフ一人ひとりが舞台の上で役割を演じているのです。 今回は、飲食店を「ステージ」として捉え、スタッフが「俳優」として働く事例を紹介しながら、その魅力を掘り下げます。 残念なことに、今回紹介するお店はいずれも世界的に有名なのですが、私は行ったことはありませんので、先輩達から聞いた記憶をもとに再度調べた内容になります。 1. 演出されたサービス レストラン・ガイ・サヴォア(フランス) フランスのミ

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          開業ノウハウ|茶道のしきたりから学ぶ、飲食店経営

          茶道は、日本の伝統文化として深い歴史と哲学を持ち、そこから得られる知恵は飲食店経営に多くのヒントを与えてくれます。 茶道の起源は鎌倉時代に遡り、禅僧が中国から茶を持ち帰ったことから始まります。 禅寺での喫茶が普及し、茶の文化が徐々に日本に根付いていきました。 室町時代になると、村田珠光が「わび茶」の概念を提唱しました。これは、華やかさよりも簡素で質素な美を追求するもので、日本独自の茶の美学を確立する一歩となりました。 この考え方が、後に千利休によってさらに深化されます。

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          未来はどうなる| デジタルサイネージの将来性:メリットとデメリット

          デジタルサイネージは、ディスプレイを用いて情報を表示する電子的な看板や広告のことを指します。 従来の看板に比べ、情報伝達の効率を向上させ、視覚的なインパクトを与えるといわれています。 看板デザインを考えるにあたって伝えたい情報の整理から始めます。 そしてそれに効果的な伝達手段を整理していきます。 文字の情報伝達力を1とすると 写真はその1000倍といわれ 動画は写真のさらに10倍以上とも言われています。 従来の看板は設置してしまうと、物理的な作り変えをしない限り情報の更

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          豆知識|醍醐天皇がもたらした食への功績

          醍醐天皇(885-930)は、文化や政治に加え、食文化にも影響を与えました。 彼の治世は「延喜の治」として知られ、食の多様化と発展に寄与しました。 食材の多様化 醍醐天皇の時代には、中国からの影響を受け、さまざまな新しい食材が取り入れられました。 当時の中国を収めていたのは「唐」という国です。 遣唐使という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、醍醐天皇の時代には唐は衰退、航海の危険性から894年を最後に派遣されませんでしたが、すでに日本では中国の影響を十二分に受けてい

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          雑談|「飲食店のスマート化」の父は自動販売機?

          日本初の自動販売機の歴史は古く、1888年に東京の上野に設置されました。発明家の杉本平一によるもので、最初は切手や葉書を販売するものでした。 その後、1950年代に三共(現・サントリー)がジュースの販売機を導入し、飲料の自販機が広まりました。 自動販売機そのものは日本が発祥となります。 食べ物や日用品、書籍などの商品を販売する自販機が登場しました。 その後アイスクリームやラーメン、自動車部品まで、あらゆるものが販売可能となり、その多様性は世界中から注目されています。

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          開業ノウハウ|今が旬?転職・独立の波

          近年、日本の労働市場における転職率は徐々に増加傾向にあるようです。 従来、日本の労働文化は「終身雇用」が一般的であり、一つの企業に長期間勤めることが美徳とされていました。 しかし、バブル崩壊後の経済停滞やグローバル化、労働環境の多様化により、転職はより一般的な選択肢となっています。 転職率の統計 総務省の「労働力調査」によると2000年代初頭から2010年代中盤にかけて、年間転職率は約5%前後で推移しています。 近年ではこの数値が上昇し、2020年には新型コロナウイル

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          開業ノウハウ|キャッシュレスがもたらす副産物

          今回はBCGの調査をもとにキャッシュレスがもたらした副産物についてです。 近年のキャッシュレスの浸透にともない、20~30%減少したと「良いデータ」が上がっています。 減少して「良い」こと、 それは「盗難被害」です。 キャッシュレスによる会計が増えると、当然店舗に保管する現金も減少します。 それにより、盗難被害件数は20~30%減少したというデータがあがっています。 また、監視カメラの増加と電子決済の履歴により、店頭における不正行為の抑止となり、件数も減少傾向にある

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          豆知識|無双のデザイン【黄金比】

          黄金比は【1:1.618】は、自然界や芸術作品に頻繁に見られる比率で、美しさや調和を生み出すとされます。 黄金比を初めて提唱したのは、古代ギリシャの数学者エウドクソスやピタゴラス学派の人々とされていますが、具体的に名前が記録に残っているわけではないようです。 後に、ユークリッドが「ユークリッド原論」で詳細に記述しているとされます。 パッケージデザインにおいても、この比率は消費者の目を引く重要な要素です。 デザインの各要素にこの比率を適用することでバランスを取ります。 例え

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          雑談|ブランディングの究極?北王子魯山人(ろさんじん)という伝説

          あらゆるビジネスにおいて「差別化」の大切さを訴える方は大勢います。 差別化やブランディングされたサービスや商品は、シッカリと付加価値を提供することで利益を確保することと、価格競争から脱却できるとされます。 大手や大企業ではない限り重要なポイントになります。 それでは、「差別化」「ブランディング」を極めるとどうなるのでしょう? おそらく「100年に一人」「伝説の○○」「孤高の○○」といわれる存在になるでしょう。 つまりは唯一無二、後にも先にもいない個人となります。 そう

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          雑談|【寿司】日本発祥は間違い?‼歴史と教訓

          寿司は今や世界中で親しまれる日本料理の代表ですが、その起源や進化の過程には適応と革新を重ねた深い歴史があります。 1. 寿司の起源 寿司の起源は日本ではなく、東南アジアに遡ります。 古代中国や東南アジアでは、魚を長期間保存するために、塩と米を使って発酵させる方法が取られていました。 この発酵魚料理が「なれ寿司」の原型であり、後に日本に伝わりました。 なれ寿司 日本で初めての寿司とされる「なれ寿司」は、塩漬けした魚を米と一緒に発酵させたもので、米は保存のための道具として使

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