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企業選びに新しい指標が求められている。SNSデータから見る「学生の注目企業200社」

こんにちは、スパイスボックスの採用コミュニケーション事業部・事業部長の秋山です。前回のnoteでは、私が採用コミュニケーション事業部を立ち上げたきっかけや、2020年の採用市場の変化について広くお話ししました。

今回は8月に公開したリリース、SNSデータから見る「学生の注目企業200社」について、いろいろ裏話も含めて書いていきたいと思います!

人気企業ランキング、なんのために見るのか。

私自身は読み物として、人気企業ランキングを見ていました。就職活動時も、企業選びのために、というよりは「こんな企業があるんだ」「こんな実績なんだ」といったように。採用コミュニケーション事業を進めていく中で感じたこととしては、そうしたランキングコンテンツを、きちんと学生の就職活動の参考資料にしていきたいということ。

来月、ある地方大学で、学生向けにキャリア戦略や採用マーケティングについての講義をする機会があります。その中で、企業選びについてもお話する予定ですが、関係者との事前打ち合わせの際に、「地方学生にとっては、企業選びの段階で情報格差がある」「従来の人気企業ランキングを見たり、大学のキャリアセンターで相談したりする以外にどんな指標があるのかわからない」といった声が聞かれました。

働き方や企業を選ぶ価値観は多様化しているのに、情報が追い付いていないんですよね。これって、すごくもったいないこと。特に2020年は新型コロナの影響もあり、オンライン説明会や、オンライン選考が導入されたことで、場所を選ばずとも就活ができるようになりましたが、企業を横並びで比較検討する機会はそこまで増えていません。

スパイスボックスの採用コミュニケーション事業部が、SNSデータから見る「学生の注目企業200社」を発表したのも、企業の隠れた魅力を発信することはもちろん、これから就職活動をはじめる学生にとっても、視野を広げるサポートにして欲しいと思ったから。

Z世代とも称される私たちにとっては、誰もが頼れる正しい基準や指標なんてものは存在しないかもしれませんが、『SNS上の声』を紐解くことが、共通項を模索する、一つのヒントだと考えています。企業を見る、スタイルのひとつとして、参考にしてもらえたら嬉しいです。

なぜ、この企業が注目されているの? SNSデータから見る「学生の注目企業200社」

リリースでは割と広くお話ししたので、noteでは私の主観も含めてお話しします。

学生の注目企業200社_1204

※ENG量(エンゲージメント量)
Twitter・Facebookにおける「いいね」「リツイート」「シェア」「コメント」などの総アクション数。数が多いほど、多くのユーザーに、SNS上で言及されている・注目されていると定義しています。また、この数値はポジティブに語られているもの、ネガティブに語られているもの、両方を含んでいます。

学生が企業を選ぶ要素はいくつかありますが、(共感する、応援したい、目指したい、誰かに伝えたい、期待、意外性など)エンゲージメントしたくなる要素が多ければ多いほど、SNSで話題化しているような気がします。

注目企業のエンゲージメント要因まとめ

いちから、カバー
アニメ商材やVtuberなど、ファンビジネスが企業の魅力としてアピールされていて、好きなものに関わる仕事に挑戦したいと考える学生から注目を集めていました。学生インターンの募集情報が載せられたWantedlyの記事が、高いエンゲージメントを獲得。

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VR情報系のメディアにも取り上げられていました。

ソフトバンク
経営者への注目度が高く、リーダーが定期的に発信するメッセージへの共感を集めていました。また、AI採用など新しい手法を取り入れることへの興味・関心も。今年については新型コロナに対する対応も連日ニュースで取り上げられていました。

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ヤフー
抜本的なリモートワークに挑戦したことについてまとめられた記事や、LINEとの統合を取り上げる記事コンテンツが注目されていました。大きなネット系企業がどのように変化していくのか、さまざまな考察がなされていたように思います。

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パナソニック
社員さんがそれぞれのミッションの発信や、女性社員の体験談など、社員が登場して、それぞれの会社での役割や、これからの展望を語る記事コンテンツが注目を集めていました。

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エンゲージメントの高い企業について取り上げてみましたが、全体的に昨年と比較すると、ベンチャー企業だけでなく、日系の大手企業やレガシーな企業もラインナップに加わってきたように感じます。SNSやSNSで影響のあるwebメディアへの露出を積極的に増やしている印象。

ベンチャー企業と一緒にラインナップされている大企業は、古いイメ―ジよりも新しさや柔軟性などが魅力になりやすく、これまでSNSの活用に消極的と見られていた企業が、新しい採用活動を模索しているギャップが、学生の心を動かしているのかもしれません。

企業選びに新しい指標が求められている。

きちんと断っておきたいこととしては、従来のビジネス系メディアさんや就活ナビサイトさんが発信している人気企業ランキングと対立したいわけでなはいということ。これまでの指標とはまた別の角度から企業について考えられる選択肢を増やしたいと考えています。「LINEのオープンチャットで話題の企業200社」や「〇〇大学のクローズコミュニティで話題の企業200社」など、まだまだいろいろな指標がありそう。

企業ひとつとっても、SNSデータから見る注目企業200社と、従来の人気企業ランキングでは見る指標がそれぞれ異なるため、(同じ企業がランクインしていたとしても)いろいろな角度から検討することが可能です。グルメサイトAで見た居酒屋が、グルメサイトBではまた違った印象に見えることや、物件紹介サイトAで見たマンションが、物件紹介サイトBでは全然違う部屋に見えることって、なんとなく経験したことがありませんか? それと同じようなことだと思っています。

学生にとってはもちろん、企業にとってもアプローチできる面が増えるので、新しい指標のあり方については、今後も考えていきます。

次回の記事もお楽しみに。


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SNS分析を基点とした採用サービスを展開する事業をやっています。ダブルワークで、アクションスポーツメディア の編集者(ライター)としても動いています。