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ノンスタンダードな女達〜40代からの女性の生き方

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40代からの女性の生き方をテーマに、ノンスタンダード(規格外)に自分らしく生きた女性たちを紹介していきます。 週一回くらいのペースで投稿したいなぁ、と思っています。
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#女性の生き方

弘田三枝子〜伝説のニューポート・ジャズ・フェスティバル。

弘田三枝子〜伝説のニューポート・ジャズ・フェスティバル。

ちょうど1ヶ月ほど前のこと。

仕事で間借りしているヘアサロンで、オーナーがセレクトした、ビッグバンドのジャズが店内に流れる中、ジャズ好きのお客様と、オーナーと3人で「やっぱり、ビッグバンドは良いねー」という会話をして、盛り上がっていた。

すると、お客様が「日本にもね、弘田三枝子という凄いジャズシンガーがいるのよ」と教えてくれた。

「フランクシナトラが、トリをつとめたジャズフェスティバルで、別

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鈴木真砂女著 『銀座に生きる』

鈴木真砂女著 『銀座に生きる』

今生のいまが倖せ衣被

「無味乾燥に一生を終わるよりも、恋の一つもしたほうがいいんじゃない。」NHKで放映された「あの人に会いたい」という番組に、鈴木真砂女が出演した時の映像を観た。

なんとまぁ、お可愛らしい方なんだろう。

詳細な放送時期などは分からないが、出演当時はおそらく、既に90歳を超えていただろう。

樹木希林の『一切なりゆき』の中に

女が徳のある、いいシワのある顔相になるためには、

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池田晶子「41歳からの哲学」

池田晶子「41歳からの哲学」

池田晶子(1960~2007) 哲学者、文筆家。

著書「14歳からの哲学」「考える日々」
「帰ってきたソクラテス」等。

以前「14歳からの哲学」
という本が話題になった。考えること。

私とは何か、何かと考えているこれはまた何か。ひたすらに考え続け
やがて宇宙空間にまで身をはせる著者。

”池田晶子をやっているこの感じ“

46歳という若さでこの世を去った
筆者の最期の言葉。

"さて死んだの

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白洲正子著「ほんもの」

白洲正子著「ほんもの」

私が白洲正子という人を知ったのは
いつ頃だっただろう。

おそらく10年以上前のことだと思うが
元々、明治、大正、昭和初期に活躍した
女性に興味があり、いろいろと乱読して
いるうちにたまたま知ったのだろう。

「白洲正子」という名の文字と音の美しさ
青山次郎につけられたあだ名「韋駄天お正」
という、疾風のごとく駆け抜ける神々しい
イメージに強く惹かれた。

薩摩隼人の血を受け継ぐ
はっきりとした顔

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