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「クラフトボス」から羽咋へジャーン!

❚  CMが記憶を呼び戻す

 今放送中のサントリー「クラフトボス」のCMを観て、先月羽咋はくい市に立ち寄ったことを思い出し、北陸旅のスピンオフを書こうと。
 ちなみに、クラフトボス『宇宙人ジョーンズ・町おこし』篇のCMは、こんな感じです。

 画面に一瞬映った商店街とかの町並みを見たとき、

『まさか、羽咋市とちゃうよなぁ~?』

と頭をよぎりました。そうなると、ついロケ地がどこなのか気になってしまい、あれこれ調べてみました。今回は、埼玉県の川越かわごえ市のようです!

 羽咋市とは無関係だけど、2011年にBOSSのCMが能登中島のとなかじま駅で撮影されてたらしいです。内容は動画を観て思い出せたのに、ロケ地がのと鉄道だったとは全然知らんかったなー。💦


❚  一見、駅前は静かなようで

 さあ、これで「ロケ地どこなのか問題」は解決したので、羽咋市のちょっと不思議な(クセのある?)町の様子を記しておきましょう。まず、下車した駅のホームで、いきなりクセありポイントを発見!
 市のゆるキャラ(らしい)「宇宙人サンダーくん」がお出迎えです(よく見ると柱に縛りつけられてるで〜🫣)。

キャラ的には”ゆるくない”と思うけど

 羽咋市は以前、高野誠鮮たかのじょうせんさんというスーパー公務員がおられ(今は退職されました)、その方の発案から一躍「UFOのまち」として有名に。「恐竜のまち」で推してる福井と、なかなかいい勝負してるかも・・・

 同市は、宇宙とUFOに関する国際シンポジウムを開催したり、コスモアイル羽咋という宇宙科学博物館を開館(1996年)するなど、地方の市町村では想像できない発想とスケールで、独自の町おこしに取り組みました。

 ちなみにコスモアイル羽咋には、アメリカや旧ソ連の「本物の」宇宙機材(月面車、宇宙船、探査機など)が展示されています!今回行きたかったんですが、移動の疲れで気力が続かず断念・・・⤵

駅舎だけ見れば、静かで昭和なイメージなのに・・・
街灯からアダムスキー型です

 UFOのまちを標榜ひょうぼうして30年近く経過しても、レガシーはちゃんと受け継がれているみたいで。駅前のロータリーを見渡すと、次から次へUFO絡みのものがあるわあるわ・・・

UFO型の電飾と謎の立て看板?

 電飾UFOの下にあった、謎の立て看板が気になって近寄ってみると、「ナニコレ珍百景ちんひゃっけい」と「世界ケンミン遺産」のロゴが並んでいて、その下には

「ジャーンはダブル認定されました」

と書いてます(劣化がかなり激しい)。

『このジャーンって何なん?』

 UFO電飾の周辺をよく見たところ、すぐそば「ジャーン!」と文字が彫られた石のオブジェが。ははぁーん、これのことかぁ!でも、このオブジェとUFOって何か関係があるんかな?

 羽咋市の公式ホームページによると、駅前のにぎわい復活のために2005年3月に設置された彫刻家の作品だそう。テレビで紹介され、オブジェを見に来る人が増えたらしい。でも、私がいた時間には誰もいなかったなぁ。設置から18年経てば、さすがに世間の関心も薄れてしまうかぁ・・・。


❚  食文化にまで浸透

 羽咋で下車したのは、昼食をとるためでした。が、ざっと駅前を見ても、開いてそうな飲食店が見当たらず。もう少し丁寧に散策すると、飲食店らしき換気扇から何やら美味しそうな匂いが。でも入口は閉まってそうだし。どっちやろう?と様子をうかがっていると、中からお客さんが出てきました。

『良かった〜!営業してたぁー』

喜び勇んで店内に入ったものの、、

店員さん:『お客さん、かなりお時間かかりますけど・・・』
私:
『えーっと、どれくらいですか?1時間くらい?』
店員さん:
『そうですねぇ~』
私:(心の声)
えぇーっ、マジでぇ!?」
  (実際の声)『はぁ、わかりました。またにします・・・』

 残念ながら、列車の時刻を変更できなかったので、別のお店を探します。ここで、最終手段 Google さんの登場です!検索すると、歩いて10分ほどのところにお食事どころを発見!この日の運のすべてをお食事処にかけて、ひたすら歩きます。

 途中、ホントにたどり着けるか心配でしたが、無事「お食事処 川原かわらに到着!外観は普通の飲食店です。住宅地にポツンとたたずむお店の方が、逆にアタリかも。今さら引き返しても他にアテがないので、意を決していざ入店!🍜

 とっくに午後1時を過ぎていたため、客は私一人。でも、なぜか知らないお店に入った時のアウェー感はない。
 テーブル席についてメニューを眺めると、ここにもありましたぜ!「羽咋名物 UFOラーメン」って謎の料理が。目に飛び込んだからにはムシはできません。👀

『せっかく羽咋に来たから、ここはイッとこう!』

 直感にしたがい、迷わず注文!しばらくして登場したラーメンがこちら。具がたくさんありすぎて、記憶が追いつかないー。わかめ、ホタテ、ウインナー、ゆで卵、ナルト、メンマ、もやし、三つ葉、キャベツ、にんじん・・・だったかなぁ?

 でも、単なる具だくさんじゃなくて、

 ・味噌ベースのスープ:「地面」
 ・わかめ:「宇宙」
 ・ゆで卵:「月」
 ・ホタテ:「UFO」
 
・ウインナー:「宇宙人」(ホンモノのタコを使ってたことも!)

(注)具の意味には諸説あります

という深い意味があったんだと。
 肝心のお味は、私好みの優しい風味でして、ボリュームはあるけれど完食できました。野菜がたっぷりなので、ラーメンにつきものの「背徳感」がなくていい!😆

 食べている途中で、地元の家族らしきお客が来店し、ギョーザやチャーハンなどを注文されていました。すると間もなく、「カン、カン、カーン」という大きな中華鍋とお玉、そして五徳ごとくが織り成す小気味良こぎみよい音が響いてきました・・・

 けっして豪華ではないけれど、旅先ならではの時間と空間を堪能たんのうしたお昼ごはんでした。