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日本人しか出来ない呼吸

先日、都心部に行くための電車に乗ろうとして早めに駅に着いたので、
ホームに降りて椅子に座って待っていたのですが、発車時刻の近くになってもホームに誰もいないんです。

「都心部に行く電車はこれだけなのにおかしいな」と思って、その場で待機して発車時刻になったら、ガシャン、ガシャーン、ガシャン、ガシャーン。

隣のホームでした( ;∀;)

急いで走りましたが間に合う訳なくただ息が荒れるだけで、自分こんなに体力なかったかなと落胆している仙黒 新歩です!

さて、今回は呼吸についてのお話をしていきたいと思います!

肺はただの袋?呼吸を動かしているのは筋肉

「呼吸するのはどこですか?」と質問すると、「肺」と応える方って実は多いんです。
しかし、肺はあくまで空気中の酸素を取り入れて、二酸化炭素をだす役割があるのであって肺自体が呼吸を動かしている訳ではありません。

肺を動かしているのは主に横隔膜という筋肉が動いていて、これを呼吸筋と言います。

運動していない安静なときは、この横隔膜と外肋間筋という筋肉が胸郭を拡げます。

そして、呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。
しかし、この2つに頼らない第三の呼吸をご存じでしょうか?

第三の呼吸は○○を使う

浅く早くなる胸式呼吸は、交感神経を優位にする攻めの呼吸とも呼ばれます。
対して、腹式呼吸はお腹を膨らまして副交感神経を優位にしてリラックスされるときに用いられます。
呼吸は大きく分けてこの2つに分類されます。
人は呼吸の仕方を使い分けますが、実は、もう1つ自律神経をコントロールして精神状態を安定させる呼吸法があるのをご存じでしょうか?

この呼吸をマスターすれば、あなたのパフォーマンスが向上するだけでなく、精神が落ち着き、ストレスを緩和することも可能になります。
では、その呼吸はどこを使うのか?

それは【仙骨】です。

息を生かす仙骨呼吸

アガリやすかったり、すぐキレてしまったりする理由ってなんだと思いますか?
感情の問題だと捉えている方が多いのではないでしょうか?
私は、他の記事でも心と体は繋がっているということを書かせてもらっている通りで、感情的になってしまう時には、身体にもその傾向が出てきます。
それは、浅く早い呼吸です。
腹式呼吸がリラックスする呼吸と思われがちですが、腹式呼吸をするとお腹が膨らみますよね。
お腹が膨らむと、背骨に柔軟性がなかったり、運動不足な人達は背中が緊張してしまいます。
つまり、十分にリラックス出来ません。
一方、仙骨呼吸の場合は、腰が少し張りますがお臍の下くらいに腹圧がかかることと、お腹が膨れないので緊張が生まれないので、息そのものの働きを生かすことが出来ます。

仙骨に息を吸い込む方法

腹式呼吸では息を吐いたときに脱力しますが、仙骨呼吸は息を吸い込むときに脱力します。
これは他の国には見られない日本独特の呼吸法で、脱力しているのに息を吸うから力を込めることが出来ます。
では、どのようにやるか紹介しましょう!

①上体を地面に対して垂直のまま重心を後方へ少し移動して踵よりに立つ
②膝を抜いて両手で鼠径部を緩めて腰をおろす

仙骨呼吸の姿勢/アナトミスト江戸人

③鼻から吸い込んだ息を背骨の中を通す意識で仙骨までおろす
④仙骨まで息がおりると膨らむ感覚がする
⑤鼠径部が緩むので上体が全て緩む

仙骨呼吸の吸い方/アナトミスト江戸人

まとめ

いかがでしたか?
息を吐いたときにリラックスさせる腹式呼吸は、背骨の反りや丸みがしっかり出ているS字弯曲が標準の西洋人向けの呼吸と言われています。
しかし、日本人の本来の背骨は”平背”です。
平背だからこそ吸うときに脱力できる仙骨呼吸を日頃が意識すれば、快適な毎日が送れますので是非試してみてはいかがでしょうか。





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