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膝が痛いなら、今スグこれ(後編)

なぜ歩き方が変わってしまったのか?

明治時代になくなったナンバ歩き/アナトミスト江戸人

歩き方が変わったのは明治維新と言われています。
西洋の文化が入ってきたことにより、日本では瞬く間に西洋化が始まりました。
『ざんぎり頭の頭を叩いてみれば、文明開化の音がする』という言葉を聞いたことはないでしょうか。
実はこの話、明治政府が散髪脱刀令を出していたってご存じでしょうか。

それに同じく明治元年に海陸軍科が設けられ近代的な軍隊となりました。
それに伴い規律を重んじる行進を日本人にやらせると全く行進が出来なかったそうです。

行進ができないだけでなく動作がゆっくりだったと言われています。
これは着物と下駄の文化でもともと機敏に動くのが難しかったとされています。
当時、日本は富国強兵政策を取り近代的な軍隊の整備を図りました。
それは、日本が西洋の植民地にされる危険があったので、自らを「文明」があると魅せるためにです。
ところが、ゆっくりにしか動かないとあれば列強国に負けてしまいます。

そこで、国家的規模で西洋を模範して機敏性を備えた体を作ることにしました。
それが、現在の整列や行進の原型となる歩行訓練「英国歩操新式」です。
ここで西洋の歩き方に統一され、今現在にも続いている歩き方となりました。

プライベートタイムにナンバ歩きのススメ

歴史を調べていくと、日本の歩き方は確実に明治維新の西洋化の波にのまれ今の歩き方に変わりました。
しかし、上記の説明をみればわかるように、今現在の歩き方は機敏性に備えられた歩き方であり、戦闘するための歩き方です。

戦闘をするということは交感神経が優位になり興奮している状態を作る必要があります。
つまり、言い方を変えればこの歩き方は、交感神経を刺激する歩き方です。
ストレスが溜まる社会で更にストレスをする動きをすることはいかがなことでしょうか?

でも、だからと言って目の前にナンバ歩きをしている人がいたら変わってる人と思われる心配もあります。

なので、家に帰った後や自分時間のときはナンバ歩きをしませんか?

ナンバ歩きは自然に寄り添って脱力した状態で歩くので、副交感神経が優位になります。
ストレス過多な時代だからこそ、リラックスできる動きを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ナンバ歩きの効果

なぜ今のような西洋的な歩行になったのか理解した所で、ナンバ歩きのメリットをご紹介します!


①坂道や階段を登るのが楽になる
前傾姿勢でおへそからつま先に軸がいくので、体重移動がしやすくなるので、坂道や階段を登るときの負担が軽減して楽になります。

②腰や膝の負担が少ない
①の理由と同様で体重移動がしやすいことに加えて、常に膝を曲げて歩くのでクッション性に富んでいる形になります。

③O脚に効果がある
ナンバ歩きをすると基本的につま先から着地して親指に体重がいきます。
それにより、体重が脛骨(下腿の太い骨)に乗るので膝が外側に逃げないので、O脚に効果がある歩き方と言えます。

④長時間歩くことが可能
上半身の無駄なひねりがなくなり、消耗するエネルギーを節約できます。
上半身は動かないので、体幹の安定と長時間歩いても疲れづらくなります。

超簡単にできるナンバ歩きを伝授!!

色んな記事でも歩き方を紹介していますが、イメージしても分かりづらいものが多いです。
手っ取り早く、ナンバ歩きに近い歩き方を覚えるなら、

ポケットに両手を入れて歩いてください

ポケットに両手を入れて鼠径部を触れたときに、鼠径部が固い状態は体が脱力できていません。
なので鼠径部が緩んでること確認してください。
緩んでいる状態のまま、骨盤から右足、左足を出すイメージを持ち、状態が動かないように歩いてみてください。
姿勢は膝をやや曲げて前傾姿勢をとり、つま先から着地しましょう!


いかがでしたか?
江戸時代の日本人の歩き方は、体の使い方として理にかなっている動きをしているので、今、色んな業界から注目を浴びています。
ナンバ歩きを駆使すれば、段差を膝や腰に負荷をかけずに上ることが出来るようになったり、エネルギーを使うことなく行動が出来るようになります。

何かと忙しい現在だからこそ、必ずする行動でリラックスできるようにしてストレスを貯めない生活をしていきましょう!!







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