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先生も不登校。

教職員の精神疾患による休職が過去最多、それでも「大問題」をスルーする文科省
(フリージャーナリストの前屋さんの記事)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b8bae4809daf2311e05a620f08157fbbf81da9b5?fbclid=IwAR2WXud00So4S5jENLTy-iJYBhov-71XhBmrNmTfJKwtcjNfOWsh5DcKmqI

質の高い教師の確保特別部会(第5回)文科省https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/099/siryo/mext_00001.html

休職者数、退職者、過労死・・・
そういえば最近知り合う方が「実は退職された先生」と判明することがよくあります。

不登校の親として、先生を責めないようにとよく思いますが、子どもの気持ちも無視できず、学校になんと言えばいいのか迷う場面はとても多いです。

子どもの困りごとを伝えるのは先生への批判ではないということを分かってほしいけど言い方がかなり難しい。でもそれでも伝えた方がいいと思う理由は、(言えない時もあるけど)

先生という立場でもそうじゃなくても、どんな場面でもフラットに、
人として当たり前の人権感覚を持つこと。

をして欲しいから。

先生が自分の身に起きている人権侵害(どんな小さいことでも)を我慢してしまうことで、その我慢を子どもにも押し付けるという負の連鎖が起こる。

と、私は感じています。
前屋さんの記事に戻しますと、こんな話が

休職した先生の休職の原因がもしも校長先生だった場合、
復職支援として校長先生から連絡がくる恐怖

ああ、これって学校に行かない子たちにも当てはまるんですよね。

学校からの連絡がしんどいことがよくあります。
学校の先生のことを無下にはできないので、親としては難しいところですけど。
熱心に会おうとされる先生に、なんと断ったらいいのかと思う親御さんもいらっしゃるだろうし、その逆で、子どもを説得して先生に会わせることをして子どもからの信頼をなくす場合もあります。

子どもは先生に
先生は校長に(この記事の場合)
校長は教育委員会に?
教育委員会は?

不登校も先生のメンタルヘルス問題も、こんなにずっと議論しても一向に解決につながらないということは、そもそも国が学校教育にもっとお金をかけるべきで、それが全くできていないことが大きいんじゃないかと。

それでもお金が出せないということならば、子どもたちの声を聴くこと、
不登校の親の声を聴くことだと思います。

これは単に親が主張したいだけということではなく、「子どもが学校に行かないってどういうことか」を考えていく先で集まった情報は、人権や生き方の根源的なものが詰まっているから。

入口はたまたま「子どもが学校に行かないってどういうことか」ということでしたが、人としてのメンタルヘルスを保つってどういうことかってことに繋がっています。

いろんな状況の話が集まった親の会の情報はそういうことにも答えられる。親の会はただの愚痴を言い合っている会ではないのです。

あまり言葉にはされないけれど、愚痴やぼやきを心の中で抱えておられるのは、どちらかというと学校ではないかと・・・

本人も理由がわからないまま休む子が多い。
親がゲームをやめさせられないからだ。
小さなことで挫けてしまう子が増えた。

学校に行かない子どもたちのことを、こういう風に捉えておられる先生は少なくない。
ここから派生する気持ちのあれこれは、目には見えませんが親子にとって苦しみになります。

そして、そういうことがあたかも正しいと証明し、エビデンスがあるかのように書かれた本もいくつか存在する。
それを見て、「やっぱりそうだ」という確証バイアスが働いてしまう先生や校長、教育委員会が多い場合、おそらく自己矛盾に陥り、先生のメンタルヘルスは保ちにくくなるのではと思うのです。

だから、見る角度をちょっとだけ変えてみて欲しい。

こんなにも学校から足が遠のく子どもたちがいるということは、『子どもたちからのメッセージ』なんだと捉えてみたらどうでしょうかと。

それをまっすぐ見つめてみてほしいと願い、訴えている理由は、先生への非難や批判ではなく、子どもを守ると同時に、先生が気持ちよく働ける環境づくりや仕事量の減少につながるという相乗効果があると思うからです。

子どもが不登校になるから先生も不登校になるんじゃない。
逆です。
先生が心底気持ちよく働けていないから、不登校が増えるんじゃないかと。

どうか、
私たちが「子どもが学校に行かないってどういうことか」を深堀していった先にあることを、先生方に是非聞いて欲しいし、先生方にも見つけて欲しい。

学ぶってどういうことか
働くってどういうことか
人との関りってどういうことか
生きるってどういうことか

これらが自分の言葉で語れる先生が増えて欲しい。
学校に行ってない子の方が、それをよく分かってたりするんじゃないかな?

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