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ブッダに教わる、心の整え方

最近の心の状態は、不安や悩み、考え事でいっぱいいっぱい。


半年くらい前まで、悩みがなかった。たまに、恋愛で悲しくなったり、人から怒られて落ち込んだりはしていたけれど。でも、悩んではいなかった。

というより、悩む隙間がなかった。


思えば、私は中学生の頃からずっと忙しい。学校に行って、部活をして、塾に行って、帰ってからは寝るだけ。中高は、この繰り返し。

大学生になると、大学、サークル、ボランティア、飲み会、空いた時間はバイト。

もちろん、やりたくて始めたことがほとんどだけれど、気づけば「やらなければならないこと」に支配されていた。自分と向き合う時間はなかったし、必要ないと思っていた。


しかし、この数か月、コロナ自粛で暇になり、そこに就活も重なって、自分と向き合う時間が増えた。むしろ、1日何もないわけだから、ずっと考え事だってできてしまうわけだ。


すると、辛い、辛い。

いつまで経っても、答えの出ない暗闇の中で、彷徨っている気分。

自分の進むべき道が分からないと悩み、道が見つかっても本当に上手くいくのかと悩む。

夜は、暗い妄想が渦を巻いて寝付けない。

はて、世の中の人もこうやって悩んでいるのだろうか。自分だけだろうか。



そんな中、光を与えてくれる本があった。

『これも修行のうち。』という本。

本書は、仏教のブッダによる教えを、現代の暮らしに落とし込んで伝えてくれるもの。


本書によれば、

一切の悩みは、心の反応が作り出している。だから、無駄に反応しなければ多くの悩みは解消できる。

という。


基本的に、頭の中で考えていることは無駄である。それは下記の記事でも書いた。

この記事では、悩みの解決法を、「紙に悩みを書く、そして行動に落とし込む」とした。しかし、ベッドに入ってからそんなことはやってられない。

基本的には、一度暗い妄想に入ってしまったら、簡単には逃れられない。だから、紙に書くしかないと思っていた。


ただ、本書を読んで、もっと簡単に悩みから逃れる方法を見つけたのだ。


その方法は、まず自分が悩んでいる状況を客観視すること。「私は悩んでいる」「私は悲しんでいる」といった具合に。

そして、感覚に集中する。蝉の音が聞こえる、エアコンの音が聞こえる、お腹がふくらんでいる、縮んでいる、と。

普段当たり前にしていることだが、これを「蝉の音が聞こえる」、「お腹が膨らんでいる、縮んでいる」と心の中で念じてみる。

すると、悩みを考えなくなっているのだ。不思議だが、本当にそうなのである。


結局頭の中で考えていることは、全て暗い妄想。全て無駄である。

だからこそ、時間を無駄にしないためにすぐに離れるべきなのだ。

紙に書き出すのは一つの手。もっと簡単なのは、感覚に意識を向けること。


本書は、そんな手軽に無駄な反応から離れられる方法を、数多く教えてくれる。

私が紹介したのはほんの一部だが、すぐに使える素敵な考え方がたくさん。


怒りを感じたときの対応、喜びを増やすにはどうすべきか、集中する方法。


よく生きるために、皆さまに役立つ考え方がきっとあるはず。

気になった方は、ぜひ読んでみてほしい。







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