📕 | 読んだ気になる読書感想文。「竜のグリオールに絵を描いた男」①
📚 竜のグリオールに絵を描いた男
✍️ ルーシャス・シェパード
🌟 p.1〜p.58
👩🏻 読んだところまでネタバレ感想
↓
第1章 : 竜のグリオールに絵を描いた男
読了。
かつて呪文をかけ間違えた事をキッカケに、死ねないまま動けないまま。
竜のグリオールはそうして街のエネルギーを吸い取りながら、長い年月をかけて巨大な化物になってしまった。
倒せる方法を模索する人々。
しかし、谷一帯を覆う巨体が相手であり、
そして竜にエネルギーを吸い取られ続けて日に日に陰気になっていく街や人の心。
そこに現れたのは絵描きの青年・メリックだった。
断ち切れない巨体ならば、
毒を塗り込んで倒して仕舞えばいい。
そうしてメリックと街の人々の、
長い長い竜の絵描きプロジェクトが始まった。
…ここまでの説明がなんと5頁足らずで行われる、とんでもない情報量だと思う。
というのもこの小説、多分大人向けなのだ。
指輪物語やハリーポッター、ナルニア国物語に比べて、明らかにダークファンタジーなんだけれど、世界観が奥深くて惹きつけられる。
何より、竜を長期スパンで倒そう、
そんな視点が凄くいい。
ファンタジーの世界だからって、
一撃必殺だけがとっておきじゃない。
体長6,000フィート(約1,800m)のそれぞれ部位に合わせて絵の具を乗せて、
重ねていく。
次第に竜は色とりどりに輝いて、
幻想的な一面を見せる。
およそ40年という長い年月をかけて、
竜はとうとうその目を閉じたが、
一章はあくまで説明パート。
最後メリックは権力の流れに押し負けて
孤独な老人となってしまうが、
果たしてそれは不幸だったのか?
第二章に期待!!!
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