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月面宇宙飛行士が誕生!?🌕

こんにちは。こんばんは。鳥取担当の長友です🚀
JAXAの新しい宇宙飛行士が発表されましたね✨

株式会社amulapoでは2/17~2/19の3日間で、鳥取砂丘を使った新しいコンテンツ開発の実証実験を行いましたので、記事にしてみたいと思います🌒
(書きたいこと多すぎて長文ですが最後まで読んでくれると嬉しいです!)

そもそも鳥取で何やってるの?🦆

amulapoでは鳥取県と協力して、鳥取砂丘を利用した「月面体験」や鳥取砂丘周辺を活用した「鳥取砂丘月面化プロジェクト」を進めています!

amulapoのコンテンツとしては、夜の砂丘でARグラスを付けて月面開発を体験してもらう「月面極地探査実験A」を毎月隔週で実施しています🌕
(名前が怪しいし覚えにくい・・・)

去年noteの記事にして、多くの反響をいただきました↓↓↓

鳥取で宇宙産業?なにかの間違い?砂丘が月になるの?
いいえ、マジでやってます。

2023年の春には鳥取砂丘月面実証フィールドも整備予定です!
(詳細はこちら 鳥取県公式ウェブサイト↓↓)

鳥取県は日本に誇る砂丘を利用した、宇宙開発や月面開発について積極的です。宇宙関連企業の方々やこれから宇宙に関わりたい方々、鳥取に一度遊びに来てください!たくさん案内します🚗

砂丘が月になる!?🌕

鳥取砂丘は民間人が立ち入りできる砂丘としては、日本最大の砂丘です。
広大な砂地は日本海からの風と海流の影響で形成されました🌊
歩いてみると起伏も激しく異世界に来た気分になります!

いつの日かの砂丘(雲の影が幻想的)

鳥取砂丘内には人工物がない関係で夜は真っ暗。星や月、上空を飛ぶ飛行機の光や流れ星が見えることもあります✨

©NASA Astronaut David Scott on Slope of Hadley Delta During Apollo 15 EVA

NASA(アメリカ航空宇宙局)が1971年に月面探査した際の写真と見比べて、なんとなく似ていませんか??👀

このようなイメージをもとにamulapoでは砂丘をARやVRといったxRコンテンツで楽しめる、宇宙について興味を持ってもらうようなエンターテイメントを提供しています🕶

月面宇宙飛行士訓練ってどんな訓練?

公式HPの画像(月面にいる感がすごい。。)

「月面宇宙飛行士訓練」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
僕は、宇宙兄弟で月面で遭難したシーンや月面ローバーが走っている様子をなんとなく思い浮かべました🤖

現在、月に行ったことがある宇宙飛行士は12名で、全員アメリカ人の宇宙飛行士!(しかも1969年~1972年という短期間で行っていたのは驚きです)

日本から月に行く人が誕生するのか?行けるとしたらいつなのか?何も決まっていない現状ですが、「地球なら鳥取で疑似体験できそう!」ということで、今回の企画はスタートしています。

どんな設定なのか?

あなたはアルテミス時代に選ばれた宇宙飛行士候補生。
月面開発初期の月面探査ミッションを想定した宇宙飛行士訓練に参加いただきます。
最新のバーチャル技術等により疑似的に整備された模擬月面環境下で、他の宇宙飛行士候補生と合同で訓練をしていただきます。

公式ホームページより

訓練内容は?

・思考系訓練
・船内活動訓練
・船外探査訓練
・船外帰還訓練
・ローバー操縦訓練
・コミュニケーション訓練

公式ホームページより

上記の6つの訓練をベースに、amulapoらしいARやVRを使って、楽しみながら体験していただけるようなコンテンツを制作しました!
本気で月面での訓練を想像して、限られたリソースで可能な限り本物感を出せるようにしています👨‍🚀

宇宙飛行士訓練生を募集!

2023/1/8 (日)~2023/1/20 (金)の間に、公式ホームページにて体験者を募集しました。(※現在は募集を終了しています。)

今回は2泊3日の金・土・日の平日も絡む日程でしたが定員6名に対して合計30名以上のお申し込みをいただきました!

応募された皆様、本当に素晴らしい方々ばかりで、選考にはかなり悩みました。。。
男性女性問わずデザイナーやエンジニア、医療系、宇宙開発、研究・教育関連など多種多様な職業の方にお申し込みをいただきました。

お申し込みいただいた方々、誠にありがとうございました。

実証実験(リハ:2/4、2/5、2/16)

開催までに開発担当者と当日運営スタッフが同じ環境で、同じ機材を用いてリハーサルを行いました。

2/4の鳥取砂丘まだ雪が残ってました

今年の鳥取は、例年通りかそれよりも少し雪が多い感じで、夜はかなり冷えました。

本番は2泊3日の体験ということもあり、夜も訓練コンテンツがあります。0℃近い気温になる夜の鳥取砂丘で体験するため、宇宙服のようなスキーウェアを着ます👨‍🚀
この服着なかったら本当に寒くて訓練どころではないです。。。
(冬の鳥取砂丘は極地です😂)



リハーサルの様子 研究室みたいです

訓練コンテンツの中には、砂丘近くにある「鳥取大学 農学部 乾燥地研究センター」の一部を利用するものもあります。
外でのインターネット通信にはSPACE X社のSTARLINKを用いて通信環境が確保できるかをテストしました💫

STARLINKを使って通信ができるかテスト

リハーサル終了後、開発側ではARの表示やシステムの修正を行い、運営側は当日の注意点や体験の進行について共有し、準備を整えました!

いざ!訓練生の方を交えた本番!!

Day 1 (2/17 Fri )

天候:晴れ時々曇り(最高:13℃ 最低:-1.9℃)
訓練内容:NASAゲーム、ローバー制作訓練、船外帰還訓練

11:30 集合
天候の影響で飛行機の遅れがあったみたいですが、皆さん無事集合されました。(訓練生の全員が集合できて一安心😌)

まずはオリエンテーション!

自己紹介や概要を説明し、昼食を食べて午後からの訓練に備えます!
概要の中には、体験中に6名の訓練生で協力して千羽鶴を作れというミッションが指示され、早速、折り紙で鶴づくりが開始されました。

01.NASAゲーム

NASAゲーム中

はじめの訓練は自己紹介も兼ねたNASAゲームと呼ばれる合意形成ゲーム。NASAが開発したこともあり、日本ではあまり考えられないものが多くありました。
月面では個々の国の常識が通じない場合もあるので、想像力を働かせてもらいながら訓練してもらいました✏

02.ローバー制作訓練

ローバー操縦、ローバーを組み立てるところからスタートです!

ロボット講義を受け、ひとり一台のロボットを製作します。マップをみて前進、後進、旋回、障害物回避などの全ての動作を組み合わせてゴールを目指します。

訓練生の中にはエンジニアの方がいらっしゃることもあり、センサーの使い方やプログラミングが非常にスムーズに行われていました🚗
自分の組んだプログラムがどのように動くのか、考え、動かし、調整するの繰り返しでPDCAをどれだけ回せるかが肝になります👀

03.船外帰還訓練

みんなで宇宙服を着て記念撮影👨‍🚀

夜になり、いよいよ砂丘での訓練です!砂丘での訓練は、管制室と帰還班の2グループに分かれて行います。

日本の月面基地なので管制室は和室です😀


砂丘上のランドマークを確認しながら、月面基地へ帰還します。

夜の鳥取砂丘では位置情報があっても戻るべき方向や、今自分がどこにいるかなどは足跡を辿ったとしても、結構難しいです。
結果としては、多少のトラブルはあったものの無事指示を出してミッション1.2を完遂できました!

Day 2 (2/18 Sat)

天候:曇り(最高:13℃ 最低:5.1℃)
訓練内容:船内訓練、ローバー操縦訓練、思考訓練、月面探査訓練

04.船内訓練

船内における健康についての課題を学びつつ、滞在中のトレーニングの必要性およびエンターテインメントの重要性(QOL)を考えることを目的とした訓練です。

VRを使った訓練で月面スポーツを体験してもらいました

月面1/6重力を体感できるVR月面スポーツ(サッカー・野球・ゴルフ)をVRを使って訓練してもらいました。
また体験者には新しいスポーツを企画・発表していただきました。

訓練生の方々からのスポーツの企画は非常に刺激的でした!

05.ローバー操縦

ローバー操縦の現場はこんな感じ

鳥取大学の研究施設内の圃場をお借りして訓練を行いました。

管制室からはローバーの目線が見えています

ローバーに取り付けられたカメラからの情報をもとにローバーを動かすコマンドを送ります。
月面や火星の探査ローバーも基本的には遠隔操縦で行うため、あまり体験できない貴重な体験となりました。
地球上でトラブルが発生すれば、修理に人が向かうことができますが、月面や火星では人が修理に行けないため、慎重に操縦することが求められます。

06.思考訓練

まずはルール説明

体験する中でディスカッションしたり、それぞれの役割に応じてイベントが発生するので皆さん楽しみながら訓練を進めました。

07.船外探査訓練

2日目の管制室の様子

2日目の夜の砂丘での訓練です!今回はARグラスを用いた訓練で、月面探査中に故障したローバーを回収するという目的で月面を探査します。

ARグラスを付けると近未来感が増します😂

ミッションは無事成功!
小雨の降る中での体験となり、環境としてはあまり良くなかったですが、楽しかったという声が聞こえて何よりでした。

Day 3 (2/19 Sun)

天候:曇り時々雨(最高:12℃ 最低:10.6℃)
訓練内容:クロージング

08.クロージング

最終日は、時間ギリギリまで千羽鶴を作成しつつ宿泊先のチェックアウトをして、それぞれ振り返りをしました。

終了時間の1時間前には千羽鶴も完成し達成感に溢れていました!✨

千羽鶴と一緒に記念撮影

最後は、スタッフと一緒にお昼ごはんを食べて解散となりました。

まとめ&振り返り

夜の月面ってこんな感じなのかもと思った写真

企画の構想から実証実験するまで約6ヶ月。
開発の調整や物資の調達、現地での場所の確保などを行い、ようやく実証実験まで行うことができました。

開発に関わったインターン生を始め、amulapoメンバーお疲れ様でした。
鳥取で実証実験のためにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
体験者の皆様には、わざわざ鳥取まで来ていただき、3日間本当にありがとうございました。

今後amulapoでは、事業化に向けてさらなるアップデートを目指して行きます!次回の体験の際は、この記事にある訓練と全く違う訓練があるかもしれません😥
2023年中にはもう一度実施できるかも?という状態ですが、皆様のフィードバックを参考に、検討を進めてまいります。

宇宙がより身近になり、宇宙がより「わくわく」する場所を目指して。

スタッフも一緒に撮影!
月に行ったらジャンプしてみたいですよね!

最後まで読んできただき、ありがとうございました!
記事で伝えようとすると、各コンテンツの内容はかなり薄くなってしまいましたが、「なんか楽しそう!」ということが伝わったら嬉しいです!

amulapo ではこのような体験以外にも様々なことを行っています!
気になった方はこちらもご覧ください。

また月面でお会いしましょう🚀🌕💫

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