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鎮魂夏|詩


鎮魂夏レクイエム

掠れゆく記憶のなか
微かに残る色彩いろゆらめいて

愛されていた
あい重なる歌声が痛みに変わる
その刹那に戸惑う浜の風

捜している
水平線に見えては隠れるふたり
浮かびあがった白砂はくしゃの囁き

悪戯な陽のひかり
握りしめた瞳で海へと鎮めていく

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