記事一覧
第5回 「現状の協働事業」を引き起こしている要因
2.「協働の特性面」からの整理
第3回で7つの協働事業の特性から成果を生み出すためには特性別に留意しなければならない点を確認しました。その観点から現状の協働活動を整理します。
第4回:協働事業の現状
Ⅱ.協働の現状
1.協働事業の現状
協働事業の現状については、協働に関する書籍、関連機関が発行している報告書や自治体が行っている協働事業提案制度の報告書などから以下のように整理できます。協働を取り組む本来の目的と照らし合わせて、現状の実態を理解することからはじめることが大切です。
第1回 ねらい、問題意識、構成
はじめに
ねらい
地域生活者が安心して安全な生活を継続するために期待されている“地域協働”が直面している課題を克服し、地域の問題解決のために、地域での協働活動が活性化されるためのアプローチを提案することです。
問題意識:協働の背景と現状
地域に住んでいる多彩な生活者が安心して安全に暮らすためには解決しなければならない問題に直面しています。その解決を担ってきた行政サービスに対する限界が指
前編 改善余地に気づく
はじめに
「業務棚卸」から始める業務改善は、明確化されている問題に対するアプローチではなく、改善余地(品質向上や時間創出など)を発見するために業務内容を棚卸(点検)し、改善余地を見える化することから始める業務改善アプローチです。明確な問題への業務改善ではないものの固定観念・前例踏襲的発想で業務を遂行している担当者が既存の業務を棚卸し、改善余地の発見・見える化から業務改善を始めます。
手段であ
第3回 成果を実現するチーム・コミュニケーションの方法
4.チーム・コミュニケーション過程面での具体的展開
チーム・コミュニケーション過程として、ミーティングを活性化するための「企画」と「意見交換の環境整備」について具体的に説明していきます。
第1回 チーム・コミュニケーションへの期待と現状
はじめに目的
複雑化している地域の問題を解決するために多様な人材による協働が期待されています。協働による効果はチームの意思決定プロセスにおける「コミュニケーションの質」が大きく影響します。本稿は、問題解決に向けたチームにおいて「チーム・コミュニケーションの質」を高めるための進め方・手法の提案を目的としてます。
対象読者
本稿を活用していただきたい対象は、プロジェクトチームのリーダーや職場
第6回 業務改善を人材育成とDX基盤づくりに活かす
Ⅳ.人材育成とDX基盤に活かす業務改善 業務改善を通じて期待される「9.問題解決型人材の基盤づくりとしての業務改善」と「10.DXの基盤をつくる業務改善」について解説します。
9.問題解決型人材の基盤づくりとしての業務改善 下図は自治体職員に求められる問題解決能力を段階的に表しています。これからの自治体職員にとって発揮が期待されるのは、最上段の「④地域の問題発見・解決能力(政策形成能力)」
第5回 自治体職場が直面する業務改善が失敗するリスク
Ⅲ.自治体職場における業務改善上の課題 多くの自治体職場では、今まで業務改善が行われてきました。しかし、期待した成果を生み出した職場の報告は多くはありません。自治体職場で業務改善を進めるために克服すべき課題を現状の業務改善活動から整理します。
7.業務改善活動の課題
(1)業務改善に対する取り組みの現状
第4回 時間創出の視点と6つの業務改善アプローチ
Ⅱ.時間創出型業務改善の進め方 Ⅰ―3.で説明した自治体職場における時間創出の余地に対して、業務改善を通じて時間創出するための視点と6つの業務改善アプローチについて説明します。
5.業務時間に影響する要因と時間創出の視点(1)業務時間に影響する4つの要因
第3回 創出した時間の活かし方
4.創出した時間を活かす対象と内容 業務改善で創出した時間を有効に活かします。その対象としては自治体職場に対して、今後、期待される役割、また、現在、求められる使命、めざす目標達成に向けて、主に以下の4つの領域があります。
(1)既存の業務内容の強化・充実
現在の担当業務内容を強化・充実させるための主な内容としては、①提供サービスの安定化、②提供サービス内容の充実、③地域がめざす目標の実現、そ
第1回:時間創出型業務改善のねらい・ 進め方
はじめに自治体に必要な業務時間の有効活用
今後、地域が主体的・自律的に独自のまちづくりを展開し、住民福利の向上を進めるために経営資源に制限がある中で、自治体では地域特性、住民ニーズに応じる独自の政策形成や政策形成プロセスを多彩な主体との協働で行うための舵取り役など、新たな取り組みに対応するための時間が必要です。また、ワーク・ライフ・バランス型職場づくりが展開されているように、職員が意欲を