㈱アリエールマネジメントソリューションズ

自治体、非営利組織向けの政策形成、業務改善プログラムを企画・実施しています。地域の多様…

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自治体、非営利組織向けの政策形成、業務改善プログラムを企画・実施しています。地域の多様な問題の解決を目的としたプロジェクトに参加する自治体、NPO、市民団体などの非営利組織の職員、また社会課題に取り組む民間企業の方々向けに、”アウトカム”実現に向けた情報発信していきます。

最近の記事

第5回 政策立案:2.問題を分析する①

【Ⅲ―2.問題を分析する】  提起された問題(Ⅲー1)に対して効果的な対策を立てるためには問題の実態や問題を起こしている背景など、「問題の特性」を把握する必要があります。問題の特性を把握するために「問題の分析」を行います。【Ⅲー2.問題を分析する】は3回に分けて説明します。  1回目は、問題分析の目的や基本手順、そして問題特性を把握するためのデータ収集と分析の基本です。  2回目は、地域の問題解決に必要な対象の全体像を把握し、そこから解決の方向性を固める進め方を説明します

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    • 第4回 政策立案:1.問題を提起する

      【Ⅲ.政策立案の基本手順・手法】  政策の立案について、「1.問題を提起する」、「2.問題を分析する」、「3.対策を立案する」、「4.実施計画を策定する」順に、それぞれの段階で、めざす政策立案の姿を実現するために各段階の成果物の質を高めるためのポイントを解説します。  例えば「1.問題を提起する」段階では、設定した問題が当地域にとって“放置できない重大(深刻)な問題”であることをステークホルダーが理解できる内容と表現にするための内容です。これは政策立案を進めるチームメンバー

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      • 第3回 アウトカム実現に影響する政策立案の質とは

        【Ⅱ.政策立案の考え方】  政策を立案するために必要な基本的知識を整理しています。まず、政策形成の核である政策立案の重要性を確認します。その上で政策立案の目標とその実現のために重視することを共有します。そして、政策立案において、その質を低下させてしまっている実務者が陥いやすい傾向を整理し、その回避方法を説明します。 【Ⅱ.政策立案の考え方】の構成は以下の通りです。  1.政策立案の重要性  2.政策立案の目標と目標達成に向けて重視すること  3.残念な政策立案とその回避方法

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        • 第2回:政策とは、EBPMとは

          【Ⅰ.基礎編】  【Ⅰ.基礎編】では実務者が政策を立案するために押さえておきたい基礎知識を整理します。構成は「1.政策形成の基礎知識」と「2.EBPM(Evidence based Policy Making)」です。  「1.政策形成の基礎知識」では、地域の問題解決をするために政策形成の基礎知識です。内容は、(1)政策とは、(2)アウトカム重視の政策形成、(3)政策形成プロセス、(4)政策形成の課題(現状の立案と評価の課題)です。特に、(4)は、地域の問題解決に貢献できて

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        第5回 政策立案:2.問題を分析する①

          第1回 ねらい:何のために、誰に活用してほしいのか

          はじめに  本稿は、今まで政策立案の経験のない実務者で構成されるチームが地域問題を解決するための政策を立案する際のガイド(手引き)です。具体的には政策立案に関する知識、立案する手順、立案内容の質を高める視点、立案で利用する手法、立案内容を見える化し、共有するためのフレーム・フォームなどのツールです。  読んでいただきたい(ガイドを活用していただきたい)のは、 ㋐はじめて政策を立案しようするチームのメンバー ㋑政策立案の経験がないメンバーで構成される職場、プロジェクトチーム

          第1回 ねらい:何のために、誰に活用してほしいのか

          第3回 事例から学び、活かしたいこと

          5.政策立案プロジェクトの事例から学び、活かしたいこと  第2回で紹介した「事例から学び、活かしたいこと」として、政策立案プロジェクトの成果に影響した「チーム別サポート」について解説します。  政策立案プロジェクトにおいて、各チームは講義で政策立案において成果を生み出す進め方を学び、演習でその理解度を示しても、チーム活動がはじまるとその目的・目標とズレた方向に動いてしいます。そのズレに気づき、主体的に軌道修正を図り、成果物の質を高めるためにチーム別に、その状況に応じたサポー

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          第3回 事例から学び、活かしたいこと

          第2回 政策立案プロジェクトの事例

          4.政策立案プロジェクトの事例(1)政策立案プロジェクトとは    政策立案プロジェクトとは地域の政策形成人材を育成するために地元メンバーがチームを形成し、地域が直面する放置できない問題について政策提言を行うプロジェクトです。チームは単一組織か、近隣の複数の組織からの混成メンバーで構成されます。  基本的な内容は、①具体的な問題設定からはじまり、②問題に関する分析とともに既存政策を踏まえて対策(政策)を策定し、 ③最終的に首長、幹部に提言するプレゼンテーションと質疑応答を

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          第2回 政策立案プロジェクトの事例

          第1回 なぜ、政策立案プロジェクトか

          はじめに:求められる地域の政策形成人材 (1)政策形成の現状  現在、政策が執行されたにもかかわらず、問題が解決されない事例が多く報告されています。その背景には立案された “政策の質”が不十分なまま執行が始まっていると指摘されています。これは「政策立案上の問題」です。その一方で、成果が出ていないにもかかわらず、政策が継続されていることも見られます。これは実施後の評価が形式的であるために政策の見直しが適切に行われていない「政策評価上の問題」です。 (2)地域課題としての政

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          第1回 なぜ、政策立案プロジェクトか

          第7回 事例:業務改善プロジェクト

          (1)業務改善プロジェクトの概要 「プロジェクト型人材開発プログラム」には、個人別とグループ単位があります。今回は個人を対象にした業務改善における「企画(立案)」と改善活動実施後の「評価」を組み合わせた「業務改善プロジェクト」を紹介します。  まず、「企画(立案)」では、講義による業務改善とは何か、何をめざすのか、その進め方の理解を図った後、ケーススタディを通じて知識の理解度を確認します。その上で担当している業務上の問題をテーマに「業務改善企画書」を作成します。そして、一

          第6回  価値のある「語り合い」のために大切なこと

          (1)傾聴を通じて「言いたいこと」を明確化する  「語り合い」は、プログラム参画者が作成した成果物や説明した内容に対して、講師が一方的に問題点を指摘したり、アドバイスをする機会ではありません。プログラム参画者にとって、「語り合い」は「言いたいこと」を聴いてもらう機会であり、その内容を磨き上げる機会として捉えてもらう必要があります。  プログラム参画者にとっては「語り合い」を通じて、自分で整理した内容の不十分な点に気付き、成果物が磨かれたことを実感することが大切です。言いたか

          第6回  価値のある「語り合い」のために大切なこと

          第5回 「語り合い」による能力強化・行動変容とグループ活性化

          本稿の構成は、(1)「語り合い」による変化 と(2)グループ活動を活性化する「語り合い」です。 (1)「語り合い」による変化1)成果実現による達成感と自信  「語り合い」を通じて磨き上げながら成果物を創り上げることは、自らが納得のいく内容に仕上がることに加え、その内容が第三者に伝わることや、職場での実践活動を通じて問題を解決した体験をします。その結果、プログラム参画者は、“達成感”を得るとともに、問題解決への“自信”を持ちます。この達成感と自信は、問題解決に対する“コミッ

          第5回 「語り合い」による能力強化・行動変容とグループ活性化

          第4回 問題解決プロセスでの「語り合い」の効果

          本章の構成は、(1)質を高める「語り合い」、(2)講師との「語り合い」とは、(3)”良い体験”が自主・自律を生む、(4)「語り合い」による能力開発の基盤整備です。 (1)質を高める「語り合い」 実務において発揮できる問題解決プロセスマネジメント能力の開発は講義による問題解決に関する知識の理解や、過去の成果事例をなぞるなどだけでは不十分です。よって、プロジェクト型人材開発プログラムでは実践型プロジェクトを実施します。  実践型プロジェクトでは、まず、講義で理解した問題

          第4回 問題解決プロセスでの「語り合い」の効果

          第3回悩まず、考えを「見える化」する

          本章の構成は、(1)自ら考え、それを「見える化」する、(2)事例、(3)思い悩まず、考えを”見える化”する です。 (1)自ら考え、それを「見える化」する 「プロジェクト型人材開発プログラム」は、問題解決プロセスマネジメント能力の開発を目指し、講義とケーススタディで得た基本知識をもとに、参加者の職場や業務に関連する問題を題材にした演習を実施します。たとえば、「業務改善プロジェクト」では、担当業務についての①問題設定、②問題分析、③対策立案、④活動計画の策定というプロセスに従

          第3回悩まず、考えを「見える化」する

          第2回:プロジェクト型人材開発プログラムとは

          (1)「プロジェクト型人材開発プログラム」の位置づけ  「プロジェクト型人材開発プログラム」は、所属組織の制度、ルール、風土、組織内の役割・立場、組織構造(縦割りなど)の中で形成された思考の偏り(バイアス)や固定観念を払拭し、職場や担当業務を多面的に検討することから始めます。例えば「プロジェクト型人材開発プログラム」における「業務改善プロジェクト」では、職場使命・目標と業務の関係性を固定観念にとらわれずに多面的に点検します。その視点の1つである業務を目的的に診ることで、「◯◯

          第2回:プロジェクト型人材開発プログラムとは

          第1回:問題解決プロセスをマネジメントする人材が求められている

          はじめに  経営を取り巻く多彩な環境が激しく変化する中で、職場・プロジェクト現場では目標へのプロセスは直線的に進むことはなく、プロセス上で遅延、停滞、手戻り、停止などにつながる目標実現への障害となる多様な問題に直面します。その問題を適時適切に対処しながら目標実現へプロセスを舵(かじ)取(と)ること、“マネジメントする”人材が求められています。  具体的には、①職場やプロジェクト使命・目標達成に向け、②多彩なステークホルダーとの協働において、③問題設定、対策企画(立案)、実

          第1回:問題解決プロセスをマネジメントする人材が求められている