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ホームレス支援の現場から

最近、ホームレスのおいちゃんたちのことについて書きたい欲が高まっている。

その理由のひとつは、大好きだったおいちゃんの死をこのところ立て続けに経験して、いちにちいちにちの尊さを身をもって知ったこと。毎日飽きるほどにおいちゃんたちと顔を合わせていると、ずっとこんな日々が続くんじゃないかって錯覚しがちだったけど、そんなことなかった。別れは一瞬だった。だから、一瞬一瞬を大切にしたいし、おいちゃんたちの生きた証を残したい。

もうひとつは、私がこの現場で働きはじめてホームレスの方の支援のイメージががらっと変わったこと。ホームレスの方の支援といえば、きつい苦しい悲しいの3Kだと思っていた。ところがどっこい、現場での私は個性豊かなおいちゃん達に日々笑わされ癒され元気づけてもらっている。社会の最底辺といわれるこの場所がこんなにも笑いと優しさと希望に満ち溢れたところだったら、それはむしろ社会にとっての希望であると思う。

特に、無縁社会といわれる現代社会のなかで、その最たる状況(ホームレス)を経験したおいちゃん達が人との関係性を新たに築きながら人生を再スタートさせる様には、はっと心打たれるものがある。人が生きるとはどういうことか、家族とは、繋がりとは、そんなことを日々考えさせられる。

そんなこんなでぽつりぽつりとですが、ホームレス支援の現場で感じたことや、家族ってのなんだろう?と考えたことをnoteに残していきたいと思っている。時間が空いた時にでも読んで頂けたら幸いです。

追記

反骨精神と遊び心を持ち合わせた医療福祉系Webメディア『ウブマグ』にて4月より連載はじまりました。

『家なし家族のミラクルハッピーホーム』

この連載を通してホームレス支援のことを身近に感じてもらえると幸いです。よろしくお願いします。

さとうみくる

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