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豊かな1日

イタリア3日目の朝も早朝に目覚める
ふと窓を見やると朝焼けが草地を照らしている

二度寝するより朝日を見に行こうと身支度をして静かに家を後にする


☆Novellaに花を


家屋から家の門までの道から見た朝日

明け方は雲が厚く若干の湿気も感じられたが、昨日一昨日ほどの湿気ではなく肌寒い Paoloが「明日は過ごしやすい天気だよ」といっていたがそのようだ

前日の散歩での花を詰んだが、もっと大きな花束を作ろうとハサミを持参して散歩に来たので、色と丈のバランスを考えながらカットしていく

これではまだボリュームが足りないので、自宅テラスから場所を確認していた「ジネストラ」という黄色い花のある場所へ

遠目に満開に見えたジネストラ 盛りがすぎてしまったようで近くに行くとあまり良い状態ではなかったが枯れた花を取り除いて花束にした

まだ寝ているNovellaが見つけたら喜んでくれるかな、と思いつつテラスに飾る(夕方からNovellaとPaoloの友人たちが来るので出迎えの意味も込めて)

なんの花かもわからない青紫の花が黄色いジネストラの花とマッチしたかな

ここはいたるところに可愛らしい野花が咲いていて「自然の花屋」って感じだ

☆気持ちの良い快晴


フィレンツェ到着の日は「え?日本より湿気が少ないと聞いていたのに」と思うほど蒸し暑い夜で、明けて翌日も夜まで「もわっ」と高温湿潤だった(水着になりたくない私でもプールでクールダウンするほど)

それが3日目は湿度も低くすっきりした快晴

あまりに気持ちが良いので本を持ち出して木陰で読書したり、裸足で芝生の上を歩き回ったり、プールに足をつけて涼んでみたり、Novellaが起きてくるまでの2時間ほどをずっと庭で過ごした

庭のオリーブの木も小さな実が付いていた

☆Novellaと買い物


Paoloは9時過ぎからずっと庭の手入れをしていたのでNovellaと私は夕食の食材を買いに出かけた

◆Pescheria(ペスケリア/魚屋)

夕食は「海の幸のパスタ」を友人のSebastianoがNovellaに教えながら作るそうで、まずは魚介を買いに

なんとも店構えが可愛らしい 入って見るとさらに可愛らしくて日本の魚屋とは全然雰囲気が違う

しかもイートインできるスペースもあり、ランチの来店客もいた

フィレンツェは海がないので留学中はもとより、フィレンツェで冷凍以外の魚介を食べるのも見るのも初めてかもしれない

海辺ではないし品数は少なめの印象

見知った物もあるし見知らぬ物もあって見ていて面白い イタリアにもシャコ海老あるんだ、アサリが小さいなとか

どんな「海の幸のパスタ」になるのか楽しみだ

◆Fruttivendolo(フルッティヴェンドロ/八百屋)

八百屋の前にCoopに立ち寄りパン類を購入した後は、Novella御用達の八百屋へ
昨年2〜3度訪れているのでお店のおじさんたちも覚えてくれていて「元気だった?」と声をかけてくれた

イタリアに来ていつも思うのは「トマトの種類が多い」ということ

これはNovella宅で撮った写真だが同じ八百屋で購入したもの
日本のトマトよりも大きくて色が茶色っぽい 形も面白いけど美味しい

前日に私が「スイカが好き」と話したのを覚えていたNovellaが「スイカ食べたい?」と訊ねるので「食べる!」といったら夕食のデザート用にと買ってくれた

魚屋、八百屋、Coopは別々のエリアにあったのだが、1時間もかからず買い物を終えて帰宅したらすぐランチ

朝から庭仕事をしているPaoloは腹ペコ、私も早朝から起きているので腹ペコだった

気持ちの良い天気なので当然テラスで

☆プールサイドで日光浴(私は日陰で)


日本では「日焼けしないように」といろんな対策をするが、こちらではあまり気にしてない? いや、むしろ「日を浴びたい」みたい

シエナに留学していた時も天気のいい日は「世界一美しい広場」と言われる「カンポ広場」で多くの人が腰を下ろして日光浴していた記憶がある

ランチ後、ちょっと休んでから階下へいくと夕食メンバーがすでに到着しており、みな水着姿

え??水着???

「愛も着替えるでしょ?」と言われ否応なく水着に着替えた でも水着の上からTシャツとパーカーを羽織って帽子サングラスという出立に笑われる

できるだけ日焼けしたくないので、みなから離れて木陰に寝椅子を置くも結局、イタズラ好きなSebastianoにプールに引っ張り込まれTシャツも脱がされる

挙句、追い回され抱き上げられ何度か水に投げ入れられた(涙
鼻から水が入って痛かった・・・・

途中から風が冷たくなって体も冷えたので私はひと足先に着衣、みなの様子を眺めていた

そのうち、1人また1人と寒くなって離脱 ようやく夕食の準備に

☆メインシェフはSebastiano


夕食のメインは「海の幸のパスタ」 担当はSebastianoとNovella
料理が得意なNovellaなのに「海の幸のパスタ」についてはSebastianoに

教わりながら下ごしらえの助手役

メインシェフのSebastianoが調理を進める

工程が進むにつれて食欲をそそる香りが漂ってくる

☆Massimoも到着して夕食が始まった


テーブルセットは完了、そろそろ「海の幸のパスタ」もできるころ

前日、突然の訪問で挨拶を交わしていたMassimoが到着

そしてお待ちかねのSebastiano特製「海の幸のパスタ」

美しい見た目、お伝えできないのが残念だが美味しそうな香り

もう、最高!!!!
プロセッコも合うし、Coopで買ったスキャッチャータも美味しかった

けど、満足したら睡魔が・・・現地時間の20時半ころ
みなの会話もただでさえチンプンカンプンなのに右から左、BGM状態
それなのに時折、質問されて慌てる

そして、私に「日本食作って」という流れになっており、前回はたくさん食材持ち込んでいたのに作る機会がなく、持参してない今回に限ってなんでそんな話!と思いつつ、「何ができるか」考え中・・・・

☆マジで寝そうな5分前


本気で眠い、でも「空気を読める」唯一の人種である「日本人」が故に「水を挿してはならない」モード発動で「耐える」私

しかしそんな一瞬を逃さなかったSebastianoは写真を撮っていた(笑

プールに投げ込まれ眉毛も消えて眠そうな顔している(笑

それでも冷たいデザートを食べたらちょい目が覚めた

Oliviaが持参したアイスクリーム(とても美味しかった)

☆イタリアのスイカも甘かった


「スイカ出すの忘れてた!」と出してきたNovella
もうみんなお腹が満たされていたが、Sebastianoと私は「スイカ食べる!」と手を挙げた

せっかく買ってもらったし、イタリアのスイカはお初なので
にしてもナイフぶっ刺して渡すところがSebastiano(笑

日本の果物は「甘さ」を重視しているように思う なんでも「甘い」
でもイタリアで食べる果物はどちらかというと「甘い」物もあるが、元々の持ち味のままの印象

だからスイカもそんなに甘くないのかな、と予想していたが甘かった
日本同様に塩をふりかけて食べたけど、イタリアではかけないみたい

☆満月鑑賞してお開き


そろそろお開きで挨拶を交わし始めたころ、Paoloが「月が出る!」と明るみ始めた丘の稜線を指差す

みな、各々にスマホを構えて月が上がるのを待つ
6月22日は満月「ストロベリームーン」

大きくてとても明るい 東京で見る月はビルの影に隠れてずっと登ってからしか見られないが、こんなに綺麗な月の上る様子は田舎以外では初めてかもしれない

ちなみに田舎は海から月が昇るので、また違った美しさがある

綺麗な満月が上がったところで本当のお開き

五感をフルで使った「豊かな1日」だった






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