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ときめくほうへ | 新生活とはじめてのnote

新卒から10年続けた仕事を辞めた。


どうしても辞めなければならないほどのストレスがあったわけではない。

近い将来に立派に田舎の仲間入りを果たそうとしている地元の中でも、比較的マシと言われる仕事をしていた。

決して高くない、でもゆるく暮らしていける位の収入はあった。
拙い能力でもなんとかついていけるレベルではあった。

部署ガチャで●ソと最高をいったりきたりしながらも、近年はわりと周りの人々に恵まれていた。

でもどこかでうっすらとした危機感があった。


これ、あと何年続く?


機械のように(あるいは出荷を待つ家畜のように)淡々と毎週の労働を繰り返して年をとり、心はどこか消耗していた。

時々休みをとって旅に出ては何かに救われていた。
知らない町、初めて味わう美味しいもの、たまたま寄った場所で偶然出会う景色、すべてが精神に極彩色を注ぎ込んでくるような感覚があった。
わざと非効率な移動手段を採用して贅沢に時間を使ってみたり、無計画にひたすらただ海を目指してみたり。
そのどれもが素敵な思い出であり、経験値になった。

自分の気持ち次第でどこにでも行けるような気がした。

10年も頑張ってきた。
新しい世界に飛び込んでみてもいいんじゃないか。


ただひたすらまっすぐに、心がときめくほうへ。


気分転換のつもりで、でもダメ元で憧れの世界へ転職活動を試みたら1か月足らずで採用が決まってしまった。
地元を離れて単身上京するチャンスを得てしまった。

自分の能力ではきっとついていくのが精いっぱいだろう。
でも能力の低さは行動力で少なからずカバーできるのでは・・・。


そんな期待を持って新天地でもがくこと3ヶ月。
無事に暮らしている自分がいて、こうして振り返りとアウトプットをできる余裕が生まれている。

毎日大勢の知らない人たちとすれ違う大都市の中に身を置いていても、精神的な交流のある人はほんの一握りであるという事実に圧倒されている。

それでも、どこで何のきっかけで生まれるかわからない交流に期待をこめて。
noteもひとつの手段として時々書いてみようと思う。

5月のはじめの新緑を思い出しながら
7月25日 amnt




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