見出し画像

【AMMON TOKYO】新・家族計画 family planNEO

このたびAMMON TOKYOでは、2023年5⽉12⽇(⾦)より唯夏 個展「新・家族計画 family plan NEO」を開催いたします。
唯夏は現在、東京藝術⼤学美術学部絵画科油画専攻に在籍しながら、現代社会に溢れる諸問題を表現へと昇華し巷間へ投げかけています。
本展では、近年彼⼥が主眼に置く「都市の孤独」や「家族」を主なテーマに、映像や詩・絵画など媒体に捉われずに制作された作品群にて展⽰を構成いたします。皆様のご来廊を⼼よりお待ちしております。

ARTIST STATEMENT
私はメディアを横断する狩猟採集民として、ドローイングと詩を中心とした制作を行なっています。純然たる信仰やイデオロギーを持たないまま雑多な情報に囲まれて育ち、日常の場面に応じて人格を使い分け、他者との深い関わりを恐れながら、しかし生き生きとした存在の感覚を希求する世代が、それを充すための手段には、性的逸脱、ドラッグの使用などがあり、私の芸術実践はその系統に属するものです。しかし、破滅的な逸脱行為によってもたらされる高揚や一体感が一時的なものであり、社会的孤立をむしろ増幅させる結果を伴うものであるのに対し、芸術の試みは孤独という苦痛からの解放、鮮明な自己感覚の回復という目的をより十全に、持続的に達成する可能性があります。展示タイトルにおける「家族」は、都市に生きる個人が共有する心性としての内的な空しさの彼岸、持続的な一体感を寓意的に示す言葉です。私のアートワークの一つ一つは、作品というより一定の様式を確立する以前の段階にあり、即ちエスキース(草案・設計図)、あるいは計画書に近いものかもしれませんが、アーティストの試行錯誤の過程そのものを一個の成果として、雑駁な展示空間を構成することによって、わたしたちが置かれている困難な状況と、それによって引き起こされる葛藤の顕在化、及び鑑賞者とのシンクロニシティを期し、「新・家族計画」を開催します。

PROFILE
唯夏 | Yuika
唯夏は2001 年生まれの画家・詩人。九州生まれ、現在は東京都在住。制作は雑多なメディア環境の只中で渉猟しながら、人権やジェンダー、私刑など社会的な問題に焦点を当て、現代社会における省察・自己探求としての芸術実践を行う。近年は「都市の孤独」を主題とし、小説、コンピュータグラフィックス、自身や友人の身体を使用したパフォーマンスなど、表現媒体を問わず実験的な表現活動を展開している。過去の主な受賞歴に、2017 年夏季アフタヌーン四季賞佳作、2023 年度東京藝術大学安宅賞。展示歴に 2022 年 「BLISSFUL ABODE (台東区、haco)」「point de depart 現役東京藝術大学生13 人の出発点(千代田区、文房堂ギャラリー)」「3331 ART FAIR 2022 (千代田区、3331 arts chiyoda)」など。 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻在籍中。

family plan NEO 原画=唯夏、デザイン大里淳 2023,
紙にインク、コンピューターグラフィックス、デザイン可変


INFORMATION
唯夏 個展 新・家族計画 family plan NEO
会期: 2023年5月12日(金)–6月3日(土)
オープニングレセプション: 5/13(土) 16:00~19:00(予約不要)

■会場:AMMON TOKYO
営業時間:⽉〜⽇ 10:00 - 18:30(休廊⽇:祝)
〒101-0051東京都千代⽥区神⽥神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神⽥神保町1F (神保町さくら通り)
Tel/Fax:03-6261-0018
Email:info@ammon.co.jp
Website: www.ammon.co.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?