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【詩】紅

染められた
毒々しい紅に

それはなんだか
怒気ややるせなさ、怨念を足してちょうどピッタリ3で割ったような
奇妙な色だった

染まってしまった
あくどい紅に

それはまるで
鼻の奥が寂寥感と孤独感でツンとなるような
曖昧な色だった

有り余るほどの水滴を含ませたとて
力いっぱい手拭いで擦ったとて
滲む前の状態には
戻れない
二度と


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