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【詩】若葉

日傘を少し傾けて
眩しい陽光に目を細めながら
揺れる木漏れ日と小さなシルエットを見つめる

まるっこくて
ちいさくて
希望で満ちていて

輝きを纏った若葉たちは
ただ ただ
風にその身を任せている

明日、誰かに摘み取られてしまうとしても
すぐ、炉に投げ込まれてしまうかもしれなくても
静かに
力強く
地に根を張り
ありのまま
そこに佇んでいた


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