【詩】一人分の帰路
帰り道
いたずらな風に吹かれ
そっと 後ろを振り向いた
いつもの悪い癖ね
あの日のように
オレンジの空 見つめ
少しだけ 切なさが押し寄せてきたのは
もう 隣に君の面影が消えてしまったから 跡形もなく
いつか いつかと
育ててきた夢の種
ありったけの思いやりを注いだけれど
だんだんと 萎み 枯れていった
超えたかった夜の影と輪郭
今なら勇気を振り絞って 踏み出せそう
君の呟いたおまじないが まだ 心の中で 旋回しているうちに
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