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ミュージカル『刀剣乱舞』〜陸奥一蓮〜感想

久しぶりにミュージカル『刀剣乱舞』を観劇しました。
刀ミュの本丸はずっと三日月宗近の動向を匂わしていたのが、今回の三日月の出演に何か動きがあるのかと胸を踊らせていましたが、結果まだまだ踏み込んではくれないのが中々にヤキモキさせてくれるなと思いました。
刀ミュくんはまだまだ私たちを振り回してくれる!!(歓喜)

今回の出陣先が平安初期の蝦夷征伐の時代
坂上田村麻呂が蝦夷と呼ばれる東北地方に暮らす人々の征圧をして、大和政権が未開の地だった関東から東北を征伐する
という歴史を守るのが刀剣男士の役割

いつも歴史の物語をたっぷり見せてくれる刀ミュですが、今回の印象としては歴史<本丸事情という感じ。
何と言っても今まで散々審神者の心を不安にさせてくれた三日月が出るのだから、今まで謎が多かった刀ミュ本丸のことが少しずつ明らかになるのは今までの作品とは違ったかなと思います。

今回も気になったことを中心に備忘録として書いていこうとおもいます。


アラハバキ

作品内で弥比古から「アラハバキ」と呼ばれた三日月。
「アラハバキ」とは東北や関東地方を中心に広いエリアで信仰されてる神ですが、地主神だったり塞の神であったり、諸説入り乱れる謎の神だそう。
歴史の異物とされながらも本来の歴史を守るために姿を残さないように戦う三日月たち刀剣男士と重なります。
弥比古がなぜそんな的確な名前を出せたのか気になりますが、三日月に「いろんなものを見てきたんでしょ」と言う台詞があることから歴史上の人物でも薄々と三日月の危うさに気づいてる人がいるんだろうなと思いました。

失った初期刀

ずっと刀ミュ本丸の中にある問題のひとつに
失った仲間の存在があります
古参の三日月宗近、鶴丸国永、山姥切国広は知っていて加州清光は知らない仲間の存在
今回の中でわかったのは
・一人称が僕
・初期刀
・主に新しい刀剣男士が顕現される度に桜を植えようと言う雅さを持っている

以上から刀ミュで唯一登場していない初期刀がいなくなってしまったことが分かりました。
彼が何でいなくなってしまったのかはまだ分からないけれど、こんな温かい本丸の初期刀が彼なのはちょっと納得でした。

三日月の探し物

三日月が1人で歴史の中に残り続けているのは、探し物をしてるからだと言いました。
ずっとそれは失った仲間かと思っていたんですがそういうことではなさそう。
三日月はそのことも忘れてしまったとの台詞もありました。

主との関係性

私は個人的に刀ミュ本丸のいちばんの特色って、審神者と刀剣男士たちの関係性だと思ってます。
姿は現れないのにこんなに存在感があって、刀ミュ本丸の主の人柄が現れてますます好きになりました。

古参である鶴丸と話す主は、愛しそうに思い出を話しますよね。
鶴丸が三日月の姿を見つけた時に「主が心配してる」って言うんですが、その時の三日月の顔が後ろ髪を引かれてるような表情をするんですよね。三日月の探し物も、実はこの審神者の何かを案じての行動なのかもしれないなと思いました。


ここから先はただの妄想なのですが、
歴史を守る中で三日月レベルになれば歴史を変えることへの疑問はとうに解決しているはず。
もしそんな中で三日月が悩むとしたら、主のこと本丸の仲間のことなのではと思ってます。
「何で負けると分かっているのに戦うのか」という台詞がありましたが、この台詞が何となくどうにもならない歴史の流れに逆らうことの無力さ
に絶望しての台詞に感じてしまいました。
それは過去の歴史に対してというよりも、今一緒にいる仲間や人間である主にも当てはまるとしたら三日月はどう思うのかなとか考えたりしましたがどうでしょうか。

三日月を筆頭に抱え込む性質を持つ古参組と、今回過去の話を分かち合えた山姥切国広、
そしてもっと教えてと言えた清光、そしておそらく陸奥守吉行と蜂須賀虎徹の初期刀組が組まれる出陣があるような気がします。
早く知りたいような、まだ知りたくないようなそんな気持ちを抱えつつ刀ミュ本丸の今後も楽しみにしたいと思います。

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