第136回:「エモい」だけじゃないレトロな喫茶店の魅力(難波里奈:純喫茶コレクション)
こんにちは、あみのです!
今回の本は、難波里奈著『純喫茶コレクション』(河出文庫)という本です。小説以外の本をnoteで紹介するのは初めてかも?
私は喫茶店・カフェでゆっくり過ごす時間が大好きです。
全国チェーンのお店もよく行きますが、最近は個人経営のお店にもハマっています。中でも長年愛されているようなレトロな雰囲気の喫茶店には特に惹かれます。
外出も厳しい世の中ですし、各地の喫茶店へ行った気分をこの本を読んで味わいたかったので購入してみました。
本書の概要
感想
本書で紹介されていたすべての喫茶店には異なる特徴があり、その店ならではの居心地の良さがある。また喫茶店に行くことは著者の「趣味」であり、安心感を得られる「居場所」のような存在でもある。
読むといろんな喫茶店に行きたくなるだけでなく、著者のお店ごとの「思い出」も追体験できる内容でした。
お店に入れば、そこはレトロな異空間。フルカラーでないのが少し残念ですが、お店の画像と著者のコメントから紹介されている喫茶店に実際に行った気分を味わうことができました。
メニューが印象的なお店(クリームソーダなどドリンク系の画像がキラキラしていて凄く綺麗だった!)、お店ごとの演出…どの喫茶店もめちゃくちゃ行ってみたくなります。
個人的には、カバー画像でも起用されている大阪の「King of Kings」というお店の「昭和の人が夢見た未来」感がある店内に惹かれました。現代ではきっと演出できない空間だと思います。
中でも東京や京都の喫茶店がよく取り上げられていた印象でした。どちらもとても好きな街なので、いつか遊びに行けるようになったら本書で紹介されていた喫茶店を巡ってみたいです!特にお城のような豪華な店内がインパクト抜群だった「喫茶 古城」(東京・上野)には興味あります。
また今は閉店した喫茶店を紹介するコーナーもあり、それぞれの喫茶店が様々な事情でなくなってしまったことへの悔しさを感じられたと同時に、最近はこのご時世なのでこれまで以上になくなってしまう喫茶店もきっと多いのではとも思いました。
(ちなみに気になっていたけど、残念ながら潰れてしまって一生行けなくなったお店が私にも2ヶ所ほどあります)
昭和、平成、令和と続いている喫茶店はもしかすると貴重な存在なのかもしれない。だからこそ行ける時に行って、自分だけの特別な「居場所」をひとつでも多く作っておきたいと思いました。
今でも幅広い世代を魅了するレトロな喫茶店は、おしゃれでエモいだけじゃない。街にあるだけで安心できる「居場所」でもあることを強く感じることができた1冊でした!
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