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#自作詩
浮かれかえる聖夜の街天神に「イマジン」が流れる。
タイトルは2004年に出させていただいた詩集にある詩のタイトルです。
最後に掲載します。
18年を経て落ち着いたのか
(コロナ禍もあり)
楽しむんだよー♪
と心から思えるようになってきました(自分のちょっと寂しいのは置いといて)恋人同士のべったりは昔からおおらかな目で見ていました(※マイ分析では20代くらいまでに自分が充分楽しんでないと嫉妬心MAXになりがちと感じている。楽しい学生時代への嫉妬
マダ、HPハノコッテル
バスを降りる頃には、私まで黒いコートを着ていた。
5月1日、AM9時半起床。巷は集団発狂発散習慣らしい。牛乳にネッスルアルファオレ、レーズンブランのシリアル。アルバイトのシフト表を確認して今日のホールスタッフの配置をあらかじめ頭の中で決めておく。とびきりIQが高く(DNAの進化のおかげで別に本人の努力の賜物と言うわけではない)人の失敗を見逃さず、自分の失敗には寛大な彼女らに舐められた時点で「○○
コンパス、地球儀、軌道の逸れた大型台風
いってらっしゃいませ
分離礼15度 1.2…
顔を上げて視線をお顔に1秒固定
れる、られる言葉 よろしかったでしょうか? ×
マンション入居者に安全と快適を提供するのがコンシェルジュの役目です
台風日のシフトはGPS付き足枷
先に行っちゃうのかな
採光窓 バカラクリスタルシャワー サンドレスに着替えて
アーティキュレーションはもちろんスタッカートで
準備はできてるのに
北を目指せば
レッツ・ロール(2018.9 現代詩手帖掲載)
「レッツ・ロール」
グルグルしてて救急車に乗った
今日はどうされましたか
あ
旅行してもインスタアップを優先しちゃって(※隅にサルトルの本が映る角度で)
電車のつり革や公衆トイレのノブも触れません病気ですか
総合病院の待ち時間は長い
「慢性承認渇望尊大無自覚ウイルスB型」の感染症状ですね
最近難病指定されたばかりです
処方箋出しますジェネリックで
グルグル拘束
透明な部屋━私の部屋の窓からはすべては見渡せるのに、どこからも私の部屋は見えない━
「人間のことは、いっちょんわからんけん」
老人が身の丈ほどもある鋸(のこぎり)の刃を研いでいる
音のないひなびた漁港
血管の浮き上がった浅黒い手は止まることがない
長靴の先にねずみ色の濁った研ぎ水が溜まっていく
私は隣に座って泣いている
「お前だけにただいまを言ってくれる人は現れんのか」
それだけ言って、もう私のことなど気にも留めず黙々と鋸を研ぎ続ける
老人と私に信頼関係などない