九州をぐーるぐる【唐津】
旅の始まりはいつも突然。
目が覚めて電気がついたままであったことに気づく。昨夜飲んでいた缶チューハイがまだ残っていてもったいなと思い口にした。アルコール独特の風味が鼻を抜けていく。暫し頭はぐるぐるしていたが、こうもしてられんと残りを一気に飲み干して服を脱いだ。
シャワーを浴びたお陰か、頭はスッキリしている。何をやるべきか、それがわかると行動は早かった。数日分の着替えを鞄につっこみ、家を出る。スケジューラは空白のままだった。
どこに行くかはなんとなくわかっている。特に誰か