九州をぐーるぐる【三角】

三角、天草の玄関口。熊本駅から電車でおおよそ1時間。あまり馴染みのない地名ではあるが、駅から島原寄りに進んだところにある三角旧港は明治日本の産業革命遺産として世界文化遺産にも登録されている。また観光列車"特急 A列車で行こう"が熊本駅から三角駅までの区間を往復しており、有明海や天草の島々を臨みながらの列車旅にも楽しみを添えてくれている。

そんな三角であるが、観光地としては天草と一緒くたにされている。先述のA列車で行こうのホームベージにも天草の教会が記されていたり、海に出て天草の島々を巡ろうだなんてことも書かれていて。天草に列車なんぞ走っていないからここに書かれることもしょうがないし、かつては賑わったであろう駅前の旅館群も今ではただの廃れた木造建築、しょうがないことなのかもしれない。とは言え、列車旅を楽しむ人間からすればここは終着駅、もっとこの地の魅力を発信してくれてもいいじゃないかとは思ったわけである。

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本当は天草の島々でもと思っていたが、電車の時間を間違えたことで叶わなくなってしまった。許された滞在時間はたったの1時間。ただ食事を楽しんだり、景色を楽しむぐらいなら丁度いい時間ではある。

訪れたのは駅から徒歩5分ほどの大番というお店。名物の鯛茶漬けが有名らしい。駐車場には熊本県外のナンバーもちらほら。さて、鯛茶漬けは美味しかった。鯛がまとった胡麻だれと薬味の相性は抜群。そこまでお腹は空いていなかったけれどぺろりと平らげてしまった。お茶漬けというのもまたよろしくて。

うん、料理の美味しさを文章で表現するのは難しい。

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たった1時間だったけれど、充実した時間だった。世界遺産の三角旧港方面は行けなかったので次回は是非と心に刻む。またこの鯛茶漬けを食べようとも。

生まれ育った九州とはいえ、まだまだ知らないことばかり。

またどこかで。