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憂
2024年9月17日 03:35
夏の早朝の浜辺の波打ち際を歩いていた。太陽はすでに昇り始めていて、少しの靄がかかり仄明るい。辺りはほとんど誰もおらず、居たとしてもその人と私とは違う時間が流れていて、それぞれが心地のよい孤独を感じている。 私が歩いてゆく方向に一つの大きな朽ち果てた流木があり、そこにおじいさんが座っている。私が会釈をして通り過ぎようとすると、「ちょっと」とおじいさんは手招きをしながら言い、私を自分の横に座るよ
2024年9月9日 06:57
2024年9月8日 07:22
2024年9月5日 04:49
2024年9月1日 04:47
2024年8月29日 17:13
2024年8月28日 21:54
2024年8月26日 12:14
2024年8月25日 19:51
2024年8月23日 07:40
2024年8月22日 05:32
2024年8月21日 06:57
2024年8月20日 05:34
2024年5月25日 09:56
「さあ、行こう」 Kは前を向きながら、隣で一緒にベンチに座っているUに向かってそう言葉を発した。Uはずっと怪訝な顔をしてうつむいている。「……嫌よ」「……」 沈黙が二人の間に流れた。Kは焦りもせず、凛々しい顔をしている。Uは相変わらず、怪訝な顔をしている。「……ばさっ!」 KとUの前で闊歩していた鳩が飛び立った。Kは鳩が飛び去る方へ目線を追いかけた。Uは表情ひとつ変えずにうつむいたまま