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【業界予測】飲食店は今後どうなっていくか?

はじめに
本記事は業界のプロ/統計屋による業界予測ではありませんので、Factを収集する目的であれば、本記事はご期待に沿えません。
本記事は筆者のこれまで見てきた業界というものの流れ、市場の流れを基に一定の示唆を出そうとするものです。こちらの内容にご理解頂ける方は、是非読み進めて頂きたいと思います。

業界のプロは「業界の常識」は変わらないと思うものです。統計屋は過去推移を引き延ばして未来という仕事です。この激変の環境下では様々なものがひっくり返るため、「先入観を持たない予測」が実は妥当な予測では?と考え、記事を書いていくことにしました。

第一段は「飲食業」。今最も苦労しており、先が見えない業界を書いていきたいと思います。

記事の内容
1.これまで飲食店はどう競い合ってきたか?
2.コロナで生活スタイルはどう変わっていくか?
3.日本の「食」に対する意識は変わるのか?
4.今後の飲食店のあり方はどうなっていくのか?
5.どういう飲食店が生き残っていくのか?

1.これまで飲食店はどう競い合ってきたか?

まずは、コロナ前の飲食店の業界構造を明らかにしていきたい。
昔の大家族から核家族化していく中で、手軽に食事をとる場として/特別な日の食事の場として外食産業は繁栄してきた。
主に住宅街向けに展開をする「ファミリー向けレストラン」「ファーストフード店」「地元に根差した専門店」など、お手頃な価格で楽しく外食する場を提供する飲食店。
主にビジネス街向けに展開する「会食/デート等向けレストラン」「パーティー用レストラン」「大衆居酒屋」など、アフター5のシーンに合わせた場を提供する飲食店。
ぐるなびやホットペッパーなど、評価がオープンになっている中で、味や価格・メニューや接客など工夫を凝らし長く生き残るべく競い合ってきた。
参入障壁が高い業界ではないため、新たな参入や閉店せざるを得ない飲食店など、激しい競争を継続的に戦ってきた業界と言えるであろう。

コロナの感染拡大で、元より大変な業界である「飲食店」が、いま窮地に追い込まれている。これからの飲食店、どうなっていくのであろうか?

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