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米国の魅力は、『集まる力』。アメリカン・ドリームは健在!!

はじめに

米国の魅力はその「集まる力」にあります。経済、文化、教育、そしてイノベーションの面で、世界中から人々が集まる理由を今一度、根っこから、見直してみたいと思います。

米国は、すでに安定した巨大なGDP(国内総生産)をもち、将来にわたって成長を支える源泉としての人口増加が期待できる国です。風土や文化、社会の仕組みを移民を積極的に受け入れることによってステップアップし、さらに前へ進もうとしています。

教育では、世界トップレベルの大学があり、それによりイノベーションが起こり、企業家精神を育みます。スポーツやエンターテイメントの分野も世界をリードしており、適材適所の人材が集います。これらの要素が組み合わさり、多くの人々がアメリカン・ドリームを追求する場所として米国を選んでいます。


なぜ、アメリカなのか?

異なる文化やバックグラウンド(言語・宗教等)が共存することにより、多様性豊かな社会が築きあげられ、新しい視点や経験を得ることができるそれがアメリカの本来の姿だと思います。

メディア等で報じられているネガティブなイメージ(人種差別、貧富の差拡大、銃社会の恐怖など)は横に置いておいて、話しを進めていきたいと思います。

直近2023年7-9月期の米国実質GDPは、前期比年率+4.9%の高成長。言うまでもなく、 米国は経済大国であり、GDPはダントツの世界一です。これは安定した雇用機会や次の経済的な成長へのチャンスが広がっていることを意味します

主要国の名目GDP

米国には多くの分野で、すでに巨大な市場が存在し、多岐にわたるビジネス機会をもたらしてくれます。国内で培ったビジネススキルが海外で遺憾無く発揮される、グローバル企業が米国に集中しているのも納得がいきますね。

人が集まる

米国に人が集まる理由とは・・

「世界人口白書2023」によると2023年、世界の人口は史上初の80億人を突破し80.45億人に到達した報告されています。前年より7,600万人の増加。インドがはじめて中国を抜き、ついに、世界一位の人口を誇る国となりました。

1.インド 14億2,860万人
2.中国 14億2,570万人

そして、アメリカが3位の3億4,000万人。

中国や日本、欧州の国々で人口減少が始まっている中で、先進国の中でも数少ない人口が増え続けているのが米国です。
下記のグラフからもわかりますように、世界全体の人口と同じように、今後も増加が期待できます。(ちなみに日本の人口は1億2,330万人と12位となっています。)

<世界の人口🟦棒グラフ、左目盛,米国人口🟧ライン、右目盛>単位:億人
国連人口基金(UNFPA)の「世界人口白書2023」を参考に作成

人口が増えている理由は、やはりアメリカが歴史的に移民を歓迎し、多くのサポート体制が整備されていることがあげられます。

『自由と法の国』を掲げるアメリカに、世界中の人々が夢を求め、訪れ、根をおろし、困難を克服し、家庭を築き、子供を産み、育てる、古き良き伝統が脈々と受け継がれてきている、それがアメリカだと思います。

個人の権利と尊重を育み世界から認められてきた国です。「個」を重んじ、他人を称えてきた歴史があるから、人は米国を目指すのではないでしょうか。そして、いろいろなところに『目指す舞台』があることが多くの人を惹きつける、アメリカの強みとなっていると考えます。

大学を目指す、プロスポーツを目指す、ハリウッド、ブロードウェイを目指す、
そして、それぞれの分野の中で、成功、「アメリカン・ドリーム」を求め、アメリカに集まるのです。

世界トップレベルの大学がある

ハーバード、MIT(マサチューセッツ工科大学)、スタンフォードと言った名門大学には、世界中から優秀人材が集まります。高度な教育を受ける機会が豊富にあるだけではなく、イノベーションと研究の中心地として、将来への準備ができます。

アメリカの大学は産業界との連携が強く、実践的な教育が提供されています。また各界で活躍する卒業生や有名企業からの寄付や共同研究等を通じての、豊富な資金

援助を最大限に活用し、大学で学んだことが未来のビジネスを創り出すという好循環を生み出しています。優秀な人材が全米でシリコンバレーをつくりあげます。

イノベーションと起業家精神

現在の世界の時価総額トップ10は、ほとんどが米国企業です。さらに、1兆ドルを超える企業の5社は米国の会社です。これの企業の共通点は、全く新しい

「イノベーション」や「仕組み」を創りあげ、世界中で爆発的にファンを伸ばしてきた企業であることです。
アメリカはイノベーションと起業家精神が根付いており、新しいアイデアを追求する環境が整っています。そしてそのチャンスを活かす、巨大な市場を抱えており、多岐にわたるビジネス機会がいつでも存在します。 グローバル企業やスタートアップとの連携を通じて、広がる市場で自らのキャリアを発展させることができます。

-1兆ドルの米国企業(2023年12月)-

アスリートの憧れ、プロリーグとスポーツビジネス

NBA(バスケット)、NFL(アメリカンフットボール)、MLB(野球)、NHL(アイスホッケー)の4大スポーツをはじめ、ゴルフやテニスなど、米国の主要都市を舞台に、

世界のトップレベルのアスリートが集い、技能を競います。巨額の年棒が選手のモチベーションをあげ、競技の放映権、広告収入から生まれる膨大なマネーが、スポーツをビジネスとして成り立たせているのがアメリカです。

日本からはMLBで二刀流を完成させた、大谷翔平選手が、巨額の年棒(10年1,015億円!?)を手にし、ドジャーズに活躍の場を求めます。

超一流の芸術、エンタテインメント

映画のメッカ、ハリウッド。気候の良さと多様な地形という、恵まれた抜群の自然環境を活かし、映画制作に関連するさまざまななインフラが整備されています。

トム・クルーズやエマ・ワトソンに憧れ、世界中から次代のスターがハリウッドを目指します。ダンサーやミュージシャンがブロードウェイなどNYに集まります。

世界のお金が米国に集まる

投資家、株主に優しい中央銀行

日米の個人金融資産の内容を比較すると、現預金の占める割合に大きな違いがあります。日本銀行調査統計局(資金循環の日米欧の比較 2023.8.25より)によると、
日本人の家計金融資産は全体で、2,043兆円。そのうち半分を超える、1,103兆円が現金・預金です。

🇯🇵 家計の金融資産構成

それに対して、米国では114.3兆ドルのうち、現金・預金が10%台で逆に株式・投資信託等が半分を占めています。つまり、株式等の個人のリスクに負うところが多いのです。ご存知のとおり、米国の中央銀行であるFRBが課せられているのは、「物価の安定」と「雇用の最大化」(2つの責務、デュアル・マンデート)です。

適度な物価上昇、インフレに対しては、株式はリスクヘッジになりますし、何より雇用が安定することで、所得が増えると個人消費を活発にし、製品やサービスを提供する企業の業績を押し上げ、株価を上昇させるという、好循環を生みます。

ですから、2つの責務を果たすためにも、株式市場との対話が重要で株式市場が暴落した場合など、適切な対応が求められます。株式市場が長期的に、緩やかに上昇、堅調に推移することがFRBにとっても、理想です。

1970年代以降のオイル・ショック、2008年から09年のリーマンショックなどの大変な危機の時に、FRBの果たした役割が非常に大きかったことは歴史が証明してくれています。

株価が下がることは米国企業はもちろんのこと米国民、米国経済にとってもマイナスでしかないので、株価が上昇しやすい、投資家に優しい金融政策をFRBは常に考えていると少し乱暴な言い方かもしれませんが、私は思います。


🇺🇸 アメリカの金融資産構成

米国、米国株にお金、投資をするという安心感

投資家として、米国株へ投資する上で大切なことは、いつでも投資できて換金もスムーズにできるという安心感です。クリック一つでお金が動く現在においては尚更です。金融システム、法整備においてもアメリカが一番進んでいることは、紛れもない事実です。

そして、ここまで書いてきたように、米国の経済規模、人口の堅調な増加に支えられた消費の拡大、企業ビジネスの成長。それらのベースをつくる、大学やスポーツ、エンタテインメントなど世界中の人々を集める力。安全保障に裏付けされた

金融、投資環境、あげればキリがありません。これらをすべてポジティブに捉え、今後、米国経済、金融の解説や企業の紹介等を丁寧、わかりやすく解説していきたいと思います。






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