ケン・モーチ

最近見た映画の感想文を基本ネタバレありで書いていきます。オールタイムベストは『狼は天使…

ケン・モーチ

最近見た映画の感想文を基本ネタバレありで書いていきます。オールタイムベストは『狼は天使の匂い』。

最近の記事

【一口馬主】クロノジェネシスの23に出資しました!

本当に買ってしまった…😣 最終票数は第1希望で40票割れ。金さえ出せば新規会員でも買えてしまう結果になりました。最終日に驚異的な追い込みを見せたチェッキーノや41〜49票のゾーンに入ったグランアレグリアやなんかと比べると寂しい数字ではありますが、まあこのあたりは馬の出来がうんぬんというよりは手術歴の有無が大きかったのかもしれません。 さて、このページではクロノジェネシスの23に出資した決め手についていろいろと語るつもりだったのですが、いざ出資契約が成立してしまうと、1週間前の

    • 【競馬】「OCDは馬の競走能力に影響を及ぼさない」は本当なのか? 徹底的に調べてみた!

      ・「OCD」ってなんだ? 今回はOCDについて書きます。「そもそもOCDとは何ぞや」なんていうのはこの記事を読んでいる競馬ファンのみなさんには釈迦に説法でしょうが、しばしお付き合いください。社台サンデーの当該ページにはこういう記述があります。 馬(人間もですが)の脚の関節部分は、成長するにつれて軟骨が少しずつ伸びながら硬い骨に置き換わってゆく、という生育プロセスをとります。ところが、なかにはこの化骨の最中に(激しい運動などの要因によって)軟骨同士の摩擦が起き、そこで削り取

      • 【一口馬主】社台サンデー、2024年度募集馬・第1次募集の最終人気上位馬&おまけ

        ・社台TC 第1次募集で第1希望が50通以上の募集馬 29 アサクサティアラの23 ナダル 牡 122 81 カトマンブルーの23 ゴールドシップ メス 122 84 ラナモンの23 インディチャンプ 牡 111 13 ジュマイエルの23 コントレイル メス 110 52 スピニングメモリーズの23 キズナ メス 96 25 カルマートの23 オルフェーヴル メス 89 23 フェイブルネージュの23 ハービンジャー 牡 85 8 ハーレムラインの23 キズ

        • 【一口馬主】「募集時の馬体重が450キロ以上」だった馬のその後を追ってみたら…ガチのマジでヤバすぎる結果に😱

          歴代の名馬の測尺をズラッと並べた記事のなかで、「過去10年に募集された社台サンデー所属のG1勝ち馬はいずれも募集時の馬体重が450キロを下回っている」ということをお伝えしましたが、今回はそれの番外編。サンデーTC募集時の馬体重が450キロを上回っていた馬のその後を追跡したデータです。タイトルの時点ですでにネタバレしてしまったのですが、結論からいうと、ある一定の数字を超えた大型馬の成績は壊滅的なレベルです。おもな理由としては、身体が大きすぎて仕上がらなかった、脚に負担がかかりす

        【一口馬主】クロノジェネシスの23に出資しました!

        • 【競馬】「OCDは馬の競走能力に影響を及ぼさない」は本当なのか? 徹底的に調べてみた!

        • 【一口馬主】社台サンデー、2024年度募集馬・第1次募集の最終人気上位馬&おまけ

        • 【一口馬主】「募集時の馬体重が450キロ以上」だった馬のその後を追ってみたら…ガチのマジでヤバすぎる結果に😱

          【一口馬主】2024年度サンデーTC出資馬検討メモ(関西馬編)

          関西馬編です。 前回あげた馬と合わせたうえで、絶対に買えない馬を差し引くと10頭ぐらいですか。さらにそこから候補を半分に絞って、最後はニュース速報(嫌儲)の競馬好きケンモメンにアンケートをとって評判のよかった順に2頭申し込む、というのがここ2年の流れになっております(もちろん最後は自分の意思で決めるわけですが)。去年は結局、第1希望バンゴールの22(モティスフォント)と第2希望エピックラヴの22(ラヴァブル)に申し込んで後者への出資が確定。当時立てたスレをあらためて見ると、他

          【一口馬主】2024年度サンデーTC出資馬検討メモ(関西馬編)

          【一口馬主】2024年度サンデーTC出資馬検討メモ(関東馬編)

          馬体・血統・測尺がどうしても気に入らない馬、自分の実績(450万)では買えないであろう馬、人気になりすぎて手が届かない馬などを除外した出資馬候補メモです。確実に買えないけどできればほしい馬も何頭か入れてあります。 今回も馬体や血統についてゴチャゴチャ語っておりますが、個人的に最重要視しているファクターというのは「ウォーキング動画」なんですね。実はこれが出資馬を選ぶ決め手の8割ぐらいを占めています。もちろん「俺の記事の影響で狙ってる馬が人気になってしまったら…」なんていうのは思

          【一口馬主】2024年度サンデーTC出資馬検討メモ(関東馬編)

          【一口馬主】いろいろな種牡馬(リオンディーズ、Frankel、Tapit)について考える

          シリーズ最終回です。 ・リオンディーズ〜NDを持たない馬を狙おう 種牡馬リオンディーズは父方に3本、母方に2本のNorthern Dancer血脈をもつので、極力NDの入らない繁殖牝馬と組み合わせたい。 ※IcecapadeはNorthern Dancerと同じNearcticとNative Dancerの組み合わせですが、このケースではNDにカウントしません。 天皇賞(春)のテーオーロイヤル→NDなし 交流重賞3勝のサンライズホーク→NDなし 東風Sのディオ→ND1本

          【一口馬主】いろいろな種牡馬(リオンディーズ、Frankel、Tapit)について考える

          【一口馬主】種牡馬リアルスティール(とGun Runner)について考える〜「ヘンテコな血統表の馬を狙え!」

          糖質の譫言みたいなしょうもない話題が延々と続きますがお付き合いください。しかしながら、血統が好きな人にとってはなかなかに興味深い話題なのではないかと思います。 ・「世代ズレ」とは? 突然ですが、みなさんは「世代ズレ」や「世代のねじれ」という概念をご存知でしょうか? 知らないのも無理はありません。なぜならこの2つは俺がいま勝手にでっち上げたオリジナルのワードだからです(笑)。ちなみに前者のほうは、今では誰ひとり顧みなくなってしまったI理論およびIK理論で使われていた単語でも

          【一口馬主】種牡馬リアルスティール(とGun Runner)について考える〜「ヘンテコな血統表の馬を狙え!」

          【一口馬主】種牡馬モーリスについて考える〜「牡馬と牝馬で成功パターンが180度変わる」

          これを読んだあとに今年のサンデーのモーリス産駒を眺めてみてください。あまりのチグハグっぷりにおもわず笑ってしまうはずです。 ・なぜモーリス産駒の活躍馬は牡馬に偏るのか? 現時点での賞金上位10頭のうち、牡馬とセン馬が8頭。20頭に広げてみても15頭という、恐ろしいまでのセックスバイアスを誇るモーリス産駒ですが、なぜここまで活躍馬が牡馬に偏るのか。なぜモーリス産駒の牝馬は走らないのか。その答えはG1馬2頭の馬体と血統を見てみれば一目瞭然なのではないでしょうか。 両方ともお

          【一口馬主】種牡馬モーリスについて考える〜「牡馬と牝馬で成功パターンが180度変わる」

          【一口馬主】種牡馬キズナについて考える〜「母父Storm Catの血を増幅せよ!」

          サンデーTCのカタログの順番でいくと、エピファネイアの次はロードカナロアなんでしょうが、俺なんぞが今さらロードカナロアについて語っても仕方ないし、なによりちょうどハズレのカナロア産駒を掴んでしまったところでもあるので、すっ飛ばして今回はキズナです。かなり長いです。 ・成功するキズナ産駒の配合とは? キズナ産駒の賞金上位の血統表をチェックして、共通点を抽出し、文章にまとめようとしたところで愕然としてしまいました。というのも、NasrullahだのPrincequillo(こ

          【一口馬主】種牡馬キズナについて考える〜「母父Storm Catの血を増幅せよ!」

          【一口馬主】1歳馬の馬体の見方(保存版)

          タイトル通り、1歳馬の馬体の見方について体系的にまとめたものです。ひとつ前のエピファネイアの記事を書いているさいに、自分があまりにも馬体を見られておらないことに愕然としてしまい、さすがにまずいだろうってんでリハビリがてら書いてみることにしました。ただし、これはあくまで自分用のメモですし、従来のパラダイムを覆すような斬新な視点もとくに含まれていないので、過度な期待はしないようにお願い申し上げます。 この馬体論は「テイエム」の冠名でおなじみの竹園正継氏が2004年に出した『馬見の

          【一口馬主】1歳馬の馬体の見方(保存版)

          【一口馬主】種牡馬エピファネイアについて考える〜「クリスエスを弄るかシーザリオを弄るか」

          本日から、サンデーTCの出資馬検討をしながら、短期集中連載のかたちで「種牡馬の成功パターン」についていろいろと考察してみたいと思います。原則的に2024年度のサンデーのカタログに載っている1歳馬の父親を対象としますが、筆者は「すでにいくつかある成功例のなかから共通項を見つけ出して括っていく」という帰納法的なスタイルでしか競馬を語れないので、サートゥルナーリアやコントレイルなどの新種牡馬はすべて割愛します(例外があるかもしれません)。さらにキタサンブラック産駒に関しては、考察の

          【一口馬主】種牡馬エピファネイアについて考える〜「クリスエスを弄るかシーザリオを弄るか」

          【一口馬主】歴代名馬の1歳時の馬体写真と測尺「あの時君は若かった」〜社台サンデー編

          ふだん一口馬主の募集馬を検討するさいには、参考がてら写真フォルダにストックしてある歴代名馬の写真を見ながら適宜測尺を調べてチェックする、なんてなしち面倒くさいことをやっていたわけですけど、これらをすべて一元化して一発で視認できるようにすると便利なのではないか、と思ってこのページを作りました。自分用の保存版。あんまり数を増やしすぎるとキリがないので掲載対象馬は過去に社台サンデーに所属したG1馬のみ。さらにあんまり過去に遡っていっても仕方がないので、期間は2022年度から2014

          【一口馬主】歴代名馬の1歳時の馬体写真と測尺「あの時君は若かった」〜社台サンデー編

          【一口馬主】サンデーサラブレッドクラブの2022年度募集馬(現3歳馬)を募集時の人気順に並べてみると…

          例年Twitter(新X)でやっていたこの企画、せっかくnoteを始めたので今年からはこちらに書いてみようかと思います。面白いことに、サンデーレーシングには日本随一の相馬眼の持ち主が集まっているにもかかわらず、募集時の人気とデビュー以降の戦績との間にほとんど相関がないんですね。人気上位馬(とくに1番人気)とバカみたいな高額馬がびっくりするほど走らない。毎年それを見ながら「ここの会員は見る目がないのう、ガハハ!」かなんかいって笑っていたわけですけど、この世代はなんと100票超え

          【一口馬主】サンデーサラブレッドクラブの2022年度募集馬(現3歳馬)を募集時の人気順に並べてみると…

          最近見た映画メモその6〜『ワンダーヤリマン/ドバットマンVSスーパーマン棒の性戦』『冬の旅』

          あ 『ワンダーヤリマン/ドバットマンVSスーパーマン棒の性戦』(2015)アクセル・ブラウン 前々から気になっていたヒーローもののエロパロ映画がU-NEXTとH-NEXTの狭間みたいなエリア(日活ロマンポルノやなんかもここにある)にたくさん置いてあったので見てみた。戦後最悪なのではないかと思われるレベルでドイヒーな本作のタイトル『ワンダーヤリマン/ドバットマンVSスーパーマン棒の性戦』(2015)はもちろん日本の配給会社が勝手につけたもので、原題は『Wonder Woma

          最近見た映画メモその6〜『ワンダーヤリマン/ドバットマンVSスーパーマン棒の性戦』『冬の旅』

          『No.10』感想文〜白人の作ったおとぎ話は地球外生命体をも救いうるのか?という問い

          『ボーグマン』(2013)などのぶっ飛び映画で知られるオランダの奇才、アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督の長編第10作『No.10』(2021)を新宿のシネマカリテで見た。公開当初、各所から聞こえてきたのは「意味不明」だの「難解」だのいうネガティブなワードばかり。こともあろうに映画評論家ですら匙を投げてまともなレビューを書かない始末なので、ガチガチに身構えて見に行ったのだけれど、意外や意外、これはむちゃくちゃわかりやすくかつ非常に面白い映画だったのではないだろうか。以下、

          『No.10』感想文〜白人の作ったおとぎ話は地球外生命体をも救いうるのか?という問い