【茨城】早春の風景を求めて偕楽園と日立駅へ
3月の初め、梅の花が見頃だというので茨城の偕楽園に行ってみることにした。金曜の夜になって、次の日に行くことに決めた。
言わずと知れた名所だし相当混雑しているだろうと思い、可能な限り早い時間を目指し、品川駅から6:45発の特急ひたちに乗車。
水戸駅で降車し、バスを使って偕楽園に到着したのは8:30頃だった。
この時期の偕楽園は朝6時から開園しているが、祭の露店などは9時頃から稼働し始めるため、朝イチはそんなに混雑していないようだった。
花は散り始めていたが、苑内をよく探せばふんだんに花をつけている木もあるので、なるべく賑やかそうなところを選んで撮る。
追加料金を支払って好文亭という建物を見学。
みっちり人が入っていたので、ベルトコンベアで流されるように順路を進んでいった。
建物を出たら、梅林をもう一巡り。
9時を回り、人出が多くなってきた。
混雑し始めた偕楽園を後にして、海が見える美しい駅として有名な日立駅を目指す。
この駅は水戸駅から一本で行けるのだ。
一回来たことがあるが、その時は曇っていたのでこの日の空と海の青さには感動した。
「果てにある駅」という感じがしてすごく良い。けっこう人がいるのに何となく哀愁がある。
人類が滅びた後も遺構として残っていてほしい。
途中、この窓の近くにあるピアノのそばにやや仰々しい雰囲気で駅員さんがズラッと並び、ピアノと弦楽器のコンサートが始まった。
どうやら高級クルーズトレインの「四季島」がこの駅に来たらしい。
ツアーの旗を持って窓のところで写真を撮っている客を見ながら、私は(フーン。いまこの駅内では平均貯蓄額がエラいことになってるんだ)と思った程度だったが、地元の人的には大事だったらしく、後で調べると四季島を見るために駅構内に入る人が押し寄せ、入場券が相当売れていたらしい。
そんなこんなで、駅にある「シーバーズカフェ」で昼食。
けっこう混んでいるように見えたが、10分足らずで入店できた。
続いて、駅から少し歩いたところにある喫茶店「ウィーン」へ。サロン風な独特の内装の店で、身分の高まりを感じた。
マダムが一人で丁寧に切り盛りしており、やや忙しそうだった。
おやつを補給したところで、そろそろ帰ることにして再び駅へ向かう。
どこからか野良猫が現れた。
撮ろうとしてしゃがむ度に近付かれ、顔にピントが合わなかった。
どうやらこの猫は、私がしゃがんだ時に地面に接触するコートの上に寝転びたかったようなので、しばらく構い倒してから別れた。
一人なので逆に野良猫に構われている感もあり、(あの人孤独を生き物で埋めてる・・・)という視線を周囲から感じなくもなかった。
別れた後、手を洗う場所が見つからなかったが、駅構内のピアノのそばに消毒用アルコールが設置されていたので一噴き頂戴した。
帰りの電車の切符を確保しつつ、まだ時間があるので駅の下へ降りる。
視界が開けていて、ここから見る海も美しい。
ここで下校中らしき学生の集団がバスから降りてきたが、この海を一瞥するかしないかの勢いでサッサと歩いていくのを見て生活感を感じた。
15時頃の電車に乗って帰宅。
肌寒さが残る日だったが、爽やかな景色を見られてとても満足感のある一日だった。
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