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気温0℃以下に耐える冬の帯広ひとり旅 3日目

帯広旅行3日目。前日、前々日は下記。

朝6時に起床。
昨晩の残りのデカいスイートポテトを食べて身支度し、十勝牧場の馬追いへ向かう。
牧場までは本数が少ないがバスが出ているので、ペーパードライバー等でも馬を見に行ける。

昨日のジュエリーアイスのツアーを催行している会社が馬追いを見に行くツアーもやっているので迷ったが今回はバスで行ってみることにした。
バスは帯広駅前を7:50ごろに出発する。

これが開始時間に間に合う唯一のバスだが、十勝牧場前で私の他に降りたのは一人だけだった。
案内に沿って完全に雪をかぶっている道を歩いていく。

8:50頃に到着。開始まで40分ほど待つ。

この時間帯はまだあまり人がいなかったが、走ってくる馬を正面で押さえられる撮影スポットは三脚や踏み台などで場所取りされており、持ち主達は車の中で待っていた。
場所取りも車中待機もできない私は、都心の様々な行列や前に行ったディズニーシーで鍛えた地蔵根性で本を読みながら最前に居座った。
日差しはあるがちゃんと寒い。水筒に入れてきたお湯を飲んだりして耐える。
月曜の朝はやはり人気なのか、ここから開始時間までに平日とは思えない数の人が集まってきた。

開始直前、牧場の方が来て「馬さん達が来ます。こっちから来ます。ぐるぐる回ります」とこれから起こる全てを説明してくれた。
ほどなくして目の前をデカい馬たちがドコドコ歩いてきてコース入り。「わー!デカい!!」とあちこちから歓声が上がる。

追う担当の馬

馬たちは広いコースを3周する。
1周目は威勢が良いが2周目以降は明らかにバテているのが分かり、微笑ましくもあったが、自分の学生時代の持久走を思い出して同情も覚えた。

走り終えた帰りの馬たちがトボ…トボ…とダルそうに前を通っていく。入場時の軽快な足取りと比較するとどうしたって面白い。
馬たちからチラチラ向けられる疲れた眼差しからは「何が面白いんだよこいつら…」「見せもんじゃねーよ…」みたいな気持ちを感じなくもなかった。

ここからあと2組の馬達が同じセットを繰り返すのだが、奥の方にある入り口を使ったので、入退場を近くで見ることはできなかった。
2組目は先ほどと逆回りの向きで走っていたが、これはかなり珍しいことのようで、常連っぽい人達が血相を変えて違う撮影ポイントに走っていた。

最後の組は若めの子たちらしく一番勢いが良く、3周目でもあまりバテている感じが少なかった。
土日に走っていない分、月曜はモチベも高いのかもしれない。

10:10頃に馬追いは終了。
帰りは牧場内の道路を歩いて白樺並木を通り抜け、白樺並木前のバス停からバスに乗るルートを取った。
3km強ほどの孤独な徒歩移動。みんな車で来ているのでこんなことをしている人は誰もいない

約2kmの白樺並木を通り抜ける。
車は数台来ているが、徒歩の人間は誰もいないので自分が雪を踏み締める音だけが聞こえていた。

11:03発のバス。割とぎりぎりだった。

バス車内でスマホを見ていると、AIR DOから19時台の帰りの便の欠航を告げるメールが来ていた。
ふーん、今日帰れないんだ。
一瞬頭が追いつかず、(嘘だ…こんなに晴れてるのに…)と呆然としたが、調べたら逆に東京が雪に見舞われており、羽田着の便が次々と欠航しているらしかった。
とりあえず明日の便への振り替えを行う。ホテルに荷物を預けたままなので、この後引き取りついでに延泊の手続きをしてもらうことに決めた。

どうしようもないので、取り敢えず当初の予定通り帯廣神社に行く。
境内にシマエナガが出没することで有名だが、見つけられなかった。

御朱印は書き置きのみ

近場の「カフェ・グリーン」で昼食。
なんとなくで入ったが地元の人に人気の店のようで、ここで食べたオムライスハンバーグはとても美味しかった。

欠航のショックで軽く幼児返りした結果

その後はバスでホテルに戻り、本日分の宿泊手続きをしてもらった。
単に空いているからか、気の毒に思われたのか、昨日までと同じセミダブルベッドの部屋ではあるが微妙に広い2人用の部屋を用意された。

しばらく部屋で休んでから、「インデアン」という帯広近郊だけで展開しているカレー屋へ。
地元では定番という感じの店らしく、一杯500円くらいでカレーを食べられる。
家庭的な雰囲気の味がして、かなり良かった。

辛さ・量共に普通のインデアン

同じ宿に2泊以上いると、浴場の入り方とか近隣のコンビニに行く足取りに「暮らし」感が出てくる気がしている。
3日目にもなると、普段の生活の倍ぐらいの防寒装備を整えて外に出ていき、小さな歩幅でヨチヨチ雪道を歩くのも慣れてきたし、車が無いとこの町で生きていくのは無理というのを心底理解した。

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