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気温0℃以下に耐える冬の帯広ひとり旅 1日目

デカい馬を見たい…
そんなごく単純な欲に従い、2月上旬に帯広へ行ってきた。

帯広と言えばデカい馬がデカいそりを引き摺って一生懸命労働している姿が見られて、ついでにお金が増えるかもしれないという射倖心も刺激されるばんえい競馬が有名だ。
更に、この時期は十勝牧場で「馬追い」の見学ができる。これは冬場に引き篭もっている馬たちの運動不足を解消するために行われている朝マラソン的なもので、ネットなどで調べると、何頭ものデカい馬が雪の上を一斉に駆ける迫力の光景を捉えた写真が次々と出てくる。
馬追いは平日の朝にしかやっていないので、土日休みにもう一日有休をくっつけ、最終日の朝に行くことにして2泊3日の予定を立てた。

計画時点のざっくりとした予定
1日目(土)
羽田→帯広 昼着
豚丼を食べる
ばんえい競馬
2日目(日)
日の出とジュエリーアイスを見るツアー
違う店で豚丼を食べる
おびひろ動物園 ※行けてない
3日目(月)
十勝牧場の馬追い
帯廣神社
六花亭本店
帯広→羽田 夜着

11:45-13:20の飛行機で羽田から帯広へ。
今回はAIR DOを利用。一ヶ月前の予約時点では窓側が全て埋まっているぐらいで難なく予約できたが、満席でのフライトだった。

空港から帯広市内までは、主要ホテルの前に止まるバスを利用したが、他に乗っている客は3組くらいしかいなかった。
この時点で何となく察したが、帯広は基本車なのだ。まして今は冬で、凍結している箇所もある危ない市内の道をヨチヨチ歩いている人は地元の人間含めてほぼ誰もいないことを、この後存分に知らされることになる。

それはそれとして車窓から見える雪景色にテンションが上がっていたが、バスを降りたらアイスクリームを入れておく什器みたいな冷気に晒されて「うわぁ・・・」となった。
滞在中の帯広市の気温は、天気予報によるとだいたい最高-3℃、最低-15℃。服装指数は「ぶるぶる、何を着ても寒い!!」となっていた。
いつもは「コート着た方がいい」みたいに明確な指示があるのに、このレベルになると物凄く他人事になるようだ。投げ出さないでほしい。

車道の除雪は完璧。
だいたい歩道の終わりにしわ寄せが来ている。

チェックイン後、帯広競馬場を目指しつつ道中で豚丼を食べるために歩く。
雪の積もった街並みが物珍しくて、なんでもないところで写真を撮ってしまう。

道中、一度ガチで滑って転びそうになり、ネットでよく見る猫の画像↓みたいな姿勢になった。

豚丼のお店「ぶた野家」へ到着。
15:30ごろという半端な時間だったので私しか客がいなかった。
ここはお店の方達の気合いが凄く、創業以来初の客を迎えるかのような熱い挨拶で歓迎された。

特上ロース豚丼。美味しかった。

お店を出る時も従業員総出という感じの盛大な声量で送り出されたので、(私って何らかの神とかだっけ?)とひとかどの存在になったような心地を覚えた。
引き続き競馬場まで人気のない道を歩く。

寒さ対策も兼ねるつもりでマスクをしていたが、内側が凍ったので外した。

日が傾く頃に帯広競馬場に着くと、ちょうどレースが始まったところだった。
ばんえい競馬は土日月で開催されており、13時頃〜19時過ぎまでの間に計12レースが行われる。

ここで見ている人は馬たちと並走する形でゾロゾロ歩く。

せっかくなので馬券を買ってみる。
競馬をやったことがないなりに、なんとなく見た目が良かった馬の単勝馬券を購入。

私の1000円を背負った馬は最下位でのゴール。自分の見る目のなさが凄い。
そして日が落ちると本当に冷え込むので、レースを見終えたら全員そそくさと室内に入り、高火力のストーブの前に集まって暖を取っていた。
次のレースのオッズ表を分からないなりにしばらく見つめ、また単勝馬券を購入。

次こそは・・・
アカーーーーーン!!!!6番だ!!!!

ほどほどにしておいて、バスでホテルへ戻る。
なお、帯広市内を走るバスはいずれもICカード対応していないので小銭を操るスキルQRコード決済を使いこなすスキルが求められる。
私は未だにPayPayを受け入れきれていない人間なので、滞在中は「あと10円玉1枚だけが足りない」現象に何度か見舞われながら大量の小銭を帯広に捧げた。

帯広駅前はかなりキラキラ

宿の近くにセイコーマートがあるので、そこでご飯を買った。

この日は21時ごろに就寝。
明日は3時に起きてジュエリーアイスを見に行くからだ。


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