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気温0℃以下に耐える冬の帯広ひとり旅 2日目

帯広旅行2日目。前日は下記。

帯広近郊の豊かな自然を楽しむには車がないと厳しいと思っていたが、かの有名なジュエリーアイスを見に行くツアーが存在したので、2日目はそれに参加することにした。
このツアーは朝4時にホテルからピックアップされ、ジュエリーアイスが見られる気温約-20℃の大津海岸で1時間ほど日の出を待つというマッチョな工程を組んでいる。(昼出発の穏やかなツアーもある)
この日は私を含めて7人の参加者がおり、全員一人での参加だった。
車での移動時間は1.5時間ほどあり、一通り説明を聞いた後は寝ていても良いようにしてくれた。

5:40頃、海岸近くの停車場所へ到着。

ライトを持ったガイドの方に続いて、雪原と化している草むらだか砂浜だかを歩いていく。
海岸沿いには、既に自分が撮影する氷をスタンバイさせているカメラマン達が点々と佇んでいた。彼らは縄張り意識が強く威嚇される恐れがあるため極力近付かない方がいいとガイドさんに忠告された。(※意訳だしもちろん個人差はある)

6:05頃。この時点で美しいが…

ジュエリーアイスは十勝川の氷が海岸に流れ着いてきてできる光景なのだが、実はここ数年でほぼ見られなくなっている。
地球温暖化の影響がここにも!と言われがちだが、実際は数年前の大きめな水害の復旧工事の影響で河口付近の形が変わったのが大きいのでは…という話らしい。
再び工事があった影響か、今年の始めには調子の良い日があったようだが依然状況はシビア。
そんなわけで、新鮮な氷は良くても数えるほどしか流れ着かないので、ガイドさんがテコ入れしてくれる

以前に流れ着いたやつを集め・・・
洗って・・・
完成!!!
人為の局地

朝焼けっぽくなってきたが、まだ日の出ではないので待機。スマホは死体みたいな温度になるし実際に充電が死んでいくので、ポケットに入れてなるべく温める。
車から降りる前にガイドさんから最強格のカイロを貰っていたが、正直自然の力に完全に負けていて、ただの鉄粉入れと化していた。
ガチで寒い。雪山用の手袋をしているが、それでも冷気が貫通するので手をグーにして耐える。
写真を撮るために手袋を取ると寒さを超えて痛く、感覚が無くなりそうになる。「凍傷になりますから気を付けてくださいね〜」とは言われているが、そのラインが分からないのもなんか怖い。

同じツアーの人と「寒さナメてましたわ…」「睫毛凍ってますね!」みたいな氷点下トークをぽつぽつと交わしながら待つ。
寒さに耐えて耐えて、6:40頃の日の出。
けあらしが凄いことに!!!

水平線を見つめながら張り込んでいたので全然気付かなかったが、この時間帯になると人の数が激増していた。
果敢に波打ち際を攻める人も散見された。

日が高い位置まで登るのを見届け、7:30頃に車に戻り始める。

十勝川。浮かんでいる氷はかなり厚い。
さっきまでいた大津海岸は奥

ジュエリーハウスという休憩所に立ち寄り、あたたかいココアを飲む。ありがたい味がした。

その後は地元のドーナツ屋に立ち寄ったりしながら帯広市内へ戻っていく。
有名なハルニレの木にも寄り道してくれた。
車を降りて1時間以上は歩く秘境みたいな場所にあるのかと思っていたけど、思ったより道路の近くに立っていたのが意外だった。

ツアーは11時過ぎ頃に解散。
ホテルでダラダラしてから近場にある「豚丼のはなとかち」で昼食。
昨日食べた豚丼は炭火焼きだったので、また違う味わいが楽しめた。

半ばら豚丼。美味しかった。

また目的地に向けて徒歩移動。
本当に歩いている人が全然見当たらない。

「十勝トテッポ工房」というお店にあるかわいらしいシマエナガのケーキを食べる。
店内の若い女性客が道民特有の接続詞「したっけ〜」を使っているのが聞こえて嬉しかった。

無惨

続いて、冬季期間は土日しか営業していないおびひろ動物園まで歩いたが、なぜか早めに閉園していて入れなかった。

動物園の観覧車だけ撮った…

途方に暮れつつ近くの公園内で鳥を探していたら、遠目にアカゲラっぽいキツツキがいた。
疲労がそろそろ限界なので、バスに乗って早めに宿へ帰ることに。

なんか印象的な顔をしていた

夕飯はセコマで見繕って食べたのと、駅前の「クランベリー」で買ったデカいスイートポテトを半分食べた。(下記参照)


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