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金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流。

こんにちは。林海渡(はやし あまと)です。

最近お話しさせて頂きました中小企業の社長から
「林君は、仕事において何を意識しているの?」
と質問を受けました。

僕は「成果です」と答えました。

皆さんの答えはどうでしょうか。


・ 人によって異なる「成果」

『成果』と答えた僕に対し、その社長は続けて
「じゃあ林君にとって、成果って何?」と質問をしました。

僕は「営業の仕事をしているので、売上や利益です」と答えました。

この『成果』は、自分の取り組む仕事によって変わると思います。

例えば、野球選手であればホームランの数や、自分の所属しているチームの勝敗

塾講師であれば、生徒の難関校への進学率

YouTuberであれば登録者数や視聴回数

など、沢山の異なる成果のモノサシがあります。


・成果=影響力×持続力

「社長さんにとっての成果とは何ですか?」

僕は逆質問をしました。すると社長さんは

「『人』を育て、その『人』が将来活躍していくことが私の成果かな」

と答えられました。

僕は、初めあまりその意味が理解できませんでした。

その後、社長さんは

「私は、野球界のレジェんとの1人である野村克也さんが大好きです。その野村さんの名言に『金を残すは三流、仕事を残すは二流、人を残すは一流』という言葉がある。それを知ったときに、私は仕事の最大の使命は売上を上げることより、事業を発展させ残すより、仕事を通じて社会に貢献する人を残すことだと気づいた」

と話されました。

これを、営業をしている自分はこのように解釈しました

金を残すとは、売上(利益)を上げて
その瞬間に会社に貢献すること

仕事を残すとは、自分が居なくとも
社会から必要とされる仕事を作り上げること

人を残すとは、仕事を通じ、後輩や部下の模範となり
自分の死後も、自分から学び取った人材が社会貢献をすること

売上を上げることが瞬間風速では1番強いかもしれませんが

中長期的なことを考えると、社会から必要とされる仕事や
人材が育ち、残る方が成果は持続します。

つまり、成果とは影響力と、その影響力が持続する時間という
2つの軸で測れるものかと思います。

・120点が1人いるチームより、70点が10人いるチームの方が強い


ここで営業をしている自分は大切なことに気づきます

「果たして自分は人を残すような仕事をしているのか?」


よく、仕事ができる営業マンが管理職についた時や

企業のトップである社長さんからこういう言葉を聞きます

「使える部下がいない」「後釜がいない」

つまり、自分が現場にでれば大きな成果を作ることはできるが

自分以外の社員や、部下が現場に出ても同じような、また自分以上の成果がでないということです。

これに悩まれている管理職の方は、経営者は沢山いらっしゃいます。

なので、大事なのは、成果を出す自分の仕事は『再現性』があるかということです

自分以外の誰かが取り組んでも
同じような成果が出せるようなプロセスになっているか

成果が出ている自分の仕事やプロセスを
棚卸し、言語化し、伝えられる状態であるか

まずは自分の仕事の成果を出すことが最優先ですが
もし満点の結果をだしたのであれば、そこからは

自分の成果を出したプロセスを組織に共有し
組織において、一定の成果を出せるメンバーが増えることの方が
組織や社会にとっての貢献度は大きくなります

10人のメンバーがいたら
120点の突出したメンバーが1人いるより
70点のメンバーが10人いる組織の方が強くなります

・まず自分が始めたこと

これに気づいた時、僕は自分の仕事の取組み方が、再現性のあるものかを考えるようになりました。

自分のことばかり考えると、自分の売上だけを注視してしまいますが
少し時間を取って、他の人も自分と同じような働き方ができるか?この仕事は自分だから務まるのか、もしくは他の人でも代替がきくのか。

「その仕事は自分しかできません」とは聞こえがいいかもしれませんが
仮に自分が病気等で取り組めなくなった時、また、異なる仕事や分野に挑戦し今の仕事を手放したいと思った時、仕事が属人的になっている場合は、他の仕事の取り組む余力・余白がありません。

つまり自分の自由度が奪われます。

なので、自分が完璧にできる仕事は、敢えて他の人に任せられるように取り組んでいます。


「人を残す」と言うと、少しおこがましい所もありますが

仕事を追求していくと、最終的にはお金でもなく、仕事でもなく、どれだけ優秀な人が自分の側で育ち、社会に貢献していくかを目標(成果)
とするのかもしれませんね。


金を残して死ぬのが下
事業を残して死ぬのが中
人を残して死ぬのが上
〜明治・大正時代に活躍した医師、政治家:後藤 新平〜


今回もご覧頂き、ありがとうございました。

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