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五十音順作家巡り「か行」

こんにちは、天音です。

五十音順に積読している作家さんを巡礼していく企画、五十音順作家巡り。
「か行」攻略です

今回選んだのはこの5人の作家。

か……金子みすゞ
き……木皿泉
く……倉嶋厚
け……エーリヒ・ケストナー
こ……呉明益

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……厳密にいうと"作家"じゃない人もいますが、基本的にうちにある積読本解消企画なので細かいことは気にしません。

それでは、それぞれ一言ずつ感想を述べていきます。
ついでに別の感想記事も載せるので、気が向いた方がいたら覗いてみてください。

「か」『金子みすゞ童謡集』
悲運の詩人、金子みすゞによる透き通った死生観が目の前に広がるような童謡集でした。
子供の目線で世界を再発見できる作品です。

「き」木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』
1人の人間の死をゆるゆると受け入れていく人たちの、悲しくも前を向くのを助ける物語。

「く」倉嶋厚・原田稔『雨のことば事典』
タイトル通り雨にまつわることばだけを集めた事典。
著者が唐突に意見を挟んできたり、雨のことばを使った作品が載っていたりと、読んで楽しいこの季節にぴったりの事典です。

「け」エーリヒ・ケストナー『ふたりのロッテ』
お互いのことを知らずにそだった双子の姉妹が、自分たちの世界を守るために大人たちに仕掛けたささやかな戦いの物語。
大人も子供も楽しめます。

「こ」呉明益『複眼人』
近い未来の台湾を舞台に描かれた環境問題に目を向けた壮大なスケールのSF作品。どう足掻いても迫ってくる静かな現実から目を逸らすことはできません。

か行は子供向けの小説が多かったですね。
金子みすゞも、ケストナーも別の角度から「子供」を捉えていて興味深かったです。

金子みすゞは子供の視線で“世界“を見ています。
地面と並行な視線で、ひたむきに捉えているような読書体験でした。

ケストナーは、子供の視線で“大人“を見ている感覚です。
子供に戻って、首を少し痛めながら大人を見上げている。
そんなイメージです。

描かれる子供が何を1番見つめているか。
読んだ時期が近かったためにこの違いに気づけました。

あと「け」!!
けの作家さんなかなかいないんですよ!!
めっちゃ苦労してケストナーに至ったので、おすすめの方がいたら教えてください!

……。
気を取り直して、次は「さ行」の作家に挑みます。

ゆっくり続けていくのでよろしければお付き合いください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🌸


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