デジタルデトックス休暇、明けてみて感じたこと
金曜日から3日間、デジタルデトックス(デジデト)休暇を過ごしてみました。
(厳密には「代休」ですけれども。シルバーウィークも執筆やらゲラチェキやら講演準備やらたんまり仕事していましたし)
今回は、そんなデジデト休暇明けに感じたことを綴ってみたいと思います。
9月~11月は例年講演・講義ラッシュで、なおかつ今年は執筆、対談などのタレント活動も例年以上にお引き合い多数で、休んでいる場合ではないのですが、そんなことを言っていたらいつまでたっても休めないため強制的にオフりました。
あ、ちなみに11月発売のこの本(↓)も鋭意追い込み中です!
『話が進む仕切り方』~ファシリーダーの教科書
デジデト休暇中、僕はモバイルにもPCにも一切触れず。SNSはおろかメールすら開かず。
念のため、秘書さんからのSlackだけは反応できるようにしておいていますが、今回は急ぎの要件もなくじっくりデジタルデトックス出来ました。
(公式サイトからのお問い合わせフォームやメールは、複数の秘書・アシスタントと共有しており、僕以外の誰かが対応できる運用に既になっています。沢渡あまねのIPは複数名で運用しています)
こうおっしゃる方もいますが……
いやいや。そういう押し付け要らないんで。
というか、僕そういう同調圧力大嫌いなんで!
僕は休みますよ。経営者だって、事業主だって休みたいですよ。にんげんだもの。
何より、僕は日頃、基本オンライン(リモートワーク)で相当集中して多数の仕事をさばいて成果出していますから、たまにはデジタルデトックスしたところで罰(バチ)は当たらなかろうと。
……てな訳で、堂々とオフります。
強靭な意志を持って(油断すると仕事しちゃうもんで(苦笑))、この3日間、スマホもPCも見ませんでした。
とはいえ、今回のデジデト休暇は平日(金曜日)も含んでいますから、一応仕事で関係ありそうな人たちにはそれなりの告知をしておいたほうが良かろうと思い……
木曜日の昼には、翌日からデジデトする旨を各SNSでアナウンスしました。
(メールは、前述の通り秘書が対応してくれるのでなんとかなる。僕の担当編集者各位には月曜日くらいから個別に案内しました)
加えて、木曜日の23時には僕が利用しているすべてのSNSのアイコン(プロフィール画像)を以下に変更。
見た目で「デジタルデトックス中」「即レス不可」がわかりやすいように工夫してみました。
とりわけFacebookのプロフィール変更は効果的。プロフィールの画像を変更すると「公開処刑」(全員に告知)される、なんともUSAらしい「陽キャ」な同調圧力的、自己主張強めな仕様が今回は功を奏し、「デジデト休暇」を効率よく周知することができました。
(ありがた迷惑な仕様も、使いようだなと実感)
このアイコン、今後もデジデト休暇中に積極的に使っていこうと思います。
ちなみに、告知した瞬間「ダム行くんですか?」などのコメントもいただきましたが、完全オフの時はむしろ私はダムには行きません。
なぜなら、ダムに行くと頭が働き仕事してしまう体質になってしまったからです(苦笑) #ダム際ワーキング
ダムは僕にとってもはや仕事場の一つです(断言)
今回のデジデト休暇中は、人里離れたところでのんびり景色を眺めたり、
食事をしたり、
本(電子ではなく物理ね)や雑誌を読んだり、
そんな感じで、デジタルデバイスやオンラインでの雑多なコミュニケーションから解放されてのんびり過ごしました。
……でもって、迎えた月曜日の朝。感じたことは2つです。
1.SNSやデジタルツールに触れようとするとややブルーになる
デジデト休暇明けの朝、SNSやメールを開く最初の一押しがどうにもこうにも腰が重たくて出来ない(苦笑)。
僕は基本的に、オンラインでの発信などオープンなコミュニケーション推奨派です。それでもやはり、不特定多数の人たちと常に触れ合っている状態はストレスなんだなと感じました。
これは僕にとって大事な気づきでした。
ともすればデジタルワーカーや、ワーカホリックな人たちは常にオンラインで誰かとつながっていて、仕事や仕事に関係するコミュニケーションをあたりまえに常時受け入れてしまう。ある意味、感覚が麻痺してしまう。
それにより、無自覚に過労が加速したり、「マンデーブルー」のような感覚が理解できなくなってしまう。
自身の健康維持はもちろん、世間ズレしてしまう危険があると感じました。
ある程度の期間(今回は3日)、完全なオフラインに徹することでその違和感を持つことができました。
という訳で、少々マンデーブルーな気分でこの記事も書いています(苦笑)
考えてもみれば、僕は不特定多数な人と強制的に混在させられる空間が苦手(というか無理)で、サラリーマン時代も通勤ラッシュはあの手この手で回避していままで生きてきました。ここ数年は、COVID-19の感染拡大をある意味言い訳にして、もはや東京都心での活動や仕事は遠ざけています(都心移動案件は、100万円以上の案件からなら応相談。原則オンラインですが(なんといっても移動時間がとれないので……))。
オンラインにおいてもそれは同じ。
不特定多数な人がいる混雑空間は、(少なくとも僕の心には)負担なんだなと実感しました。
自分の「負けパターン」の環境とは距離を置く。そのセルフマネジメントが大事だと実感しました。
2.オープンかつある程度クローズドな「サードプレイス」を大切にしていく
とはいえオープンなコミュニケーションはやはり素晴らしい。
場所や時間に縛られず、さまざまな顧客、共感者、ビジネスパートナーと出会うことができますし、コラボレーションできます。
僕は、オープンかつある程度クローズドな「サードプレイス」(勤務先でも自宅でもない第三の場所)がキーだと感じました。
オープンすぎる空間(全公開のSNS、「友達」と言いながら実際は友達でもなんでもない人たちとのインターネットスペースなど)は、時にコミュニケーションのストレスとコストの負担が大きすぎて利用者を疲れさせます。
「インターネット通り魔」のように、見知らぬ人にいきなり攻撃され不快な思いをすることもあります。
インターネット上、オンライン上に存在するがある程度クローズド(参加者限定)な場。そういう場で、深いコミュニケーションを行う。時間とコストをかけて、丁寧にコミュニケーションを行う。
それが、限りある時間とメンタルを有意義かつ健康的に使うポイントかなと思いました。
今回のデジタルデトックスを機に、SNSなどとの付き合い方もある程度整理していこうと思いました。デジタルで仕事をするからこそ、デジタルとの付き合い方をきちんと考えて向き合う。だらだらしない。
僕の本音や皆さんからのご相談も、沢渡あまねマネジメントクラブなどのオンラインかつクローズドな場でのみ(または顧問先のTeamsやSlackやメールでのみ)じっくりとお話ししていこうと思います。
それではまた。皆さんも良いデジタルライフを!
追伸)ところでFacebookのプロフィール画像、デジデト休暇アイコンから通常モード(通常画像)に戻した時にも「公開処刑」されるのはなんだかなぁ…… ひっそりと元に戻したいんだけれどな。メタバース云うなら、そういうところ気を利かせて欲しいです(苦笑)