三ヶ日ワーケーションオフィスで、石山恒貴先生、伊達洋駆さん、西舘聖哉さんほかと越境学習専門家ワーケーションをしました
2022年4月22日(金)~23日(土)の2日間、私沢渡あまねが運営するはたらく景色が変わる場所、三ヶ日ワーケーションオフィスでワーケーション合宿(?)をおこないました。その様子と所感を共有します。
1.三ヶ日ワーケーションオフィスとは
浜松市北区三ヶ日に、沢渡あまね(が運営するあまねキャリア株式会社)が2022年4月1日にオープンした自社オフィスです。
入居しているマンションの制約もあり、いわゆるコワーキングのような一般開放型の利用はできないのですが、自社オフィスとしてクライアント、顧問先、協業するビジネスパートナー、メディア(取材対応)などのミーティングは可能で、今回もその範疇でワーケーション合宿を行いました。
2.「越境学習専門家ワーケーション」のきっかけ
今回の越境学習専門家ワーケーションのきっかけは、この(↓)新刊発売記念オンライントークイベントです。
沢渡あまねが上梓した新刊『新時代を生き抜く越境思考』と、石山恒貴さん(法政大学教授)と伊達洋駆さん(株式会社ビジネスリサーチラボ代表)の共著『越境学習入門』のダブル越境オンライントークライブイベントを、両出版社(技術評論社さん×JMAMさん)の共同開催で行うことになりました。
イベント自体はオンラインで、どこからでも配信および聴講可能です。
ちょうど、イベントの3週間前に三ヶ日ワーケーションオフィスを開設したこともあり、実験もかねて「浜松(三ヶ日)にお越しになり、一緒に登壇しませんか?」と私がグループチャットで投げ込んでみたところ、石山先生も、伊達さんも大いにのってくださいました。
また、JMAMの担当マーケティング部長 岡田茂さんと、JMAMさんで数々のオンラインイベントのプロデュースと配信を手掛けている西舘聖哉さんも賛同してくださり、三ヶ日にお越しいただくことになりました。嬉しい!
私と西舘さんが取締役をしている、株式会社なないろのはな 浜松ワークスタイルLabの平野乃愛さん(浜松にUターン転職した越境人材)もフル参加。
という訳で、三ヶ日ワーケーションオフィスからのオンライン配信が秒速で決まりました。
さすが、日本を代表する越境学習の専門家の皆さん。越境を体現していらっしゃる!
特に、石山先生はご家族ぐるみで「ゆるキャン△」(コミック、アニメ、ドラマ)ファンでいらっしゃるとのことで、ゆるキャン△2の聖地浜松・三ヶ日にお越しになるモチベーションが半端なく高く、企画段階から私も楽しかったです(笑)
三ヶ日にオフィス作った甲斐があった(笑)
3.行程とスケジュール
今回の三ヶ日ワーケーションの越境学習専門家ワーケーションの工程とスケジュールです。
4.ワーケーションの変化と成果
今回のワーケーションで得られた(起こった)変化と成果です。私(沢渡)と参加された、石山さん、伊達さん、西舘さん、岡田さん、平野さんのコメントをまとめてみます。
(1)短期間でチームビルディングができた
実は私は石山さん、伊達さん、岡田さんとリアルでお会いするのは今回がはじめてです。オンラインイベントで対談をご一緒していたり、テキストチャットなどオンラインで関係を構築していたこともあって、お互いはじめてお会いした気がしない。共通のテーマ(越境学習、組織開発、人材開発ほか)もあったため、浜松駅でお会いしすぐお互い打ち解けることが出来ました。
浜松の街から三ヶ日に移動する道すがら、車窓に流れゆく普段とは違う景色を楽しみながら会話も弾みました。移動の車中でアイスブレークが完了。
美味しいランチ(うなぎ)とデザート(蜂蜜がけソフトクリーム、いちご)でテンションも上がり、夜のトークライブも、台本ナシ、予定調和ナシで筋書きのない流れで盛り上がりました。
ワーケーションは(事前のセットアップがあれば)短期間でチームビルディング出来る機会になると改めて実感しました。
(2)幅広くかつ深いディスカッションが出来た
三ヶ日ワーケーションオフィスに向かう、車中だけでもこんな感じで雑談、自己開示、仕事に関係する会話がとどまることなく弾みました。
私は、これは越境学習の本質である「ホームとアウェイを往還(行き来)することによる、揺らぎがもたらす学び」そのものだと感じました。
いわば景色の変化が、相互の内発的動機付けによる自己開示をもたらし、雑談と仕事の話の往還(行き来)を誘発し、専門家同士の質の良い対話が起こる。
(もちろん、雑談だけで終わらないようにする各自のリテラシーや対話のファシリテーション能力はある程度必要だとは思いつつ)
ちなみに、この2日間で盛り上がったテーマは次の通りです(ほかにもあるかもしれない):
いかに濃いワーケーションだったかお分かりいただけるでしょう。
(3)内省(リフレクション)が捗った
ワーケーション中は対話やワークをしていない時間でも、日常の環境やタイムライン(時間軸)と離れて、普段と異なる景色に身を置くことで内省(リフレクション)が起こりやすくなると感じました。
以下は、参加された伊達洋駆さんのブログ記事です。
ワーケーション中と直後に、このブログをアウトプットされる伊達さんもさすがです!
また、この流れで伊達さん、石山さんと「反省」と「内省・リフレクション・振り返り」の違いについてディスカッションが盛り上がりました。
反省会って、なんだか詰められるようなイメージがありますよね。パイプ椅子が並んだ蛍光灯の会議室で、ホワイトボードに向かってひたすら失敗の『なぜなぜ分析』させられ、謝罪させられる……みたいな(苦笑)
これに対し『振り返り』『リフレクション』は学びや気づきを言語化して、共有し成長するイメージがある。
チームの「振り返り』や『リフレクション』の場としてワーケーションをしてみる。それもありなのではないでしょうか。
(4)個人ワークも捗った
もちろん、各自の個人ワークも捗りました。浜名湖ビューのオフィス環境、もちろん電源もWi-Fiも完備でバッチリです!
5.そういえばノンアルコールだった
そういえば(このブログ記事を書いていて気づいたのですが)、私たちはこの2日間アルコールを一滴も口にしていませんでした。
飲んだのは、三ヶ日みかんジュース(三ヶ日ワーケーションオフィスの冷蔵庫に用意してあります)とコーヒーのみ。
Day1の夜のオンライントークイベント終了後の、浜名湖サービスエリアの夕食でも皆お茶しか飲んでいませんでした。
ノンアルコールなのに、(上記のような)幅広くかつ深い話で盛り上がることが出来る。これって、新しい景色だなと思いました。
飲みにケーションを否定している訳ではありません。私も、飲んで話すのも好きです。
一方で、飲み食いお祭り騒ぎに傾倒しすぎるのもどうかと思うのです。
(加えて、連日飲んで食べてのコミュニケーションでは体がもちません……)
また、私自身ほかの人と違うことをしたがる「あまのじゃく」な性分があります(苦笑)。
その意味でも「都内の喧騒の中の飲み会で盛り上がる」昭和時代型チームビルディングはそろそろいいかななる思いもあり(私、都市部の混雑が苦手かつお酒あまり強くないのもあり)……
今回「地方(三ヶ日)で、浜名湖眺めながらみかんジュースで盛り上がる」新たなチームビルディングやコラボレーションのカルチャーを創ることができたと思い、ニヤニヤしていた次第です。
6.ワーケーションは"Experience comes first." とにかく体験してみて
……とまあ、今回は越境学習専門家が集まった合宿型のワーケーションを実施した気付きを書いてみましたが、まだまだワーケーションの効果や変化がピンと来ない方もいらっしゃることでしょう。
正直、ワーケーションのような新たなワークスタイルは「体験してみないと分からない」部分が大きいと感じています。
テレワークにしても、COVID-19の蔓延により、半ば強制的にやらされてメリットを実感した、意外な効果が腹落ちした人や組織も多いことでしょう。それと似たようなものです。
私も、これまで数々のスタイルや地域でワーケーションを重ねてきて、いまがあります。
"Experience comes first."
まずは体験してみてください、あるいは職場の人に体験させてみてください。
たとえば、一般社団法人日本ワーケーション協会は、ワーケーションの相談窓口である「ワーケーションコンシェルジュ」を展開しています。
地域のワーケーションコンシェルジュのような専門家に相談してみるのも良いのではないでしょうか。
そもそも、ワーケーションとは何か? どんな活用パターンや変化や成果が得られるのかを知りたい方は、まず以下の3冊を読んでみてください!
▼『ワーケーション企画入門』 松下慶太著
▼『新時代を生き抜く越境思考』 沢渡あまね著
▼『越境学習入門』 石山恒貴・伊達洋駆 著
お陰様で、さまざまな変化と成果を生むことが出来、かつ三ヶ日ワーケーションオフィスに新たな「はたらく景色」が生まれました。
石山さん、伊達さん、西舘さん、岡田さん、平野さん。友情出演(?)の松下さん、ありがとうございました。
最後に三ヶ日ワーケーションオフィス到着直後、早速チェアでリラックスされた石山先生の様子をお送りします。
↑『ゆるキャン△2』を見た人ならわかる、あのハンモックを再現(笑)
Have a nice workation life!
▼オンラインサロン『沢渡あまねマネジメントクラブ』
▼企業向けDX・組織変革推進者の越境学習プログラム『組織変革Lab』
~是非、私たちの変革仲間に!