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三ヶ日ワーケーションオフィス、開設しました!

(前回の記事からの続きです)
というわけで、あまねキャリア株式会社 三ヶ日ワーケーションオフィスを本日(2022年4月1日)開設しました。

▼前回の記事:「ワーケーション」についてズバリもの申したい!

物件の引き渡しを受けたばかり、初日の今日のオフィスの様子はまだこんな感じです↓ 

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(吾輩はオフィスである。まだ何もない……)

これからオフィス家具や備品をそろえ、オフィスらしくしていきたいと思います。

今回は、なぜ三ヶ日なのか? 三ヶ日にオフィスを構える目的は何か? そもそも三ヶ日ってどこよ? ……そんなことを綴っていきたいと思います。

ちなみに読み方は「さんがにち」ではありません、「みっかび」です。

ここ試験に出ます!

1.三ヶ日ってどんなところ?

浜松市北区、静岡県西部に位置する人口約1万5千人程度の小さな町です。
かつては引佐郡三ヶ日町でしたが、2005年の市町村合併で浜松市の仲間入りをしました。愛知県に隣接しており、新城市、豊川市、豊橋市、設楽町、東栄町など三河エリアとの交流も盛んなエリアです。

浜名湖猪鼻湖(いのはなこ)、そして穏やかな里山が広がる風光明媚な土地。三ヶ日みかん三ヶ日牛はちみつなどの特産品も多く食事事情も良いです。のどかな里山と湖の景色を、天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)のディーゼルカーがトコトコと駆け抜けます。

東名高速道路[E1]三ヶ日インター)が通っており、新東名高速道路[E1A]三遠南信自動車道[E69]につながるジャンクション(三ヶ日ジャンクション)もあり道路交通の要塞でもあります。

あまねキャリア 三ヶ日ワーケーションオフィスは、浜名湖と猪鼻湖に突き出る大崎半島(おおさきはんとう)のマンションの1室に生まれました。

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(オフィスの近くにはなんと桜の樹が!)

2.なぜ三ヶ日にオフィスを?

三ヶ日には、私が浜松で起業するより前、浜松に出張ベースで訪れるようになった頃から(2015年くらいかしら)たまにドライブがてら訪れていました。昔から自然が好きな性分でして、都市部にずっといると疲れてしまうのですね。

道すがら湖沿いの静かな立地に立つ家を見るにつれ、

「こんな風光明媚なところに住んでいるなんていいなー。ずるい(苦笑)」

ってなんとなく思っていました。

当時はテレワークやリモートワークも今ほど盛んではなかったですから、講演やクライアントとのミーティングなどの仕事はすべて対面(訪問)でしたね。

時代も変わり、テレワークやリモートワークが主流になってきました。私の仕事も、作家活動のみならず大部分がリモートで対応できるようになりました。なんともありがたいことです。私もワーケーションをする機会が増えました。

浜松の市街地からも行きやすく(私は浜松で法人化をし、浜松市街地のコラボレーションスペースを本拠地にしています)、気分を変えやすい場所として三ヶ日や舘山寺(かんざんじ)や天竜(いずれも浜松市内です)などにも頻繁に行くように。

ところが、浜松の郊外にはまだワーケーションに適する宿やカフェやスペースが少ない!ほとんどない!(あっても、観光客が混在で煩かったり……)

だったら、自分のオフィスを郊外に持ってしまおうと思い、セカンドオフィスを三ヶ日の浜名湖沿いに構えた次第です。

昨年私が法人化したこともあり、一企業として働き方改革や地域活性に投資していきたいと思うようになったのもあります。やはり、企業たるもの投資して経済を回さなければなりません。

三ヶ日は公共交通機関の便はいまいちですが、クルマのアクセスは抜群です。

三ヶ日ワーケーションオフィスも、

・東名高速道路 三ヶ日インターから5分
・東名高速道路 浜名湖サービスエリア(東名ハイウェイバスのバス停も併設)から5分

とクルマであればアクセスしやすい立地。
私自身、クルマ生活ですから何ら問題がありません。

東京、大阪、福岡、札幌など大都市の企業の方との連携も(名古屋の人は直接クルマでお越しになったほうが早そうです)

・浜松駅/豊橋駅からクルマで35分
・天竜浜名湖鉄道(天浜線) 浜名湖佐久米駅(『ゆるキャン△』でお馴染み)ほかからクルマで5分
・東名ハイウェイバス  浜名湖バス停からクルマで8分
・富士山静岡空港からクルマで50分
・県営名古屋空港(小牧空港)/中部国際空港からクルマで90分

と、出張でお越しいただくぶんにはなんとかなる立地です。

ところで、沢渡は #ダム際ワーキング を推しているのになぜダム際じゃないの? と思われるかもしれません。

ずばり、ダム際に家やオフィスを構えるのはハードルが高そうだからです。

ダムを眺めるロケーションの民家や事務所、ほとんど見かけたことがありません。おそらく河川法などの縛りもあるのでしょう。いずれにしても、ダム際にマイオフィスを構えるには時間がかかりそう。当面、 #ダム際ワーキング は訪問スタイルで楽しむことにします。

まあ、浜名湖も大きなダムだと思うようにします

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3.三ヶ日ワーケーションオフィスでチャレンジしたいこと

風光明媚な環境で、作家活動や発想により集中したいのが最も大きいです。が、それだけではありません。私は三ヶ日ワーケーションオフィスで、次の3つにチャレンジしたいと考えています。

(1)中核都市間連携
浜松と静岡県内の他都市、静岡県外の他都市など複数の中核都市の企業や行政と越境したディスカッションやコラボレーションを仕掛けていきたいと思っています。前述の通り、三ヶ日は高速道路によるクルマのアクセスは抜群に良い。地方都市の人たちはそもそもクルマで活動していますから、新幹線駅や空港がないことがネックにはならないのです。

地方都市の人々にとって、むしろ高速道路やバイパスから遠い都市の方が行きにくく、交流しにくいとさえ言えます。

(2)クルマを軸にした新たな動線を創りたい
高速道路ネットワークの良い地方の郊外の町で、どんな交流やコラボレーションや知の創造が生まれるか? 三ヶ日ワーケーションオフィスで試してみたいと思っています。

MaaS(Mobility as a Service)や自動運転技術の進化で、遅かれ早かれ高速道路を軸とした自動運転やモビリティサービスが利用可能になるでしょう。

そうすると、高速道路アクセスが良い土地が都市間コラボレーションのハブとして機能する可能性が十分にあります。

近未来のモビリティ環境も見据えつつ、三ヶ日でコラボレーションを試行錯誤してみたいと思います。

(3)知の創造による地域活性を志向したい
浜松でも市街地を中心としたコミュニティスペースやコラボレーションスペースは増えつつあります。行政(浜松市)の後押しもあり、スタートアップの創業も目立ってきました。
一方で、郊外は山間地はまだまだ淋しい状況。どの自治体も「関係人口増」を志向しつつ、その中身は観光産業と飲み食いお祭り頼み

私は観光・飲み食い・お祭り一辺倒の地域活性はレッドオーシャン(競合が厳しい状態)かつ持続可能ではないと考えています。

自分(沢渡)が何をできるか? を考えても、観光や飲食やお祭りでは貢献できない

企業間・行政間コラボレーションなどを軸にした、知の創造による地域活性。そこに取り組んでいる、郊外や山間部の都市はまだあまりない印象です。

この機会に知の創造による地域活性を、三ヶ日で志向(かつ試行)してみたい。私はそう思っています。

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4.「古民家」ではなく「古リゾートマンション」からはじめる地域活性の形

郊外や山間地にオフィスやコワーキングスペースを設ける場合、古民家をリノベーション(改装)するケースも多いようです。が、私は今回「古民家」ならぬ「古リゾートマンション」を利活用しました。

なぜか?

ずばり、三ヶ日に手っ取りばやくオフィスを構える方法がそれしかなかったから

浜名湖ビューの物件、一軒家だとなかなかないのですよ。自分なりに探してみましたが、浜名湖を眺めることのできる居室はマンションしかない。

なおかつ、古民家リノベーションは時間も手間もかかります

・いまはそのための時間をとることができない
・そもそも手作業や肉体労働が私は苦手
・いきなり一軒家を構えるのは文化的なハードルも高そう

古民家でなくとも、土地を購入してオフィス用の家屋を新築で立てるには時間も労力もかかります。その土地の風土を理解せず、いきなり一軒家のオフィスを構えて面倒なことになるのも本意ではありません

そう考えると、少なくともいまはわざわざ古民家をリノベーションしたり、新築の一軒家オフィスを立てる時期ではないかなと考えました。

もちろん、将来は湖やダムの見える理想のワーケーションオフィスを、ゼロから考えて建ててみたいなとぼんやり思っています。

古リゾートマンションの改装オフィスは、将来その地に本格的なワーケーションオフィスを構える予行演習の意味もあるかなととらえています。

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古民家リノベならぬ、古リゾートマンションリノベのオフィス。

あくまで自社オフィスとしての利用であるため、コワーキングスペースとして不特定多数の人に開放したり、イベントなどを行うことはできません。

まずは沢渡のクライアントやビジネスパートナーやメディア関係者の皆さんと、対談や商談、取材や撮影対応、オンライン配信、ディスカッションやミニワークなど知の創造を興していきたいと思います。

ここからどんな景色の変化が生まれるか、楽しみです。

5.おしまいに

私の尊敬する歴史上の人物は兼好法師です。

兼好さんは30代で官職(すなわちサラリーマン)を辞め、片田舎で生活しつつ、知と文化のインフルエンサーとして当時の為政者や後世の人々にも影響を与えました。

私もまた30代で大企業サラリーマンを辞め、フリーランスになり浜松で法人を興し新しい働き方や生き方を模索しています。兼好さんは私のいわばロールモデル。

現代の兼好さん目指して、三ヶ日で新たな働き方を追求します。徒然なるままに。

▼新刊『新時代を生き抜く越境思考』
~中核都市間連携、ワーケーション、地方創生についても詳しく触れています

▼オンラインコミュニティ『沢渡あまねマネジメントクラブ』
~音声とテキストで新時代のマネジメントと生き方をインタラクティブにお伝えします

▼共著『仕事は「徒然草」でうまくいく』
~【超訳】時を超える兼好さんの教え(NHK『知恵泉』に登場しました)