『組織変革Lab』ディスカッション後記（テーマ：コミュニケーションデザイン）
今日は『組織変革Lab』（複数の企業の変革推進者・責任者がテーマ講義を事前視聴⇒ディスカッションするオンライン・越境学習プログラム）の月1回のオンラインミートアップ（ディスカッション）の日でした。
今回は7社16名が参加（東京・愛知・静岡・北海道など全国各地の大企業と中堅企業）。熱いディスカッションと質疑応答が繰り広げられました。
（オンラインミートアップの様子。受講者の許諾を得て撮影・公開）
その様子の一部を、講師兼ファシリテータの沢渡が発信していきたいと思います。
1.今月のテーマ
今月（2022年2月度）のテーマは「コミュニケーションデザイン〜仕組み・仕掛けでチームを活性化させる〜」。
今回は7社16名がご参加。人事部門、事業部門、経営企画部門などさまざまな部門の責任者・リーダーの方が参加されました。
ディスカッション参加者の皆さんには、先だって沢渡の講義動画（毎回（毎月）60分前後）を視聴いただきます。この動画は参加企業の全社員に公開可としています。
以下は一部を抜粋した4分のショート動画です。参考までに載せておきます。
2.今回の主な質問とディスカッション内容
今回、受講者の皆様から出てきた主な質問とディスカッション内容です。
(1)1on1ミーティングの効果的な設計方法、運用方法
(2)短期的な成果を出しつつ、中長期的な変化を生んでいくためには？
(3)オンラインコミュニケーションツールをどう使い分けたら良いか？
(4)新たなコミュニケーションツールを導入・定着するときのポイントは？
(5)（世代間などの）コミュニケーションのスタイルのギャップをどう埋めていくか？
(6)組織横断のコミュニケーションを活性化するには？
(7)既存事業が強い組織において、新規事業創発・イノベーションを促進する（アイディエーションを活性化させる）には？
(8)自発的なコミュニケーション（内発的動機付け）を誘発するには？
(9)仕組み・仕掛けさえあればコミュニケーションは活性化するのか？
(10)コミュニケーション推進役、組織変革推進役の必要性は？どのようなゴール設定が良いのか？
(11)経営や経営企画部門が言っていることが難解で、現場が腹落ちしない
すべてお答えしました。
私（講師の沢渡）が一方的に回答するだけではなく、受講者の皆さんの実践事例やご意見も交えたり、私から新たな問いを投げ込んで回答いただきながら。今回も濃密な120分でした。
（なお議事録は参加者に共有し、継続の質疑やディスカッションは参加者限定のSlackでおこなっています）
終了後、延長30分のワイガヤ会も。3名が残り、私たち運営メンバーと熱いディスカッションが続きます。
3.ディスカッションを終えて（後記）
今回のディスカッションを通じ、私は3つの確信を得ました。
(1)組織コミュニケーション活性には、ファシリテーター役やコミュニティビルダー役がいよいよ必要
（あるいは全員がファシリテーション能力を身につけていけたら理想）
(2)テーマ設定や、お互い（例：上司とメンバー相互）の期待役割設計が極めて重要
(3)メンバーの「変化」「成長」を言語化し、変化に対する前向きな空気感を醸成することが大事
これらは1on1ミーティングのような日常的に行われる小規模のコミュニケーションにおいても、中長期の事業戦略をもとにメンバーの目線を上げてチームビルディングしていくような中長期的なコミュニケーションにおいても、いずれにおいても重要です。
加えて、もう1つ。
『組織変革Lab』の受講者の皆さんの変化も感じました。
受講者の皆さんのファシーテーション能力、行動力（積極性）、言語化能力が着実にレベルアップしてきている。
『組織変革Lab』も今月で11回目ですが、グループワークを見ていて、皆さんの発表やレスポンスを見ていてそう感じました。
やはりこういう変化は時間がかかりますね。毎月インプット～組織を超えたディスカッションを反復することで、思考と行動が習慣化し、能力も着実に向上してくる。そんな変化を感じた回でした。
（グループディスカッションの様子。受講者の許諾を得て撮影・公開）
最後、複数の方から「今日ディスカッションしたおかげで、HP（ヒットポイント）が回復しました！」なる嬉しいメッセージもいただきました。
感無量です。
変革推進者同士が組織を超えてつながり、ともに強くなっていく。
一緒に悩む仲間を見つける。それが社外の人であったって良いのです。
まもなく4月。新たなクールが始まります。是非、皆さんも変革の輪に加わりませんか？
景色を変えれば、組織は変わる。
景色変えていきましょう！
次回（2022年3月）のテーマは『リスペクティング行動〜心理的安全性の高いチームを中から作る〜』です。
▼『組織変革Lab』のサイト（説明動画あり）