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ピエール・カルダンのグラスをながめる

2020年12月29日、ピエールカルダン氏がパリの病院で亡くなりました。98歳でした。

未来をデザインする男、ピエールカルダン。
「ピエールカルダン」と聞いて何を思い浮かべますか?

スレンダーなかたちのワンピース
未来的な模様のコート
シンプルなバッグ
カラフルでおしゃれな生活雑貨などなど
(ファッションには疎いので表現には限界があります)

2020年9月のVOGUE JAPANの記事です。とても素敵な写真を観ることができます。

日付を見ると亡くなる直前のようで、直前まで現役であり続けたのだと分かります。

それで私はといえば、やはり思い出すのはグラスなのであります。
それでは我が家のピエールカルダンコレクションを披露しましょう。
あなたもきっと「あれ?!懐かしい!」と言ってくれるはず!

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ピエールカルダンの代表的なグラス、サークルラインシリーズです!
ほぅら懐かしいでしょう。
ここで「うん懐かしいな」と思ってしまったあなたは若くてもアラフォーですね。。。(まあ私もね)

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昭和レトロなこちらは、ピエールカルダン氏がデザインし日本で作られたグラスです。製造会社は佐々木硝子さん。現在は「東洋佐々木ガラス株式会社」という名前です。
結婚式の引き出物によく採用されていたため、あちこちのお宅に箱入りのセットで保管されることになったこのグラスセット。押し入れや天袋、物置、おばあちゃんちの古い食器棚なんかにありませんでした?

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今回はたくさん写真を撮りましたよ。ぜひ見てってくださいね。
こちらは長めのビールタンブラーとショートグラス、各5個ずつのセットで一箱に入れられていました。
我が家のショートグラスは緑のグラスが欠けてしまっておりますが。

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カルピス飲んでた記憶を呼び起こしましょう~。

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こちらは同じカラーのお皿ですね。手ごろな大きさの鉢で、スイーツでもおかずでもOKな、けっこう便利なサイズ。

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佐々木硝子さんはこのリム(縁)の丸みと厚み、そして美しい透明度、これがいいんですよ!
触ってみるとよりそう思える丸みの優しさです。なんでこんなに厚めに作られているかというと、

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ぴったり重なってスタッキングできるからなんですね~!
我が家の食器棚で今でも現役の定番皿になっています。肉じゃがとかサラダとか便利ですよ!あと鍋ものを取り分けるとすぐ冷めます(ガラスだからね!)

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こちらは同じサークルラインの小鉢。ガラスの鉢っていいですねえ♪
手のひらサイズで使いやすく、ひんやりするので梅干しやたくあんなど、お漬物を入れておくのも良いですね。ガラスなのでにおいも色もつきませんよ。

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こちらは手のひらサイズ。コロンと可愛い入れ物ですね。

他にもサークルラインシリーズでは、足つきのタンブラー、大皿、灰皿、デザートカップなど色々出ています。全部集めたい!と思っているんですが、これがなかなか場所がね。。。
グラスコレクターはいつも物理的な場所問題を抱えておりますよ。スモールライトください。。。

さてこちらは別のシリーズのグラス。

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こちらはいかにもお酒の香りがしてきそうな、オトナっぽいデザインですね。赤いラインの上に細目の金箔のラインと、下に銀箔のバンドがあります。佐々木グラスさんの塗装技術が高いので、現代でも塗装剥げがなく美しいまま使うことができますね。

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↑ちなみにタンブラーの高さ比較はこんな感じです↑

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ちなみにこんな風に、箱には佐々木硝子さんの文字が。
日本らしいガラスでいいですねえ。

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お酒といえばこちら。
ぐるぐる渦まきまきなデザインが美しい水割りのセットですね。
右の大きいグラスは箱に「水差し」と書かれています、左二つはタンブラーですね。
左のグラスに添えられているのは、シルバーのマドラーです。
さらに同じくシルバーのコースターが付属されています。

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水差しの注ぎ口がまるで鳥のくちばしのように美しいのです!

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タンブラーのリムは金縁ですね。ここが曇ってしまって磨くのに苦労しました。基本的にはメラミンスポンジでなんとかなりますよ。
ただし佐々木硝子さんのグラスはミルクグラスと比べてとても薄いので、力を入れないように、タオルなどを挟んでしっかり面で持ちましょう。指先に力を入れすぎないように!

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わたくしこの、ガラスと金属を合わせるのが大好きなのです!
しかもこのマドラー、ひねってあるの。オシャンティじゃない?!

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はい!美しいよ君!いいよいいよ~!!
こちらはぐるぐるの塗装がざらざらしているので、使い倒すとおそらく剥がれてしまいます。なので、たとえ我が家でも日常使いはやめておいてます。
箱にしまっておくか飾っておきますわ。場所問題・・・

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ほらきっと見て良かったでしょう?!

美しいピエールカルダン氏の美しく可愛いデザインの歴史が分かる公式サイトはこちら。

ピエールカルダン公式サイト

ご冥福をお祈りします。
デザインもファッションも詳しいわけではないけれど、詳しくない私のような人でも記憶にある、知っている、ということがすごいことなのです。ピエールカルダン氏が切り拓いたのは、日常の生活用品をデザインするということ。
日本の当時の子どもたちの記憶をポップでキュートに彩った、カルダン氏のグラスをこれからも愛します。

ちなみに佐々木硝子さんの公式HPも見てください。美しいですよ。

東洋佐々木硝子株式会社

https://www.toyo.sasaki.co.jp/





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