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大人になってからプリキュアにハマったから何でハマったのか考えてみた / HUGっと!プリキュア

プリキュアが好きでした。毎週食い入るように見ていたし、変身アイテムを買ってもらったときは本当に嬉しくて、妹と一緒に大切に遊んでいたくらい……

時を経て、いつからかプリキュアは私のものではなくなっていました。学校の友達と語り合うことはなくなっていたし、自分より小さい幼稚園生や小学生が見るもの…と思っていました。むしろ、ちょっと恥ずかしさすら覚えて、母に「今度のプリキュア可愛いよ。見ないの?」と言われた時、「もう見ないよ!」と若干怒りながら返したことを覚えています。(母もプリキュアもごめんなさい……)

そんな私がなぜ、またプリキュアにハマってしまったのか
配信でもお話ししてきましたが、改めて文章にまとめてみようと思います。

中学生になった私はプリキュアから卒業していました。一方でいわゆる”深夜アニメ”と呼ばれるアニメを見るようになっていました。ラノベや漫画、時にはオリジナル作品もあるそれらは同級生たちも見ており、原作を貸し借りしたり休み時間に感想を語り合ったりしていました。クラス替えをしたらあまりアニメを見ている子がいなくなってしまい、妹とちょっと語ったり、ネットの感想をひっそり読む生活を送っていました。

そんな私に転機が訪れます。小学校低学年の子たちと遊ぶ機会が生まれたのです。その子たちはまさにニチアサなど"子供向けアニメのメインターゲット層"で、このキャラはこんな感じで~とか、変身するから見てて!といろいろお話ししてくれました。私は話のネタが欲しくて、みんなが目をキラキラさせながら話してくれたニチアサ作品を時間がある時は見るようになりました。

そこで出会ったのが「HUGっと!プリキュア」(通称ハグプリ)でした。育児がテーマのようで、中学生が育児!?そんな繊細なテーマを!?プリキュアも無茶しよる……なんて思ったことを覚えています。

引用:HUGっと!プリキュア公式HP

結果、めちゃめちゃ良かったんです。毎週ボロ泣きしながら見ていました。各キャラの成長/変化を赤ちゃんの育児と綺麗に絡めて展開されたそのお話は、私の心をがっちり掴んでいました。ハグプリの良さだけで2~3本書けるので、いつかお話しさせてください。noteを書くためにあらすじ見てるだけで泣ける……

ハグプリは「夢を叶える力、自分を信じる力」を丁寧に描いた作品でした。そしてプリキュアは、そんな力を持った代表として存在していました。どんな時でも自分を信じて、なりたい姿やありたい未来のために前へ進み続ける素敵な女の子たち。とても憧れました。私もそうでありたいと強く願いました。

でも何となく壁を感じていました。私はプリキュアを卒業したのです。この作品は、これから成長して何にでもなれる未来を持った子供たちに向けて作られたものなんです。私も小学生の時は本当に何でもなれると思っていました。母に実際に話したことを覚えています。「私何でもなれるんだよ!お医者さんにも弁護士さんにも、そーりどころか大統領にもなれるんだよ!」本当に言いました。なぜか分からないけれどそう信じて疑わなかったし、信じすぎて将来の夢を何にするか選びきれずにいるくらい結構ハッピーな子供でした。ただ成長と共に、学力だったりお金だったり年齢だったり性別だったり、いろんな要素でなれないものが増えていきました。

「なんでもできる!なんでもなれる!」は大人になった私のものではないのです。ちょっと悲しい。

でもでもでも!

ハグプリは超えてきたんです。その壁を。
「みんなプリキュア」だったんです。近所のおじちゃんもおばちゃんも父も母も妹も、そして私も。プリキュアなんです。どんな逆境や挫折にも負けない、自分を信じて夢を叶えていくプリキュア。何を言っているか分からないと思いますが、私にも分かりません。衝撃でした。

頭をガツンとなぐられて、ぐらぐら揺さぶられるほどの驚きと感動。リビングから飛び出し「みんなプリキュアなんだよ!みんな…!」と、犬の散歩から帰ってきたばかりの母に涙ぐみながら叫びました。母からしたら、心配してしまうくらい珍妙な光景だったと思います。

本当に嬉しかった。大人になっていろんなものを無意識に諦めてしまう。ハグプリは、そんな狭まった世界を照らす一筋の光でした。子供たちに向けて作られたものではあるけれど、大人である私たちにも希望を与えてくれる作品でした。むしろ子供たちのキラキラした明るい未来に照らされて、大人の自分の道だって信じて進んでみても良いかもしれないと思える程でした。

大人になってから何でハマったのか

これはやっぱり、”大人である私もプリキュアのターゲット層である”と感じられたからだと思います。成長と共に一度は離れてしまった私ですが、改めてプリキュアを信じていい、憧れていい、と描いてくれたから帰ってこれました。

誰をターゲットにするか、そしてターゲット層に向けた発信はとても大事です。最近意識して見ているのですが、ニチアサは子供たちだけでなく、”お父さんお母さん”にも向けて作られていることがよく分かります。プリキュアは特に素直で優しい子たちが多く、挨拶しっかり!ごはんは美味しそうに完食!といった表現が多いです。駄々っ子相手でも、プリキュアを目標に一緒にやってみよう~!といった声掛けができそうなところが良いなぁと思います。かくいう大人の私もプリキュアになるべく、あとまわしの魔女とよく戦ったりしています。また日常を描くため感情移入しやすいストーリーが多く、主人公たちの親や姉や兄といった目線から視聴できるところも裾野の広さを感じます。

ターゲットに向けた発信の他には、

・子供向け作品ならではのキャッチ―なやり取りが温かい

・ドラマパート、バトルパートがあり、飽きさせない演出と話になっている

・30分でコンパクトにまとまっており、定番の流れがあるため話を追いやすい&途中からでも入りやすい

・一年通して描かれる主題があるため、まるで大河ドラマのようにキャラクターの成長を見守ることができる

また個人的には見始めるきっかけとなったメインターゲットの子たちのピュアな反応が微笑ましいことも魅力に感じています。いつかメイン層の子たちとプリキュア・ニチアサ鑑賞ができたら楽しそうだ~!と思います。それを叶えるために結婚して子供が欲しいなとちょっと考えちゃうくらい……!一つのちいさな夢です。もしイベントの司会とか前座のお仕事があったらぜひやらせてください!もちろん大きいお友達向けイベントも!!

これからも

プリキュア大好きです。最近は変身アイテムをgetしちゃったり、コスメを集めてみたり、大人の財力最高~~~~~!!!!!!!

毎週30分だからゆるっと楽しみつつ、今後の展開も楽しみにしています。「Yes!プリキュア5」「Yes!プリキュア 5GoGo!」を中心とした「オトナプリキュア」も一体どんなお話になるのか!のぞみは、先生の夢を叶えているのか?今からわくわくです。

Youtubeでは毎週ニチアサ同時視聴もしています!
プリキュア好きのみんな、集まることけって~い !!

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